柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

拙速

2011-12-16 08:20:25 | Weblog
上関町長の発言を中国新聞のコラムが採り上げて批判してます。議会で原発は安全だとやりました。新聞記事だけに拠ってますから詳細は違うのかもしれませんが、福島原発事故を除けば原発は安全な構造になっているというものです。つまり同じような地震に見舞われた女川原発にはこんな事故がなかったことを根拠にしての話だそうです。議会(議員達)が調査に行ってそう判断したそうです。へぇ。でも、こりゃちと気が早すぎましたか。今のところはこのコラムが採り上げただけですが、それでも(あれだけの大惨事を起こしても)過疎の町には金ヅルが必要なのだという意思表示です、危険じゃないと言わなければ次に進めないという決意でしょう。放射線禍からの復興は何時のことやらの現状です、ほとぼりがいつ冷めるのかは想定できませんが、それでもここで萎えるわけにはいかないということでしょう。福島原発を除けば、という物言いが全てを表しています。こちらから(推進派ではない立場から)見れば、あの大事故こそが問題なのであって、無事で済んだ女川原発はどうして無事だったのかを検証すべきなのです。どういう幸運があったのか。女川だけが堅固だったわけじゃないでしょう、福島だけが手抜きだったのでもないでしょう。女川が大丈夫だったから普通は大丈夫なのだという括りにする限り、次の大災害には何も備えられませんね。福島に何が足りなかったのか、それは女川にはあったことなのか、女川にもなかったことなのか。福島を例外視してどうするんでしょう。あの事故こそを克服しなければならぬのに。拙速。温泉施設(鳩子の海なんて命名、地元の人間しか覚えてないことです)、9億円の総工費、うち8億が原発マネーだそうです。年間7万人の観光客を見込んでいるそうです。こりゃ地元の人もきっと口あんぐりでしょう。どこから来るの?どこから呼ぶの?だから原発が要るんです。交付金が要るんです。それはとってもよくわかる(わかり易い)理屈ではあるのですが、やはり拙速。コラム子に賛成です。いかがですか。
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