ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

冨永みーなが47歳であることにちょっと驚いた

2014-01-30 00:00:00 | Weblog

声優の永井一郎氏が亡くなりました。で、ちょっと気になった記事を。

>タラちゃん役の貴家堂子、永井さんは「実際にも本当にいい人」
サンケイスポーツ 1月28日(火)7時0分配信

アニメ「サザエさん」の磯野波平の声で知られる声優、永井一郎さんが、虚血性心疾患のため、広島市内で死去したことが27日、分かった。

永井さんの訃報に、サザエさんファミリーの声優たちはこの日、悲しみのコメントを寄せた。タラちゃん役の貴家(さすが)堂子(72)は「ただただ、びっくりしています。孫とおじいちゃんという役柄の中でも実際にも本当にいい人でした」と悼み、カツオ役の冨永みーな(47)は「急なことで大変驚いております。ただただ悲しいです…」と故人をしのんだ。

最近私は「サザエさん」は見ていませんが、ああ永井さんもお亡くなりになったかという感慨はやはり持ちました。ご冥福をお祈りいたします。そして個人的に私が「おや」と思ったのが、こちらです。

>カツオ役の冨永みーな(47)

え、冨永みーなってもう47歳なの、って、私けっこう驚きました。

1970年代から活動されている方ですから、47歳だってぜんぜん不思議でもなんでもないですが、いやーそんなご年齢だったのかと思いました。ていうか、私も彼女の年齢くらい知らないわけではありませんでしたが、あらためて…というところでしょうか。

アニメーションの登場人物というのは、「ドラえもん」や「サザエさん」などの場合原則年をとりませんから、声優たちは仕事を続ける限り一定の年齢のままの声であり続ける必要があるわけで、冨永がカツオ役を担当したのは、前任の高橋和枝が体調をくずして降板せざるをえなくなり、たまたま脇役の声を担当する予定だった冨永が急遽オファーを受け、高橋の復活が不可能だったのでそのまま担当したわけです。これが1998年です。高橋が亡くなったのが、翌年の1999年です。

ていうとこれが15年も前の話ですので、そのときは彼女も30代前半だったわけですが、もう50近い年齢のわけですね。「サザエさん」というアニメの特性上、冨永も声優の仕事を続けるからにはこの役を担当し続けるんですかね。そうすると70歳過ぎの冨永が担当するカツオの声を私たちは聞くようになるのでしょうか。

かの野沢那智も、Wikipediaによれば

>2007年、テレビ東京にて『太陽がいっぱい』を“野沢ドロン”で改めて収録・放映する企画が決まり、局側から打診を受けた野沢は「(オリジナルの製作当時20代だった)あの頃のドロンに見合った声と気持ちで演じるのはもう無理」と70歳を翌年に控えた自分の年齢などから断ったが、「今電話でお聞きしてる声なら大丈夫、気持ちもやってみたらきっといけます、また新しくこの作品を作りましょう」と局側から口説かれ、収録に応じたと2008年6月のインタビューで語った

とのことですから、やはりいろいろ考えるところはあったのかもしれませんね。なお、野沢氏の担当したこの作品は、ほかに72年と84年に収録されたとのことです。

「サザエさん」は(原作者他の著作権者の意向により?)ソフト化がされていないのですが、たとえば大山のぶ代の担当したカツオなんか聞いてみたいなあという気はします。私の勝手な想像では、彼女がカツオを担当し続けていたら(自主降板だそうです)、「ドラえもん」の声は彼女以外の誰かが担当した可能性が高かったんじゃないんですかね。

こんどの放送では、しばらくぶりに「サザエさん」を見てみようかなと思います。

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Unknown (Rawan)
2014-01-30 06:34:12
永井さんの声は聞きなれているのですが、やはり「サザエさん」の波平と様々なナレーションにおけるそれであって、映画吹き替えにおいては「担当」イメージが無かった人ですね。
カツオの加藤和枝さんから富永さんのときもそうでしたが、ちょっと代役の想像がつかないほどしっくりしていましたねぇ…
永井さんの特徴のある声と語り方は、老役しか出来ない面がありましたから、その意味では「サザエさん/波平」の存在は幸運だったのかも知れませんね。

2007年の「太陽がいっぱい」だったかは記憶が定かではありませんが、晩年の野沢さんが葺き替えた若い俳優について、流石にちょっとアクが強すぎるなあという印象を持ったことがありましたね。
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永井一郎 (inti-sol)
2014-01-30 08:26:07
けっこうショックでした。でも、やむを得ない年齢かな、とも思います。持病はあったようですが、最期のときまで元気で、現役のまま仕事ができたのは、むしろ幸せなことだったのかもしれません。サザエさん、子どもが見ているので、たまに横で見ることがあるのですが、最近はさすがに波平の声が枯れてきたな、とは思っていました。
何はともあれ、ご冥福をお祈りします。
富永みーな、私が覚えている一番古い記憶は、「風の谷のナウシカ」のラステル(積荷を、積荷を燃やして、と言って亡くなる役)です。あれが、私が16歳の時だから、その当時彼女は17か18だった、ということですね。そういえば、あの作品にも永井一郎は、出ていたなあ。
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Unknown (デュオ・マックスウェル)
2014-01-30 20:49:25
原作での波平は「バカモン」と怒るのは滅多になかった
そうです。
そのテイストで「サザエさん」を見たかった気持ちが
どこかであります。

永井さんのイメージは波平もそうですが「YAWARA!」
の猪熊滋五郎も忘れていません。
以前もお話をしたように、原作も読んでアニメも見て
いましたので。

>冨永みーな
爆笑問題の二人が20代の頃から知っているような
話を聞きました。
彼らのラジオ番組が日曜日にあるので少し触れるかな
と思います。
田中の方が実写版でノリスケさん役を演じていること
もありますから。
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富永みーな (hatsu)
2014-01-31 10:36:35
初代ガンダムで始まった声優アイドル時代の申し子でしたね。「銀河漂流バイファム」のクレアに「パトレイバー」の野明、懐かしいなあ。

つい先日納谷五郎氏が亡くなったばかりのせいでしょうか、高齢の声優の訃報というと男性ばかりで、女性のはあまり聞いたことがないような気がします。
男声の老け役は数が少ない分印象的だからでしょうか?







タラちゃん役の人が貴家(さすが)堂子(72)は
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>Rawanさん (Bill McCreary)
2014-01-31 16:18:15
おっしゃるように永井氏は、どちらかというと洋画よりアニメのほうが 印象に残りましたね。彼自身も、洋画よりアニメのほうが適応していると考えていたのかもしれません。それにていも波平役はまさに奇跡のはまり具合ですね。次の担当は、誰でもしばらくは大変です。

>晩年の野沢さんが葺き替えた若い俳優について、流石にちょっとアクが強すぎるなあという印象を持ったことがありましたね。

確かにおっしゃるように、晩年のお声では、若者らしいさわやかさとはまたちがってきますものね。
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>inti-solさん (Bill McCreary)
2014-01-31 16:21:40
82歳ですからね。それなりのご年齢ではありますよね。それから、彼は手塚治虫の学校の後輩(池田小学校)だったんですね。彼もけっこうお坊ちゃんだったんでしょうね。

>富永みーな、私が覚えている一番古い記憶は、「風の谷のナウシカ」のラステル(積荷を、積荷を燃やして、と言って亡くなる役)です。あれが、私が16歳の時だから、その当時彼女は17か18だった、ということですね。そういえば、あの作品にも永井一郎は、出ていたなあ。

永井さんも、コナンといいカリオストロといい、宮崎アニメにもけっこう出ていますよね。富永は、同時代では見ていませんが、「ウルトラマンレオ」に出演しているのを知ったときはマジで驚きました。
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>デュオ・マックスウェルさん (Bill McCreary)
2014-01-31 16:27:25
>原作での波平は「バカモン」と怒るのは滅多になかった
そうです。

なるほど、そういわれれば原作ではあまり見た記憶がないような。永井さんは、声を買えないでいろいろな役ができる人だとも言われていたみたいですね。

爆笑問題と富永は、大学が同じ学部の同じ専攻でしたっけ。2人の方は卒業していませんが、その関係で知っているのかもしれませんね。当時から富永は有名人でしたから目立ったでしょう。
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