あ、すみません、大したことではありませんが、「おいおい」と思った記事を。産経新聞より。
>「希望を持ちましょう」 宮中茶会で皇后さま、「救う会」会長にお言葉
2019.2.26 18:13国際朝鮮半島
26日に催された宮中茶会では、皇后さまが、北朝鮮による拉致問題解決に取り組む「救う会」の西岡力会長に「希望を持ちましょう」と励ましの言葉をかけられた。
拉致問題をめぐっては、皇后さまが84歳の誕生日を迎えた昨年10月、文書で「平成の時代の終焉(しゅうえん)とともに急に私どもの脳裏から離れてしまうというものではありません」と思いを示されていた。
西岡氏によると、皇后さまは茶会で、長期化する拉致問題について「長いことご苦労さま。拉致被害者のご家族は年を取られていますね」と声をかけ、「希望を持ちましょう。何もできませんが解決を願っています」と続けられたという。
西岡氏は「いつも心にかけて下さり、ありがとうございます」と伝えたといい、「お言葉は横田早紀江さんら家族にも伝えた。勇気をもらい、前向きな気持ちになれた」と話した。
もう1つ、こちらは巣食う会のサイトより。
>★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.02.26)
■希望を持ちましょう-皇后陛下からおことば
救う会西岡力会長は、本日(2月26日)午前、天皇皇后両陛下ご在位30年お茶
会にお招きいただきました。
そこで、恐れ多くも皇后陛下に、西岡会長からひと言、度重なる拉致問題に関
するお言葉に感謝をお伝え致しました。
皇后陛下からは
「長いことご苦労様です。拉致被害者のご家族が年を取られていますね。希望を
持ちましょう」というお言葉を頂きました。
常に拉致被害者のことをお心を配ってくださっていること、感謝に堪えません
でした。
日本国民みなが力を合わせて全拉致被害者の即時一括帰国を実現しなければな
らないと、決意を新たにされました。
ここに皆様に報告させていただきます。
以上
私も、皇后が巣食う会の実情に詳しいとか、西岡なる人物がどういう言動をしているのか認識しているとは思いませんが(もちろんそれは、あくまで想像であって、実際のところはわかりませんが)、西岡に対してこのような言葉をかけるのは、きわめて軽率で不用意な発言ですね。こういうことを言われたら、産経もそうですが、巣食う会はそれを思いっきり政治利用します。だから、
>恐れ多くも皇后陛下に、西岡会長からひと言、度重なる拉致問題に関
するお言葉に感謝をお伝え致しました。
皇后陛下からは
「長いことご苦労様です。拉致被害者のご家族が年を取られていますね。希望を
持ちましょう」というお言葉を頂きました。
常に拉致被害者のことをお心を配ってくださっていること、感謝に堪えません
なんていう時代錯誤で大げさな言い草には苦笑しますが、しかしともかくそういうことを嬉々として書き連ねるわけです。まったくいつもながらの政治利用です。
もちろんこれは、西岡のほうから言葉を伝えているわけで、皇后としては社交辞令で上のような言葉を返すのは仕方ないところもありますが、それにしてもねえです。こういう程度のことでも、連中が嬉々として「ほれ、我々の活動を、皇室も支持してくれた」とかいうニュアンスで吹聴しまくるのも初めからわかることです。
で、なんで西岡なんかがこんなところに呼ばれたかというと、宮内庁あたりがいろんな推薦をもとに呼んだわけで、それはやはり安倍晋三あたりの推薦があったんでしょうねえ(苦笑)。それ以前に忖度があったかどうかは知りませんが、安倍他からすれば、連中はこのような行事に呼ぶ価値があるのでしょう。そういうところも、たぶん巣食う会や家族会が安倍を支持する理由の1つなのでしょうが、でもそんなの拉致被害者帰国と関係ないよね(笑)。いや、家族会はともかく、巣食う会のほうはそれでいいんでしょうけど。愚劣にもほどがあるというものです。
本日の記事は、bogus-simotukareさんの記事をヒントにしました。感謝を申し上げます。
昭和天皇の有名な「ああ、そう」という「つっけんどんな返事」も今思えば「この種の政治利用を嫌ってること」も理由の一つかもしれません。
まあ、彼は政治的言動(例:沖縄メッセージ、増原防衛庁長官内奏問題など)を平気でする男なので、「自分の望む方向の政治利用」なら「ああ、そう」どころか増原を激励したりするわけですが。
ところで、米朝首脳会談の直前に、家族会代表の飯塚繁雄氏が次のような発言をしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190227/k10011829571000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_056
>「高齢化している被害者の家族にとって今は被害者を取り返す最後の機会であり、この流れを逃してはいけないと思っています。平成のうちに、拉致問題がすべて解決するという形を、ぜひつくってもらいたいです」と話しました。
気持ちは分かりますが、平成自体、今年(2019年)の4月30日で終わる予定なんですが。2か月以内に拉致問題が解決するとは到底思えませんね(この2か月の間に日朝首脳会談を行う準備をしたり、北朝鮮に経済援助を約束するなりしないと無理でしょう)。
私もそれは感じました。うまく天皇は、米長をかわしたと思います。あそこで天皇が下手なことを言っていたら、それが確実に政治利用されるのは確実です。
はい、私ももちろん面と向かって批判してほしいとは思いませんが、ほんと文字通り必要最低限の言葉だけにすべきだと思います。そうでないと、連中は重いいっ切り皇室を政治利用します。
>2か月以内に拉致問題が解決するとは到底思えませんね(この2か月の間に日朝首脳会談を行う準備をしたり、北朝鮮に経済援助を約束するなりしないと無理でしょう)。
私に言わせれば、家族会は拉致問題を解決する努力をしているのかい、っていうところです。むしろ邪魔をしているのが現実でしょう。
なるほど、それで高須院長なんてのまでいたわけですね。
そんな極右連中ゴロゴロで、よくまあ、「政治性」を持たせないとか嘘八百言ってられるなぁとしか…
>現天皇皇后両陛下であれば、お会いにすらならないと思います。
正直私もそう思います。
韓国の民族衣装を着た少女たちへ、にこやかにほほ笑まれる上皇さまと美智子さま。
1971年1月8日に撮影された写真だが、当時の新聞記事はこの日の様子を次のように伝えている。
《皇太子ご夫妻(当時:現在の上皇夫妻)は、秩父宮妃殿下とご一緒に、八日夜、東京・神田の共立講堂で開かれている韓国の「リトル・エンジェルス」東京公演をご覧になった。(中略)華麗な舞踊に、ご夫妻らは、盛んに拍手をおくられ、約二時間にわたって熱心に、ご覧になった》(『毎日新聞』1971年1月9日付朝刊)
だが実は、韓国の小中学生が伝統的な韓国舞踊をステージで繰り広げるリトル・エンジェルスは、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と密接な関わりを持つ舞踊団なのだという。長年統一教会の問題を取材してきたジャーナリストの有田芳生さんは、舞踊団の正体についてこう語る。
「リトル・エンジェルスは、統一教会の創設者である文鮮明氏が提唱し、1962年5月に設立された舞踊団です。『平和の天使』と標榜して、現在も活動を続けています」
(中略)
「現在も、リトル・エンジェルスのホームページには、公演をご覧になった上皇ご夫妻との写真のほかに、英国のエリザベス女王やアイゼンハワー元米大統領と交流する写真が掲載されています。世界的なVIPとのつながりを誇示することで、布教活動に結びつける“権威付け”を図っていたのでしょう」(皇室担当記者)
上皇ご夫妻のご成婚前、首相として皇室会議の議長を務めたのが岸氏だった。前出の皇室担当記者はこう続ける。
「上皇さまと平民(ボーガス注:原文のまま、せめて「皇族、華族でない民間出身」と書いて欲しい)出身の美智子さまとのご結婚には、皇族の中からも反対する声が上がりました。そうした状況で、お二人のご結婚を進めたのが岸氏でしたから、ご夫妻は岸氏に好印象を抱かれていたそうなのです。
日韓国交正常化から5年ほどたった1971年当時に、韓国の子どもたちとのご交流ということで、岸氏側からご臨席願いが寄せられたのであれば、ご夫妻にはお断りになる理由はなかったと思います」
(引用終わり)
時期が1970年代だし、美智子がリトルエンジェルスの正体を知ってるとは思えないし、問題はこれをねじ込んだであろう「統一教会と癒着する自民党(岸信介?)」ですが、まあ結果的には「皇室が統一教会の宣伝に利用された」わけです。
しかし「山上が安倍を暗殺しなければ」ここまで統一教会批判も拡大しなかったろう、と思うと複雑な心境です。山上を批判する気持ちがあまりわいてきません。