柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

習性

2023-06-11 10:35:00 | Weblog

ウクライナ戦争のダム破壊による大被害、刻々と報道されます。爆弾ミサイルを街に打ち込むのがいいわけではないですが、例えば兵糧攻めとかこの手の水攻め、発電所狙っての電力供給破綻等のインフラ破壊と比べると心証は後者が数倍数十倍悪いですね。なんてことしやがる!です。人道という単語が湧きます。もっとも弓槍の戦の時代から兵糧攻めや水攻めは立派な戦法の一つでしたし、受ける方も籠城して挙句自害して果てるというお定まりです。でもそれは城を落とすという目的でしたね。住民(農民)まで殺すなんて目的ではなかった。今回はウクライナの反転攻勢への対抗策として、こちらへの進攻を不可能にさせる手立てだったとは専門家たちの解説です。プーチンがウクライナの反転攻勢は始まっていると演説してました、それはだから対抗したのだと公言しているわけですね。軍が退却する時に通過する町や集落に火をつけて追って来させないようにするってのはよく見るパターンですが、これですかね。戦略ではあるのでしょうが何と迷惑なことではあります。点(爆撃)ではなくて面ですからね。一面の水浸し、何もかもが潰れます。プーチン一人の狂気(と、私たちは思うのですが、プーチンらはそう思ってない、悪いのはNATOであり、ウクライナのナチ達です)のせいで何百万人が大困難を被っていることか。戦争とはそんなもんだと嘯くのでしょうが、ロシア国民はどう知らされているのかそれを知りたいですね。日本が経験してきたことをそのままなぞっているのでしょうか(大本営発表)。米中対立がいよいよきな臭く、台湾侵攻が現実味を帯びてきてますが、今朝TVで専門家の解説を聞いてそうかぁと妙に合点がいったことでした。中国(習近平)は軍事力をどんどん増しているがこの目的は、アメリカ(西側)からの干渉抑制を受けずに済むためにとにかく数でも質でも軍事力で勝ることなのだそうです。だからこちらが呼びかける世界平和が、軍事協定が、国際法が、何がかにがの交渉提案や非難には一切聞く耳を持ってないのだと。アメリカに軍備で勝つまでは増やし続けるんだそうです。方向は違えども、アメリカをとにかく敵視して領土保全に拘り続けるところはこの二人は同穴の狢なのです。ならば相手を潰すしかないですか。だから向こうは行動してきている。こっちも受けるのみと。危ないですが、これもヒトの習性ですから。

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