柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

後手

2010-02-10 08:15:57 | Weblog
トヨタ社長、プリウスのリコール発表して、言い訳してます。トヨタが完璧な会社とは思っていない(欠陥製品を作る虞はある)、誤りはその都度訂正修正していくという総論。新聞にはアメリカでの騒動を引いて、米国で作る米国製の車として今後もやっていくなんてコメントがありました。そして当のブレーキ不具合については、自分も長時間乗ってみたが、ブレーキ踏んだ後ほんの一瞬だが「抜ける」感覚があって、そのあとは順次正常にブレーキが利いたと言ってました。この「抜ける」感覚は、新聞記事によると時間にして0.06秒なんだそうです、踏んで利き始めるまでの時間です。ほんの一瞬。ですね、時間表示すれば。でもしっかり感じる時間です。あっと思うに十分な時間です。人の感覚は(硬く言えば外界刺激を感じる五感の精度は)1秒2秒のレベルじゃなくその百分の一のレベルで伝えられ感じ対応する動作が起こされてます。このくらいの時間で十二分に異常を感じます。そこを、先に常務は、ユーザーの勘違いだと言ったわけです。一人二人のクレームならそれで済みますが、現在TVでどんどん出てきているように(もっとも、やっぱりそうだったのかと、こういう不具合振りを聞いてからそういえば俺もそう感じてたと言い出す人は多いものですが)ああいう風にこっちには責任はないよなんて言ってしまうとこの始末です。ここに対して社長は、一番詳しい者に話をさせるが適当と思ったと逃げてます。社長があんなこと言ってたらもっと大変なことだったでしょうけれど、それにしても、です。後から社長があれこれ理念やら理想やら語っても何とかの上塗りです。各論(具体的対応)を誤って後に総論ぶち上げても、ねぇ。そしてアメリカでの事件も、米国製の車として今後も対応していくと慰撫策ですか。こう言わないと売れないのか、許してくれぬのか。アメリカで作ればアメリカ製ですから、それはそれで正しいんでしょうが、made in china でもナイキはナイキです。トヨタは日本のメーカーですわね。そこまで卑屈になるか?という印象でした。そういう意図ではなかったにせよです。後手に回ると綻びばかりが目立ちます。これはこの事件に限った話ではありません。繕おうとすればするほど穴が大きくなるのもよく経験することです。何十万何百万のユーザー相手に理屈では勝てません。わかってた筈でしょうにね。他山の石にせねばなりませぬ。ですね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 交渉 | トップ | 道筋 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事