柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

圧迫

2010-11-02 08:23:15 | Weblog
領土問題は存在しない。前原さんがまず言い、菅さんがずっと言い続けているセリフですが、このフレーズを初めて聞いた時に???だったことを覚えています。北方領土問題で四島返せ、いや二島でいいからとか、とうとう檻の中に入れられた鈴木宗男や今をときめく作家佐藤優が対露交渉で活躍していた時代に、ロシア側の最後のセリフというか拒絶のセリフで出てきたものでした。存在しないって、今その事で交渉してるんじゃないの?という不可思議さ、わからなさでしたが、つまりここはウチ(ロシア)の領土と決まっているんだから、あなた方の要求は交渉以前のモノ、理の通らぬねじ込みに過ぎない。だから議論すら必要ないという意味でした。なんと業界的(政治的)、と感心したことでした。なるほどね、こういう閉ざし方ねと。ある種、難度の高い専門用語、術語です。それを尖閣諸島領有問題について中国に返したわけでした。でも、中国があれだけ無体に押す押す押す。菅さん策なく押されっ放し。それ見ていたメドベーチェフが、という顛末でしょう。ロシアにすれば北方四島には領土問題は存在しないんです、65年も実効支配(よく聞く言葉です)しているのはロシアだという理由です。竹島の韓国のように。今に硫黄島やら鳥島やらも狙われます、なんてお人よしなんだ日本は、という話です。今後、道路整備する、施設を建てる、インフラ整備を約束する、そういうことで実効支配さを強調するわけです。日本が何度も警告したそうです、大統領さん来てはいけません、日露関係によくないですからと。でも平気でやってきました御本尊。で、見通しの甘かった外務省(官邸)との見出しです。どんな見通ししてたんだよ??!断固抗議すべきという意見の他に、尖閣問題が熱い今、新たにロシアとの問題を尖鋭化するのは得策ではないという慎重論もあり・・とわかったようにNHKは解説してますが、その弱腰はあんた達(NHKはじめとした親露の左翼たち)の意見だろう?本当に閉塞感です。周りからの強い圧迫感です。何とかしろよ!なんですが、こういう気分はあるいは昭和15,6年頃の日本国民が抱いていた感情に近いものじゃないんでしょうか。アメリカはじめとした列強からの締め付けが強くなる状況下、開戦の知らせを聞いて、一種の爽快感、開放感を味わったという当時の大人や少国民達の話を読んだことがあります。なんだかそういう気がしています。いかがですか。
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