柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

拙速

2009-10-09 07:57:31 | Weblog
西武清水引退の記事です。西武の、というより巨人で飼い殺しにされた、と言う方がわかりやすいくらい気の毒な人です。この人も原と合わない不運でした。いい時にはリーグトップの安打数を誇った人です。たいした怪我もないのに干されて選手生命を無駄に過ごしてしまいました、ベンチウォーマーではなかったですね素人目にも、でも出られませんでした、巨人からも出られませんでした。西武に出たときには時既に遅し、江藤と同じ道でした(江藤より惨めでしたか)。恨むでしょうねぇ、どうなんでしょうか。ここの業界人の心理は量りかねますが。
 昨夜遅くたまたまBSハイビジョンにチャンネル合わせたら、あららポールマッカートニー。知らない新曲(カモとして彼のCDは全てちゃんと追いかけているのですが、最近の曲はどうも自己満足調で鼻についているのです正直なところ。だから新曲ではないのかもしれません、私が知らない、覚えていないだけで)をいくつか演ってました、新しい映像なんでしょう。が、そんなことよりなんと年寄ったこと・・。声が伸びません。あらら。67歳ですからね。昭和で言えば17年生まれです、戦中派。でも、そういう目で見ればミックジャガーは凄いですわね。あの体型、動き、声。年齢は同じくらいですよ。キースは十分に爺さん顔ですが。相変わらずビートルズ時代の自分の歌唄って、もちろん満員の観衆はそれを期待しているし、おきまりの Hey Jude でいいのですが、昨日はなんだか「もういいから」という思いに駆られました。痛々しい。そう、そういう感じでした。時の流れは残酷。陳腐な表現にごまかしましょうか。
 チャップリンの映画(DVD)安売り禁止の最高裁判決です。著作権の期限の問題でした。何年か前に出始めたんです、モダンタイムスや街の灯が500円ですからね。ちょっとしたショックでした。慌てて(慌てなくてもよかったんですが)買い込んで。棚に並んでいるのを両手一杯に買っても何千円で済んで、これでいいのかいな?と罪の意識すら湧きましたね。これと同じ感覚は、当地にブックオフがあったころ(経営成り立たないって当地からは早々に撤退しましたが)森鴎外やら幸田露伴、樋口一葉、尾崎紅葉・・歴々たる作家達のハードカバーの小説集、昔なら各家庭の本棚にずらりと鎮座ましましていたようなお堅い本は一冊100円で売っているのを見た時に湧き上がりました。申し訳ないという思い。こんなんでいいのか?という憤り。文化が投げ捨てられている感覚。私は本好きなので、本に対する気持ちにはかなりバイアスかかってます、ですからそれなりに差し引いて読んでもらいたいですが、作品(作家)自体が貶められる感じが嫌ですね。粗大ゴミに出されて雨風に崩れているのを見るのもそれはそれで悲しいです、だから売り買いして「リサイクル」という意図は理解しますが、100円ですからね。DVDもそうですわね。ついでに黒澤明の「生きる」やら「姿三四郎」やらも安売り禁止になりました。こっちも既に買い込んでますが、チャップリンが500円なんだから、という感じではありましたねこちらの場合は。とまれ、この訴訟はそういう文化的価値観の争いではなく、著作権の期限の問題です。判決は著作権の消失までにはまだ届かないというものでした。500円だなんて馬鹿にするな!ではなかったことです。
 民主党、あれこれ方針打ち出してますが、どれもこれも中止やら見直しやら延期やらのネガティブなものばかり。自民党の無茶を正す、ということですからまずは否定からという手順もわからぬではないですが、でも次々にこれはダメこれも待ってばかりではできるものもできなくなります。後期高齢者保険制度は23年度から見直すんだそうですよ。おいおい。えらく先の話じゃないの。こうやって「時間をかけてじっくりと」なんて言ってると官僚に搦めとられるというオチです。反対論がどんどん出てきます。待てば待つほど反対論が重なります。わからないんですかね。やるなら今。相手の体制が整わないうちです。早く私達にわかりやすい、とにかくポジティブな政策をパーッとぶち上げることです。亀井のオヤジのブ仏頂面ばかりじゃぁ見ているほうも萎えてきます。岡田さんも、福島さんも、今に馬脚を現すんですから。早く早く!!
 
 
コメント
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