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柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

文化

2010-03-14 09:02:24 | Weblog
非核三原則に係る密約問題、後を引くというか非難が噴出していますが、自民党の長年にわたる隠蔽に対してだけでなく、今回の民主党の対応が生ぬるいというか広義の密約狭義の密約なんて言葉でまた曖昧にしようとしている、おまけに「させていただく」首相はあれだけ野党時代にギャンギャン叫んでいたのに、やっとバレたというのに現状を維持するなんてこと平気で言う、そういう現政権の対応の意外さ(つまり、まずさ)、結局自民党と一緒かい?という不満が加わっています。前者自民党に対する批判はどなたも感じる通りです、有識者達はそれを小難しく言っているだけです。嘘とわかっていてそれをズルズルと引っ張ったこと、歴代の外相や首相が平気で嘘ついていたことへの非難です。非核三原則を国是として世界に宣言してきたのに、それが嘘だったということになると世界からの信用が損なわれるなんて大上段が目立ちますが、こんな学級会論議はどうかなと思います。三原則のうち「持ち込ませない」が嘘だったというわけですが、結果オーライというのではないにせよ、事件が起こったわけではなく且つこの事項は日本国民に対して伏せられていただけで多分当時の東側諸国、ソ連や中国には周知のことだったでしょう、日本が反共の最前線であることは明らかな構図だったのです、同盟国(親方)の戦艦空母が立ち寄ればこその抑止力だったのでしょう(警官立ち寄り施設という張り紙です)。核を持たない、核兵器製造には関わらないの二つは堅持(武器輸出がどうなっているのかは知りませんが)されているのです。日本の基地にこっそりアメリカの核が整備されていていつでも発射可能である、なんて状態ではないのです。アメリカは核積んだ軍艦空母を日本の港に立ち寄らせることは「持ち込まない」事項には当たらないと判断していたのです。あまりに子供じみていませんか。子供の(幼い)正義というべきか。それがリベラルということではあるのですが。国家には機密があるもんだという専門家の空気が形成されて素人が口出しできなくなっていた、もちろんそれは恣意に作られたイメージですが、そういう指摘があります。実際に明るみになったように沖縄返還に当たって大金が動いています。表向きはノーベル平和賞で象徴されるように、沖縄という東西冷戦上最高位の軍事要衝である地を日本に返還する、おまけに非核三原則を高らかに宣言している、世界平和に向けての大きな一歩だという位置づけですが、その裏では多額の補償金が出ている、アメリカの傘の下から出るつもりなどは全くなかったという事実です。沖縄を金で買ったという形ですからそれを白日の下に晒すことが正しいことなのかどうか。そこの判断、つまり政治的判断という奴だったわけです。今までは自民党が隠してきたが、今度は民主党にごまかされると誰かが言ってました。そうなんでしょうね。
 マグロの問題、鯨やイルカの問題と一緒で日本は不利ですね。人類動物皆兄弟思想、友愛思想は例外を認めぬ硬直思想、排他思想ですから、有無を言わせません。アカデミー賞のドキュメンタリー部門で日本のイルカ漁が糾弾されてます。暴露という表現ですか。動物をせねば肉食はできぬわけです。あれだけ牛肉やら羊肉(子羊も)食いまくっている奴らが鯨やイルカだけがいけないというには理がないだろうと思うのですが、連中は平気です。残酷な殺し方が連中の興味を引いたという図ですが、そうでない殺し方なんてあるのかい?という論議になります。牛や羊をどうやって殺してる?だから連中は動物を殺すことに抗議するのではなく、希少動物を守れという方向に論点すり替えしています。牛や羊は「計画的に生産」しているからいいという理屈でしょう。屁理屈。まさに屁理屈です。犬を食う民族あり、イルカを食う文化あり、ですね。こういう時にグローバルなんて言葉出してくるんですが、誰に合わせろというのだ?という話です。俺達に合わせろ!と言えばいいことですね。お前達の文化に合わせる必要はないと言い放てばいいです。二言目には地球規模で考えろ、温暖化と同じ現象だなんて眉顰めてますが、そんな大言にごまかされてはならぬと思います。そこの地域の人々の必要を満たすだけの漁が世界環境を壊すわけがないのです。可愛いイルカをこんな残酷な目に遭わせて・・という感情論です。牛は(しつこいですが)可愛くないのかい?子羊の肉をたらふく食ってるあんた達は残酷じゃないのかい?そういう話ですね。写真家の浅井慎平がうまいこと言ってました、マグロ問題です、マグロはそもそもパクパク喰らうもんじゃないんだ、まぐろはつまむもんだ、と。食文化がどうのこうの言うんならそういう節度やら趣やらを理解してからにしろという内容を言ってました。なるほど。これは鯨やイルカの問題と通底しますね。
 最後に、先に鶴岡八幡宮の隠れ銀杏のことを書いた時に、公暁が暗殺したのを頼朝の如く述べました。正確には(お恥ずかしい話です、皆様には一笑に付して通り過ぎていただけたことと存じますが)公暁が暗殺したのは鎌倉幕府三代将軍源実朝でした。甥っ子に殺されたというわけでした。恥ずかしながら訂正してお詫びします。
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