柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

知能

2016-08-05 08:22:33 | Weblog
人工知能(AI)ワトソンが専門医が寄って集って見つけられなかった病気を数十分で探し出して治療方法まで提言した、当の本人は元気になったという話題です。将棋や碁で人間を負かし続けて(とうとう羽生さんまで引っ張り出されるそうですが)今後はどの分野にも進出するのだろうという流れです。当然です。人間の知識が、一人の人間が持てる知識、操作できる知識が、その質と量において機械とは違います。こっちは莫大です。膨大です。ヒトは知識を溜めて自分の経験に照らし合わせて対応するのです。だから有限です、すぐそこに限界があります。あるのは個人差だけです。才能差、能力差だけです。とんでもないヒト、例えば熊楠さんとかの化け物系はさておいても、それにしても機械に勝てる筈がないです。興味や嗜好に関係なくデータは詰め込めるのです、自在に組み合わせて引っ張り出せるのです。今回は珍しい白血病だったそうですが、白血病の専門家連中は知識として(病名として)は皆知ってる筈ですよ、ああ、聞いたことあるとかなんとか。でもそれと目の前の症例とを結びつけられない。まさか。間違ったら格好つかない。こう思うのがヒト(人間)なのですが、AIにこういう躊躇があるんでしょうか。あるのかもしれませんね。単純なデータの塊じゃないんでしょう?ひとつひとつのデータを打ち込んで照合させて結果を出す。こんな作業にヒトが勝てる筈はないのです。だから大したニュースじゃないのですが、医者もダメかぁ、という話題なのですね。
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