柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

尊崇

2017-05-21 08:33:44 | Weblog
今治の加計学園問題、サンモニで岸井さんもっともなこと言ってました。あれだけの親友であるなら、余計に慎重に手続きを踏まねばならぬのだと。その通り。賛成です。籠池さんと同じことを今治の前市長が言ってます、あれよあれよと言う間に決まったと。神風でも天の声でも何でもいいのですが、役所仕事はこういうもんです。上司の意思一つです。ですから疑惑を持たれぬようにしろということです。李下に冠を正さず、瓜田に靴を履かず。誰でも知ってることですけれどね。が、特区とはそういうもんだという反論もあるんでしょうねぇ。何でも獣医学会の反対でここ何年も獣医学部の新設申請は却下されて来てたんだそうです(管轄は文科省)、獣医は足りてるからという理由です。そういう規制を取っ払ってというのが特区で、新たな発展の起爆剤にしようというのが目的ですよね。下っ端で(管轄の役所で)決められないなら上司の意向です。こういう社会、こういうヒエラルキーです。その一番上の名前ちらつかせたら一発ですよ、当然です。だから賄賂です。だから口利きです。これも当然の「交渉」。許せぬとか納得いかぬとかそんな正義の味方然と怒って見せてもダメです、交渉術に長けたが勝ちです。だから岸井さんの言になります。どうせ認可されるものならゆっくりやればいいのに。総理のマブダチなら仕方ないのう、で済んだ事ですのに。
 今上天皇の譲位談話を受けて有識者があれこれ論議して、一代限りの特例で凌ぐ事になりそうなのですが、今朝の毎日新聞は天皇陛下は怒ってると載せてます。平川祐弘さんや先日亡くなった渡部昇一さんが天皇陛下は祈って下さればいい、それ以外の事をお仕事とお考えにならなくてもいいと発言したことに反論されてるそうです。象徴天皇とは何か、昭和天皇が示されてきた新たな道を固めて来られたというお気持ちが強いのでしょう、皇居で祈る(司祭としてのお役目)だけでは足りぬとお思いであるわけです。度重なる災害時でのあのお出ましでどれだけ国民が励まされているか、当事者ではないのでわかったようなこと言ってはなりませんが、あの行動こそをお仕事と考えておられる、それができなくなったからというご意向であるわけです。大葬の大仰さ、崩御時の国の滞り等々も理由に挙げられてましたが、それは副次的な事項です。国民に寄り添えなくなる危惧、これであられるのです。両氏がそのお気持ちを忖度できなかった筈もないし、どころか、そういうお気持ちを楽にして差し上げようとの発言だったのでしょうが、当の陛下がお持ちの天皇像がより厳格だったという事です。改めて今上天皇に対する尊崇の念が湧きあがります。有難い、かたじけない、もったいない。これです。日本人はこう生きてきたし今後も生きていくのだと身をもって示しておられるのだと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする