memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

北朝鮮兵士が中国漁船をハイジャックした疑い

2012-05-27 00:02:08 | 海事
5月8日に西海で北朝鮮海軍に拘束された3隻の漁船が月曜日21日午前7時大連港に帰還した。(5月22日Chosunilbo)

漁民らは到着後ただちに健康診断を受けたが、3人が極度の眩暈を訴え別の3人位は明らかに外傷のあとが見受けられたと国営新華社通信が報じた。拘束されたのは29人ではなく28人であることが確定した。

漁船の船主によれば乗組員らは北朝鮮の北黄海州 North Hwanghae沿岸に留め置かれた。暗い部屋に入れられ一日に2杯のお粥を与えられただけであったと。彼らは命令に従わないと杖や金属棒で殴られた。漁船にあった食料や補給品は略奪された。彼らが解放される前には漁船のGPSの記録を拿捕した北朝鮮側が抹消したという。日曜日に北朝鮮外務省は漁民らは付帯条件なしで帰還すると発表。当初は漁船1隻あたり90,000人民元の釈放金を求めていた。.

「こうしたことは2国間では起こりえないことで、中国人の非難は理解できる」と北朝鮮当局者がChina's Global Times に語っている。GPSの記録は別の中国船では押収されたが、記録によれば漁船は中国と北朝鮮の国境の西側で操業していた。拿捕した側は国境を越えて侵入し漁船を拿捕し身代金を要求したもので海賊行為に等しい。「北朝鮮軍は近頃は自分で生き延びる道を求めている。貧困な部隊が現金を求めて起こした行動かもしれない」と韓国統一省関係者はいう。

北朝鮮は中国漁船が入漁料を払えば操業を認めている。中国側は北朝鮮軍傘下の会社に金を払ってこれを得ている。昨年は700~800隻の中国漁船が北朝鮮水域で数か月間イカの操業を行っている。


深海石油掘削リグを南シナ海に投入   中国 

2012-05-27 00:00:51 | 海事
 
中国で初の石油掘削リグがマニラと北京の間で島嶼を巡る紛争の緊張が続いている中で南シナ海に投入された。(5月9日AP/WP)


中国石油生産は以前は水深300mにまで限られていた、今回の新しいリグは香港の南東320㎞の位置で1500m水深に挑戦するものと新華社が伝えた。
中国はエネルギーの輸入に大きく依存しているが南シナ海の石油とガスの埋蔵に注目しているとされる。

燃油高騰で漁船は岸辺にとどまる  ベトナム

2012-05-27 00:00:06 | 水産・海洋
燃油高騰はいつも漁民の不安の種、魚は減る一方で油価は上昇を続ける、漁民らは漁船を岸辺にとどめておくしかない(5月8日TFSND)

4月5月はQuang Tri, Quang Ngai, Khanh Hoa や Kien Giang省の漁民にとって盛漁期である。しかし以前の年とはことなり漁船は依然停船している。漁民らは海に出るよりも家にいることを決めた。漁獲の減る中での燃油価高騰では採算が合わないからだ。
地元漁師らは2012年3月末以降、燃油価が上昇、流通サービスのコストも上昇(氷、装備、漁具)などしたという。この結果、漁業者らは以前よりも仕込コストが上昇した。よって彼らの多くは海に出ないことを決めた。
Quang Ngai省当局者の Phung Dinh Toanはデイーゼル燃油がリッターあたり1,200ドン上昇これが操業コスト高騰に繋がっていて漁民を困らせていると。Quang Ngai省Trieu Phong地区Trieu An集落のCua Viet港では100隻の漁船や網代舟の半数が港にとどまっている、漁に出れば赤字だからだ。
とくに大型の船のほうが負担が大きい。その一航海あたりの出漁日数は10~15日である。漁場は遠くなり燃料をさらに食う、大型船ほど消費が大きき船主のロスは大きい。およそ1,000万ドンになるという。Ly Son島の当局者によれば地区全体で410隻の漁船の3分の2は90馬力以上で沖合操業が可能だ。しかしそのうち60隻が休漁しているという。燃油が過剰に高騰したためだ。

またLy Son地区のAn Hai 集落では90隻の漁船のうち30隻が止まっている。同じような状況がKien Giangでもある。この地区は漁船隻数では最大の12,000隻とそれに応じた漁業能力がある。しかし燃油高騰で赤字を出すより漁師は家にいたほうが良いと。Khanh Hoa 省でも同じ。Nha Trang 市のHon Ro 漁港はこの省の最大の港で大小さまざまな漁船が数百隻ある。旧暦3月から8月はマグロ、アジ、トビウオの盛漁期であるにもかかわらず停泊している。漁師は出漁のための燃油などをまかなえずにいる。

Hon Ro漁港管理局次長Nguyen Trung Hieuはすでに20家族経営体が漁業をあきらめほかの仕事に移行したという。ほかの漁民らは依然操業をしているが水揚げは減少しているという。Khanh Hoaの漁民は昨今の“価格高騰の嵐”海の大波よりも恐ろしいという。