柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

相違

2013-10-14 08:34:10 | Weblog
グローバル世界。何となくの美名(大衆ごまかし目的の横文字、本質から遠く離す目的の黒幕の常套)に隠された新自由主義、強欲資本主義、利益しか考えない個人主義です。TPPってのはまさにそれ。それに混じろうとするんだから相当の覚悟がいる筈ってのは素人にもわかる理屈なので、ここでもあれこれ書いてきました。小泉・竹中が盛んに煽って、結局日本には合わないそぐわないとわかっただけの大実験だった「官から民へ」「民でできることは民へ」でしたが、それは単にアメリカ人気質だというだけ、アメリカの文化だということ、個人主義の国が世界を牛耳ってて自分の思う通りに振り回そうとしているということ、それが正しいとか間違いとかの基準などではないことは、図らずも現在オバマケアたるアメリカ式国民健康保険制度があれだけの大反対に遭ってることが全てを示してます、ああいう国、ああいう国民なのです。これは本質的な相違です、日本人とこれだけ違うという勘所です。日本の国民皆保険制度は「世界に冠たる」との枕がいつも付くくらい世界に類のない制度なのです、私達はこれがあって当然と思ってますが。オバマケアのお陰で最近よくアメリカの医療費と比較されます、例えば盲腸の手術すると何百万円かかります、自費ですよもちろん。民間の医療保険はあるにはあるけれど日本のような使い方できないのです、日本ではどの医療機関へも行けますしその費用は同一ですが、向こうでは受診先を指定されます、医療費が莫大だからです。しかも簡単には医者にかかれません。何日待ち、何ヶ月待ちってのもザラだそうです、海外では。日本では今日今すぐどこかにいけるでしょう?いえ、問題は保険制度内容の相違ではなく、その手前です、相互扶助の精神があるかないかの相違なのです。年金も健康保険も今の自分の為に毎月払ってるのではないですね、将来の自分の為、自分が歳とった時の為、自分が病気した時の為と思って払います、でもそれは今病気している人の為に使われてる、高齢者の今月の年金に使われてる、つまり他人の為に金を払ってる、相互扶助です。それが我慢ならぬのですアメリカ人は。他人の為にどうして?なのです。我が事は我が力で。そこが個人主義です。日本人との決定的な根本的な本来的な根源的な相違点です、文化の違いです、国民性の違いです。民度の高い低い、文明度の高い低いとは次元の違う、DNAの違いです。心根の違い、生き方の違い、社会というものの捉え方の違い。個人の利益のためには社会(他人)は二の次三の次、それが個人主義です、アメリカ式資本主義です。そうやって繁栄し世界一の金持ち国になり世界のリーダーを張り世界の警察を任じていた、それはつまり世界を己の思うままに動かそうとする傲慢さそのものなのですが、もちろん欠点とか脆さも孕んでいるわけです。強いうちは見えないことですし、誰もが黙ってることで。裸の王様だと言えるのは何も知らない子供かまぬけな大人です、そしてその強者が弱くなったとき。アメリカの言いなりになるな。TPP反対論者の共通主張その一です。そうなんですね、グローバル化に乗り遅れるなとか、今や世界はグローバルな時代なのだとかさもグローバルってことが最上の価値のような物言いで誤魔化す、そもそもグローバルって何よ?の話のはずなんですが。globe とは地球ってことです、地球規模で、国境を越えてという意味合いなのでしょうが、ジョンレノンの夢物語か?の突っ込みはどうですか。アメリカの都合のいいようにいいように作りかえられていいんですか?だから戦後レジームからの脱却なのです。だから安倍さんに期待するのです。相互扶助の心根を否定する国(国民)ですよ。ようく考える時です。
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