伎倆

バス事故、運転手の情報が小出しにされます。死因は多発性外傷だそうです、司法解剖の結果です。アルコール、薬物は検出されず、病気も見つからなかったそうです。つまりは居眠りかてんかんか。もう一つ、これは新聞にありましたが伎倆不足。道路はみ出す前に一度ガードレールにぶつかってるそうです、そこで慌ててしまって急ハンドルでもして制御不能となったという推測。65歳の運転手の前の職場の上司の証言が利いてきます、大型バスは運転したことないと言ってたし、うちでは乗ってないと。あらら、マスコミの餌食です、ストライク。どうしてこんな危ない奴に運転させた？の方向です。法律は守ってたのか？安全確認は？運転手の資質問題から運営会社の日頃の仕事ぶりに注目が移り、そして最後は社会情勢に吸い込まれます。こんな年寄りに深夜労働させる社会が悪い。利益優先を詰ります、価格の過当競争を嘆きます。それじゃぁ何も解決しないし、今日もきっと同じようなバスが多くの客を積んで夜道を走るんです。いえ、偉そうには言えません、斯く言う私とて、小泉改革が悪いなんて戻せない時間を恨んでいるだけですから。若い衆達も浮かばれませんか。せめて病気の突発であればあきらめもつくやもしれません。病気持ちだったと知れば別の整理のつけたかがありましょうか。運転伎倆不足？不意を喰らった親御さんたちには、これ以上の不運はないことですか。気の毒。こう言うばかりです。