柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

無茶

2011-12-02 08:19:51 | Weblog
以前にも一度噛みついたことでしたが、中国新聞のおそらく定期コラムでしょう「潮流」、平和メディアセンター編集部長さんが書いてます、仰々しい肩書です。この命名からして匂い立つわけですが。12月8日は真珠湾攻撃で干戈が開かれた日です(昭和16年)が、見出しが「12月8日と原爆投下」です、どんな話かと読めば何だか散漫で。この戦争の責任はどこにあるのか、(被害を与えたアジア諸国に対して)償いと真の和解はなされたのかと書き、原爆被害者への国の対応の不備を非難します。国は戦争責任や被爆者への国家補償を認めなかったと続きます。敗戦に対する国民総懺悔論、国民受忍論が桎梏となっているとも言い、おお、だから国民よ目を覚ませと来るのかと思いきや、被曝の実態を衆知して、過去と未来への認識をアジアとも共有しろと括ります。やっぱり文句を言うだけの後ろ向き論。先の戦争についても「アジア全域で二千万人を超す犠牲を強い、原爆投下で終結した」という認識です。原爆投下を是認するかのように。原爆が落ちたからやっと戦争が終わった、よかった、なのでしょう。だから、過ちは繰り返しません、の原爆碑文になるのですこの勢力にかかると。悪いのは日本だ。原爆落としてくれたからやっと終わったんだ。謝らねばならぬのはアメリカじゃなくて日本だ。そういう考えで凝り固まってるのでしょう。アジアを侵食する欧米列強の帝国主義に対抗したという事実をどうしてわざと無視するのか。原爆ほどの無差別大量殺戮兵器はないのです、国際法で一般住民への無差別攻撃は禁じられていたのです、それを二発も落したアメリカの「人道に対する罪」は一体どこにいったんだ?南京大虐殺事件をでっちあげて勝者の理屈だけで処したあの時代背景を丸無視するご都合主義は全く胸の悪いことです。これが広島なのでしょう、中国新聞なのでしょう、そう読まねばならぬということでしょうが。
コメント
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