3.5%が性的マイノリティー。昨日の新聞見出しです。そんなに多いの?第一印象です。皆さんはいかがですか。記事によると、無作為に18~69歳の18000人に調査して、そのうちの5339人分の有効回答の集計だそうです。いわゆるLGBTQです。記事にはQのところはアセクシュアルとありました。ググるとQはqueerとquestioningとの意味があることで、自分の性を敢えて決めてない人、あるいは自分の性をまだ決めかねている人だそうです。その他に intersex(両具者、ふたなり)と asexual(誰に対しても恋愛感情や性的欲求を抱かない人)という区分けがあるそうです。ですからより正確には(区分けを列記すれば)LGBTQIA+となるそうです。+とはまだ名前のついてないマイノリティーのことだそうです。ううむ、そうかぁ。それに加えて、性的指向 sexual orientation と先の法律作成の際に文言をどうするかでもめた 性自認 gender identity の区分もあります。ややこしいと言うか、こうやって細分化すればするだけ実勢から大衆から離れて行くのではありますが。もう一つ数字があります、異性愛者が79%だったと。「普通」のやつらを異性愛者と呼称する異様ではあります。こっちもおかしいのか?と思ってしまいます。同列扱いかぁ、人間は平等ですからねぇ。多数少数の違いで差別しちゃならんのです。はいはい。79+3.5じゃぁ100になりません、残りの500人は何?そこは書いてないのでしたが、この設問から推察するにマイノリティーじゃないけれど異性に興味がない人?10%以上もいるの?結婚するしない、子を産む産まないとは直の因果はないにせよ、とも感心しますねぇ。なんか、ため息モノじゃありませんか?
昨日「ヰ」について書きました。昔の国語辞書、昭和10年発行の大言海を持っていて、これがまた面白いのです。私たちが習わなかった仮名がゐ(ヰ)とゑ(ヱ)だけじゃなくて「し」も「こ」も別字があるのです。そうかぁ、昔の人はこれだけ使い分けてたのかぁと感心することです。つまり私たち現代に生きる者はそれだけバカになっているのですよ、何でもかんでも簡略化、省略すればいいんじゃないのです。で、ゐ(ヰ)です。辞書にはゐあつ(威圧)、政治家の常套句ゐかん(遺憾)、ゐど(井戸)、ゐなか(田舎)、ゐもん(慰問)と並びます。へぇ~でしょう?胃もゐです。韋駄天もヰダてんと表記されてます。森鴎外の今で言う性マイノリティー小説もヰタ・セクスアリスですね。居るはゐる。「~していた」は「~してゐた」。昔の小学生も使い分けていたことですから教育次第というわけですが、日本語ってもっともっと豊かじゃったんじゃなぁと思い致すことです。