memories on the sea 海の記録

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違法操業の疑い

2012-06-12 00:03:05 | 水産・海洋
WWF国際野生生物基金によれば地中海の船籍でない漁船がここ2週間地中海のクロマグロの主漁場で目撃された(5月31日WFAN)

同基金はこうした漁船が漁期の中盤に出現したことは国際的なクロマグロ保護規則に違反する行為を行うものでないかとの深刻な懸念を表明した。「我々が受信した地中海で受信したAIS自動船舶識別によれば漁船はこの行為を繰り返していたようである」とWWFの地中海漁業プログラムの主任のDr Sergi Tudelaはいう。「数年間の厳しい規制のあと、10年前の状況に戻ったように見える。漁獲圧力がピークのレベルにまで上昇、資源崩壊の脅威をもたらしている」

最初の船団は少なくとも13隻の中国船で船名は'FU YUAN YU'であるという。二つ目の船団は少なくとも8隻であるが国籍は不明である。WWFはこうした漁船のクロマグロ操業は許可されていないという。The FU YUAN YU 船団はスエズからジブラルタルに向けて5月26日に現場を去るまでの間に航行。シシリー海峡を通航した後はAIS信号は2日間以上遮断されている。中国当局に対する識別の要請に対し、船団はモーリタニアに向かったと回答。

ふたつ目の国籍不明の船団は繰り返し地中海西部で捕捉されている。この中にはクロマグロの主漁場であるBalearic海のスペインの漁業保護区域も含まれている。この船団の船の多くは西ありアルジェリアのAlboran海に位置している。

WWFはただちにこの情報をICCATと欧州漁業委員会に報告、関連諸国に対してクロマグロ違法操業違反の恐れのある漁船の乗船調査を行うように要請した。「違法操業の累積的な兆候が認められ、我々のリアルタイムの関係機関にたいする通報が行われているにもかかわらず、ICCAT,EU委員会、スペイン、イタリアなどの諸国は今のところ乗船調査を行っていない」とDr Tudelaはいう。

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