memories on the sea 海の記録

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水不足で沿岸地区から移住

2012-06-15 00:07:24 | 亜細亜海道

14,400人の主に漁民がよりよい生活を求め移住している(6月4日Daily Times.PK)

気候変動が広大なインダス・デルタに大きな影響を与えている。天然資源の喪失のみではなく、沿岸に居住する人々の生計に影響を与え、急激な飲み水の不足が人間や家畜の移住の主な要因となっている。

パキスタン漁民フォーラムPFFのまとめた“2000年4月から2010年4月までのインダスデルタにおける移住”によればおよそ14,400人の人々、その大半が漁民であるが57か所の集落に居住していた人々がよりよい生活を求めて他所に移住hしたという。
年配のRamzan氏は彼が幼少のころは他の穀物とともに有名な赤米Red Riceの栽培を行っていた。農民であっても穀物生産や家畜の所有により十分に豊かであった。しかしすべてが変わってしまった。集落のほとんどの住民が別の場所に移住した。RamzanによればThatta地区のShaha Banderに近いSamoon Jattの彼の集落では多くの住民が最近移住してしまったという。「デルタが破壊され、はちみつを採取したり、家畜の重要な餌となる資源が消滅した。肥沃な土地は不毛となった。土着の人々は稲わらでマットを編むなどほかの仕事に転業した。飲み水の不足が集落の移住の原因となっているとThattaの漁民のリーダーHaji Adam Ghandhroはいう。

しかし海水の侵入がThattaとBadin地区の肥沃な農地にここ数十年押し寄せている。打ち続く災害の状況下にありながらも政府は何らの手も打たず、デルタの生存のための下流のKotriに対する水の供給などを行っていない。環境保護主義者らは素晴らしい自然遺産を保護するために直ちに手を打つべきだという。世界で第5番目のデルタはアラビア海に扇状に注いでいる。蛇行するクリークや泥水を含んだ水路は水が減少している。環境の劣化、気候や天候の変化により、かなりの時間とともに水が減少している。この土地はかつては肥沃な土地であった。栄養分いとんだ泥土とマングローブ林が多くの淡水魚や地元集落に重要な農作物をもたらしていた。

しかし多くのデルタのクリークは水不足によりふさがれた。ある推計によれば270万人のうちの80万人の沿岸人口が資源の喪失のために移住を迫られたという。我々の父祖らは蜂蜜を採取したりマングローブ林から様々な産物を得ていた。多くの野生動物がいて漁師はたくさんお魚を水揚げしていた」とRamzanは回顧する。かつて森は深く、石炭、木材、ゴム魚などが中東諸国やインドの年に輸出されていたという。

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