ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

「識者」であろうと、数年後の推移(ですら)を正確に予想するのは(当然ながら)とても難しい(英国の選挙)

2024-05-27 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

過日報じられたニュースを。


イギリス下院近く解散、7月4日に総選挙…スナク首相「今こそ未来を選択する時だ」
2024/05/23 01:27

 【ロンドン=蒔田一彦】英国のリシ・スナク首相(44)は22日、議会下院(定数650)を近く解散し、7月4日に総選挙を行うと表明した。総選挙は2019年12月以来となる。下院の任期満了は今年12月に迫っていた。

22日、ロンドンの首相官邸前で、7月4日に総選挙を行うと表明するスナク英首相=AFP時事
 スナク氏は首相官邸前で声明を読み上げ、経済政策や不法移民対策など政権が取り組んできた実績を強調したうえで、「今こそ未来を選択する時だ」と述べた。

 世論調査で与党・保守党の支持率は最大野党・労働党に大きく水をあけられている。2010年にゴードン・ブラウン首相が退陣して以来14年ぶりに労働党が政権を握る可能性がある。

せんだって私が発表した記事では、秋ごろの選挙を予想する記事をご紹介しましたが、識者の予想より早いということになりそうですね。

英国は次の選挙で野党(労働党)が勝ちそうだが、日本では首相交代程度で自民党・公明党連合が有利じゃね?(上)

その国の法律しだいですが、基本民主主義国家で議会制民主主義が機能している議院内閣制度のもとでは、与党を率いる首相が議会の解散権を握り、もしくは任期満了で解散となります。同じ解散権行使でも、内閣不信任案が可決された時点で解散する可能性もあります。与党側は当然自分たちが選挙で有利な時期での解散をのぞみますが、英国では昨今の情勢ではほぼ政権交代確実といわれていますので、おそらく少しでも保守党が議席を取る時期ということを考えての解散です。もちろんどの選挙でもそうですが、次の選挙はなおさらです。

上の記事で、私は次のようなことを書きました。

英国では、1979年に保守党が勝ち、以降83年と87年に勝ち、今度は労働党が勝つんじゃないのといわれた92年の選挙でも保守党が勝ったので、朝日新聞社の政治記者だった石川真澄は大要「もう労働党は政権をとれないのではないか」とまで書いていたと記憶しますが(手元に実物がないのでめったなことはいいませんが、1993年に出版された『小選挙区制と政治改革――問題点は何か』だったと思う)、97年に労働党が勝ったので石川の予想は外れました。

それでその本を私は以前買っていたかと思いますが、手元にないので、地元の図書館から取り寄せました。では件の下りのさわりの部分を引用します。石川は、1992年の選挙では労働党が勝つというもっぱらの予測が外れたことを指摘したうえで、次のように書いています。


そのうえ、1996、97年ころと思われる次回の総選挙でも、労働党は勝つことがむずかしいのではないかといわれている。そのころは92年のようなひどい不況からは脱却しているだろうし、労働者の「中産階級化」も進むだろうというのだ。そして、実はそれら以上に、選挙区の境界線引き直しの影響が大きいと思われている。

英国では人口の移動にともなって、ほぼ10年ごとに選挙区人口をできるだけ均等にするための線引き見直しがある。次回は95年ごろと予定されている。近年、英国の人口は北部のスコットランドなどから温暖で豊かなイングランド南部にうつっていく傾向がめだっている。その変化に応じて選挙区境界線を引き直せば、イングランド南部に少なくとも12,多ければ20くらいの選挙区が増えるだろうと予想されている。

この土地は保守党の金城湯池であって、同党はいつの選挙でも80%から州によっては97%も奪ってきた。したがって、この地方で増える選挙区はほぼ全部が保守党の議席を増やすことに役立つはずである。労働党はそれだけ余分のハンディ・キャップを背負って戦うこととなる。92年選挙のように有利な状況下でも勝てなかった労働党にとって、次回の政権奪取はいっそう困難になるだろうと、英国の専門家たちはみている。

そうだとすると、英国で保守党政権が二十数年も続く可能性が相当にあるということになる。実際、英国の政治学者たちは92年総選挙後に私のインタビューに答えて、次のようにほぼ同じ観測を口にしていた。

「英国の政権交代をともなう二大政党制の時代は終わりにきた」(アイバー・クリュー・エセックス大学教授)

「今の制度の下で二大政党が交代で政権につくということは、もはやないだろう」(ジョン・カーティス博士)

「20世紀の末には競争的な二大政党制は終わり、(92年までの)日本のような一党優位体制ができあがる」(デニス・カヴァナフ・ノッチンガム大学前教授)

(中略)

「英国で70年代末まで政権交代がサルトーリのいうように「驚くほどうまく機能していた」のは、スティード博士によれば、中産階級と労働者階級という二つの社会経済的階級がほぼ同じ大きさで競り合っている状態を反映していたにすぎない。しかし、そうした基盤はすでに崩れたのだという。

こうして、英国では小選挙区制のもとでの「二党制」も、それによる「政権交代」も、ともに確実に過去の神話となりつつある。(p.34~36)

(以上の引用で、漢数字は原則的に、算用数字に変換しました。段落冒頭の一字下げと振り仮名は省略、段落にはスペースを空けました。下の引用も同じ)

石川の書いていること自体は、どれもいかにももっともらしいし、同時代に読んでいれば「へえ、そうなんだ」と思いたくもなりそうですが、実際には、1997年の選挙では労働党が大勝しています。ということは、石川はおろか、この本で石川が意見を紹介している識者が、片端から予想を外したということになります。

つまりは、人口移動による選挙区割りの変化などは、あるいは保守党の議席減をある程度は押しとどめたのかもしれませんが、政権を維持するには遠く及ばないものだったということです。要は、民意の方がずっと強かったということです。これはもちろん労働党トップであり政権交代後に首相に就任したトニー・ブレアらの能力の高さ(批判の多い人でもありますが、彼が優秀な人間であることは万人が認めるでしょう)とかいろいろありますが、つまりは有能きわまりない学者の予想などをはるかに超えて、事実と現実の方がずっと柔軟かつ大胆に歴史を作るということなのでしょう。

それにしても石川が話を聴いて意見を引用している学者たちが片端から大要「もう労働党が政権を握るのは難しいだろう」と予想していて、それらが徹底的なまでに裏切られたというのは、非常に興味深いですね。つまりは、92年の保守党の勝利というのが、私が前記事でも書いたように、冷戦終結などによる何らかの間違いで勝ったというものであり、そんなに継続するものではなかったのでしょう。石川も英国の識者らも、それらを過大評価したということなのでしょう。石川も、別に同じ意見の学者をえり好みしてインタビューしたわけでもないのでしょうから、確かに当時の英国ではそのような意見が主流だったのでしょう。ということは、そんな意見は、どんな識者が発したものであろうと、話半分できいておくのが正解なのかもしれません。

石川は2004年に亡くなっていますので、彼は日本における民主党政権樹立は知らないでこの世を去りましたが、英国で労働党が勝ったことは知っているわけです。で、石川は、自分の意見が外れたことをどう考えたのか、その点について私は、知識はありません。石川は97年以降も単著、共編著書を出しているので、それらを参照すれば彼の考えがわかるかもしれません。が、それはこの際どうでもいい話です。

さてさて、上の引用の後石川は、次のようなことを書いています。石川は、英国でも小選挙区制度に限界が来ているという意見が出てきていることを紹介したうえで、次のように書いています。


こうした傾向を受けて、英国選挙学の第一人者デヴィッド・バトラー・前オックスフォード大学教授は、私に「英国は向こう20年のうちに何らかの形の比例代表制に移行するだろうと確信している」と語った。そのひとつの理由は、EC(ヨーロッパ共同体)の発展にともなってヨーロッパ議会の重要性が増していることだという。今は英国もヨーロッパ議会の議員を小選挙区制で選んでいるが、やがては他の大陸欧州諸国と同様に比例代表制を用いざるをえなくなるだろう。そうしたことがきっかけになりうるというのである。(p.37)

1993年の本なので、EU(ヨーロッパ連合)でなくEC(ヨーロッパ共同体)の時代ですが、欧州議会(石川本では「ヨーロッパ議会」)の重要性どころか、英国はEUを離脱しちゃいましたからねえ(苦笑)。1993年の時点で、いや、ブレクジットの国民投票が行われた2016年だって、さすがに英国は、EU離脱はしないんじゃないのというのが、もっぱらの観測だったと思いますが、でも離脱・脱退しちゃいました。そしていうまでもなく、この本が出て30年以上たった現在でも、英国はしっかり小選挙区制度です(笑)。いや、私は小選挙区制度なんて支持しませんが、英国はまだこれをやっているし、次の選挙で労働党が勝ったら、やっぱり小選挙区制度のままなのでしょうね。自分たちがその選挙制度で勝ったんだから、変える気もないでしょう。万が一保守党が勝ったとしてもご同様。これも同じじゃないですか。識者じゃなくったって、英国のEU離脱はないと誰もが予想したでしょうが(そう考えたから、保守党のキャメロン首相は、国民投票をしたわけです。スコットランドの独立投票も同じこと)、理由はともかく、いくら僅差とはいえ英国民は離脱を選択したわけです。こんなのなかなか予想は困難です。EUは、シェンゲン協定未加入や英国ポンド使用OKなど、英国への便宜をいろいろと図ったわけですが、ともかく離脱したわけです。とにかく歴史というのは、上の言葉をくりかえせば事実と現実でその有様を私たちに見せつけて圧倒します。しょせん石川真澄も、彼が話を聴いた英国の識者たちも、そういった事実と現実には、たちむかうすべもないのでしょう。いや、次の選挙で保守党が勝つ可能性がないことはないのかもしれませんが、いずれにせよ選挙の後にはまた記事を書ければです。仮に保守党が勝ったら、私の記事のタイトルがいかに正しいかがわかるし、労働党が勝ったとしても、その次の選挙にどうなるかは分かったものではないでしょう。

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宮崎へ、うなぎと鶏を食べに行った紀行〈2023年9月)(Day0&Day1-1)(1)

2024-05-26 00:00:00 | フォトログ

韓国に行った昨年9月に、今度は宮崎へ、うなぎと鶏を食べに行きました。その紀行を。

こちらのホテルに前泊します。「東横イン羽田空港2」です。

部屋です。

近くのコンビニで調達したソフトドリンク、酒、デザートです。個人的な趣味を言うと、ドデカミンはうまい。

ホテルの窓から。

朝です。1枚目の写真をそこら中にLINEで送ったら、「ここどこ?」という反応複数。

バスに乗り、羽田空港へ向かいます。ちょうどラグビーワールドカップのアイルランド対南アフリカ戦をやっていて、アイルランドが勝った瞬間を、車内のテレビで放送されていました。アイルランドびいきの私としては、うれしいにもほどがあるというものです。この時は、今回はしばらくぶりに北半球が勝つのではないかと思ったんですがねえ。

羽田空港に到着します。

セキュリティチェックを受けます。

出発ゲートへ向かいます。

ウルトラマン』のキャラクターを利用した広告があります。

こちらが私の乗る飛行機です。

搭乗します。ソラシドエアです。

この会社がきわめて初歩的な不祥事を起こした際も、これと同じシリーズの機体でした。

さすがにフライトの乗客の1/3が未搭乗なのに、機体が駐機場を離れたのはまずすぎるだろう

メジャーキャリアとLCCの中間的な会社ですので、飲み物が出ます。これはアップルジュース。

シートやカップにも、独自のイラストがあります。

宮崎に到着します。

奥に見えるのが、私が乗った機体です。

到着ロビーです。

(つづく)

 

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所要があったので行った沼津と浅草(2024年5月)(浅草編)

2024-05-25 00:00:00 | フォトログ

海老名サービスエリアにて。もちろん上りです。

静岡じゃないのに、なーんでこんなのあるんだと思いましたが、これは「口福堂」というところの出しているものです。

あれ、ここ撮影禁止だったの? すみません。肖像権には、(私としてはめずらしく)配慮しているので乞うご容赦。

同行者の希望で、浅草に来ました。これが5月13日で、あれ、私期せずして二日続けて浅草に来ちゃったぞ。前日が藍とも子さんのイベントのあった日です。

特撮レジェンドである藍とも子さんのイベントに顔を出した(追記あり)

駐車場を見つけて車を停めます。最初は、「レストラン大宮」(食べログにリンク)に行きたいと同行者が言ったのですが、この日は月曜なので休みですから、違う店に行きます。

外国人が多くいました。

本日食事をするのはこちら。「ヨシカミ」(食べログにリンク)です。本店はずいぶん長くいっていませんが、羽田空港では食べたことがあります。考えてみれば、「大宮」も長きにわたって行っていないな。

ウポポイ・札幌・小樽・支笏湖などをレンタカーでめぐる旅(2022年6月)(Day1-1)

下は参考記事。

「ヨシカミ」という洋食屋をテレビで見てとても懐かしく想いだした

自信の表れ。

メニューです。

色紙多数。

こちらはチキンのカレー煮。ずいぶん以前マカオで「アフリカンチキン」というのを食しておいしかったことがあります。趣味の問題ですが、そちらの方がおいしかったかな。

マカオ・香港・深圳紀行(2018年4月)(8)

マカオでは、中華料理はもちろんですが、「ポルトガル料理」「マカオ料理」なども非常にうまい。マカオに行かれた際は、ぜひご賞味を。こういっちゃなんですが、賭博と性関係ばかりがマカオの魅力ではない。下手にマカオを知っている人に、「マカオはいいところだ」というと、ギャンブルばかりでなく「女」といわれるので非常に迷惑です。そんな話はともかく、マカオ料理のWikipediaには、「アフリカンチキン」について


ガリーニャ・ア・カフレアル(Galinha à Cafreal、非洲雞) - アフリカン・チキン。トウガラシと香辛料を使用する点を除き、レストランによって調理法と味付けに違いがある

とあります。上にもあるように、味はまったく店によって違うということです。いやもちろんマカオのさまざまな建物は非常に魅力的ですよ、言うまでもない話。拙ブログにもマカオの旅行記があるので乞うご参照。

旅(香港・マカオ・広州・深圳)

こちらはメンチです。うまい。なお私が案内された席がレジの隣でして、クレジットカードで決済している人が多かったですね。また外国人も多い。ちょうと外国人の予約の電話もありました(予約の電話をかけてきたのは日本人らしい)。お昼の沼津の店もそうでしたが、つまりは外国人が非常に多く来店しているということです。

店を出ます。

駐車場に戻ります。

首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス浅草駅です。これまだ乗っていないので、近日中に乗らないとな。

駐車場へ向かいます。

浅草今半」(Wikipediaにリンク)です。安いわけはありませんが、やっぱり高いですね。これはランチですかね。牛肉つながりですが、今年中に「ピーター・ルーガー」か「ウルフギャング・ステーキハウス 」に行きたいと思います。前者は、かつてニューヨークに行った際食べに行こうとしましたが、食べられなかった苦い経験あり。なお以上の2店舗は、すべて「食べログ」にリンク。

こういう店も食べてみたいですね。もつ焼きは、私の大好物です。店に入るにはいたりませんでしたが、若い白人のカップルが、店をのぞいていました。

(終わり)

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最近は、白人の系統をひく女子アスリートも複数出てきている

2024-05-24 00:00:00 | 美女探求

先日次の記事を読みました。

【陸上】ガードナ・レイチェル麻由が七種県高校新の5061点 菊田響生が3冠 向田泰誠が長距離2種目大会新/IH神奈川県大会


福岡インターハイ(7月28日~8月1日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。

神奈川県大会は5月11日~12日、18日~19日の4日間、三ッ沢公園陸上競技場で行われ、各種目に好記録が生まれた。

ガードナ・レイチェル麻由(法政二2)は大会1日目の走高跳で1m69の自己新で2位と好調。さらに昨年のインターハイで5位に入っている七種競技では、前半4種目のうち100mハードル、砲丸投、200mで自己新、走高跳も混成内自己タイと快進撃を見せた。

後半3種目に自己新はなかったものの、最終種目800mは直後にある4×400mリレーを見据えながらのレース。神奈川県高校記録(5026点/藤沼朱音・希望ケ丘)を11年ぶりに更新する5061点で優勝した。「今回の目標は大会記録(4834)で、県高校新はインターハイまでの目標だったのでびっくりしています」とガードナ。アンカーを務めた4×400mリレーは2位に入っている。

(以下略)

ではまずは、記事にはりつけられた写真を。

では写真をほかにも。こちらは昨年の記事

 

全国高校総合体育大会第15日は5日、札幌厚別公園競技場などで行われ、陸上女子七種競技はガードナ・レイチェル麻由(法政二)が4903点で総合5位に入った。
 
とあります。1年生ですから、伸びしろも大きそうですね。
 
 
インタビュー記事からの写真を。中三の最後の時点でのもので、少なくとも当時は、渋谷区在住だった模様。なお
 

母が日本人で父がイギリス人、2歳上の姉がいます。
 
とのことで、たぶん彼女は現段階日英両国籍かも。
 
 
となりは、インタヴューワーです。
 
さて白人の系統が入っている日本のJK陸上女子というと、現在いちばん有名なのが、ドルーリー朱瑛里でしょう。Wikipediaに名があるくらいです。現在岡山県立津山高等学校に在校中。なかなかの名門高校です。彼女の父はカナダ人とのこと。以下数枚写真をご紹介。
 
出典はこちら。2023年1月の写真。
 
 
出典はこちら。撮影時期は、上の写真に同じ。
 
撮影時期は、昨年8月の写真です。写真の出典はこちら
 
こちらは昨年10月の写真。出典はこちら
 
で、こんな記事を書いていて思い出すのが、こちらの記事です。

アフリカ系日本人のプロスポーツ選手の先駆け(の1人)だった

衣笠祥雄氏がお亡くなりになった際に書いた記事で、衣笠氏は、アフリカ系日本人のさきがけでもありましたし、当然アスリートのさきがけでもありました。その記事には、数人のアフリカ系日本国籍保持者であるアスリートを紹介しています。白人系のアスリートというのも、最近ではウルフ・アロンベイカー茉秋などの日本生まれで父親が米国人という人たちも出てきているし、フィギュアスケートのアイスダンスで長年にわたって日本代表でがんばってくれたリード姉弟のように、米国生まれの母親が日本人で日米両国籍から、日本代表を選択する人たちもいるわけです。つい先日現役引退を表明したハンドボールの土井レミイ杏利は父親がフランス人だし、宮澤ミシェルやクオーターの鈴木亜久里もフランス人の血をひいています。クオーターといえば、ミミ萩原は、祖父がフランス系スイス人だったとのこと。この記事を書くまで全然知りませんでした。そういう人たちも予想以上に多いようです。

日本という国は、最近はだいぶそうでもなくなったと思いますが、単一民族神話がはびこっているなど、正直海外の系統を引き継いでいる人たちには住みにくい、暮らしにくいところがあるわけだし、またこの記事もその一環ですが、容姿に恵まれているとやたらマスコミに取り上げられるという毎度おなじみの構図があります。が、やはり私としては、 美女アスリートにはぜひ活躍していただきたいと思います。

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いろいろ考えさせられる動画だ(以前記事で取り上げた件の動画もあった)

2024-05-23 00:00:00 | 社会時評

先日次のブログ記事を読んでみました。

発達障害の子、犯罪に手を染める

で、そこに次の2つの動画がはりつけられていました。

居たい理由は「再非行とか絶対しないから…」医療少年院で暮らす知的障害等ある少年達 社会に“生きづらさ”

「友達のために万引きしてあげた」“家にも学校にも居場所が無い”少年院の少年たち【news23】

下の動画を見ていて私、「あれ、これ前記事を読んだな」と思いました。こちらの記事ですね。

おもわず「おいおい」と思う記事

その記事で私がご紹介した

「友達のために万引きしてあげた」“家にも学校にも居場所が無い”少年院の少年たち【news23】

の動画ですね。

世の中遺憾ながら、何らかの注意・罰則をうけても悪事がやまず、最終的には行きつくところまで行ってしまう人がいます。少年事件に限らず、万引きを繰り返し、警察に引き渡されても微罪釈放処分→不起訴処分→罰金刑→執行猶予付き懲役刑判決→実刑判決みたいになってしまう人間もいるわけです。それが非常に極端なケースとなると、私が繰り返しご紹介しているこの事件のようにもなりかねないわけです。

行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例

上の事件での犯人は、次のような状況です。


◆死刑判決が確定するまでの経過(取材に基づく)◆
1961年 8月   茨城県鉾田町(現鉾田市)で生まれる
   中学卒業後   地元で土木作業員や農業手伝い
  80年      自動車盗(窃盗)で中等少年院送致
  82年 8月   自動車盗と強姦(ごうかん)致傷で懲役2年
           公判で心神耗弱認定
  85年 3月   自動車盗に問われ、公判で心神耗弱認定
  86~87年ごろ 同罪で服役
  88~89年ごろ 同罪で服役
  90年      同罪で服役
  94年 3月   自動車盗の常習累犯窃盗で懲役2年2月
  96年 4月   刑期終了
     12月   同罪で懲役2年6月
  99年 3月   仮釈放後、関西の更生保護施設へ
      4月   自動車盗の常習累犯窃盗で仮釈放取り消し
      8月   同罪で懲役3年
  02年10月   8回目の刑期終了。実家に戻る
  05年 1月   女性強殺容疑などで逮捕
  10年12月   最高裁で死刑判決確定

というわけです。とてもこの人物が、一人暮らしをできるとかまともな社会生活を送る能力があるとは思えません。しかし理由はともかく、行政も福祉関係もどこも、けっきょくこの人物にまともな対応をせず、2人もの人間を殺めるという最悪の事態になってしまったわけです。現在この人物は、東京拘置所で死刑執行を待つ身分です。

何度も同じことを書きますと、知的障害があり精神障害がありさらに家庭環境が悪いとその人間はほんと救いがありません。こちらの動画の人物はその典型。

私がいう「三重苦」(知的障害と精神障害があり、家庭環境の悪い人物)を持つ累犯障害者の、典型的なよろしくない末路だと思う

【現実】「また悪いことしてしまう・・・」犯罪繰り返す障害者を支えた25日間 逮捕ですべてを失い、たどり着いた先に・・・【#ウラドリ】

この人物は、その後この世の人でなくなりました。動画をご覧いただければ、あまりのひどさに絶句するというものです。なにしろ犯罪をして生活保護を打ち切られ、福祉関係の職員からも忌避され、過去には同居人(このような人物と同居するのですから、おそらく知的障害者の類ではないか?)の子どもに煙草の火を押しつけるなどの虐待をしているくらいです。

また福岡商業施設女性刺殺事件はどうか。犯人である少年の成育歴のひどさ他は、Wikipediaをご参照ください。そして次のような裁判も提訴されています。注釈の番号は削除します。

少年Xが事件2日前まで入所していた少年院が適切な矯正教育を怠り、仮退院時の必要な情報共有も行わなかったなどとして、2023年3月10日、女性の遺族が国に対し約6170万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴した

代理人弁護士によると遺族側は、少年は幼少期から暴力行為が問題となっていたにもかかわらず、少年院で適切な処遇がされなかったと主張。仮退院時の医療的なケアも欠如しており、それまで処方されていた衝動性を抑える薬も処方されず、事件につながった一因になったとしている

遺族側は同日、少年Xと母親に約7820万円の賠償を求める訴訟も起こした

こういうことを書くのもなんですが、このような人物は、あまりにひどい事件を起こす前に一生刑務所に入れてあげる方がご当人のためにもいいのではないですかね。あんまりこのようなことを書かないほうがいいとは思いますが、あまりにひどいとそういうケースも出てきます。大阪姉妹殺害事件附属池田小事件の犯人らも同じようなものでしょう。強度に精神を病んでいたり極端な発達障害だったりする。2人ともすでに刑場の露に消えています。

もちろん最初の動画に出てくる人物らはここまでひどい人間ではないでしょうが、世の中他人とご当人の人権を守るためにかなり極端なことをしないといけないこともあります。そういうことも考えないといけないのかもしれません。

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米国をほめるわけでもないが、日本よりはましだと思う

2024-05-22 00:00:00 | 社会時評

本多勝一著「「真珠湾」からイラクまで― アメリカ式謀略戦争の実体」という本を読んでいまして、「?」というところがありました。


〈コラム〉マッカーサー元帥の善意、実は対外債務(p.144)

というところです。つまりは、マッカーサーが戦後日本に食糧支援をしたのは、単なる善意ではなく、対外債務であとで元利の返済を求められたということを本多氏は指摘されています。Wikipediaガリオア資金には、

当初日本はアメリカによる無償援助とみなしていたが、アメリカが返済を求めたため、1962年(昭和37年)に約4億9000万ドルの返済協定を調印し、のち完済した

とあります(注釈の番号は削除)。

で、これは同じ本で本多氏が開陳する真珠湾陰謀論(Wikipediaでは「真珠湾攻撃陰謀説」)とちがい、事実関係は間違っている話ではありません。それはわかるのですが、ただそれ日本人が言うと「どうもなあ」のところがあります。日本は、中国などで徹底的に様々なものを収奪したし、そうしなければ戦争なんぞできませんでした。

でですよ、これは独ソ戦もご同様。こちらもドイツは、旧ソ連ほかから様々なものを徹底収奪しました。これもそうしなければ、戦争なぞできなかったわけです。

さてさてそれは戦争中の話ではありますが、いちおう休戦なり終戦なりになったとして、日本やドイツに、中国なり旧ソ連なりに、米国が日本やドイツなどに行ったような規模の食糧支援をする用意があったのかです。なかったんじゃないんですかね。戦争の遂行に夢中であって、そんなものをする意思もろくになかったし、またそれだけの国力もなかったのではないか。けっきょくこれは、相手国で行う戦争とそうでない場所での戦争(もちろん爆撃を受けたりドイツは全土が、日本も沖縄ほかで地上戦があったりしたわけです)の違いもありますが、どちらにせよ日中戦争とか独ソ戦などの際の日本軍やドイツ軍の乱暴狼藉ぶりというのはすさまじいものがあり、あそこまでひどいことは、米国はしていないでしょう。これは米国をほめているわけではありませんが(日本やドイツがひどすぎただけです)、いちおう客観的事実ではあるでしょう。

そしてこれは全くの別件ですが、このような問題はどうですかね。

核搭載米艦、寄港容認の密約経緯 60年安保改定時、米公文書に明記

bogusu-simotukareさんから下の拙記事にコメントをいただきました件です。記事を引用します。

米兵を起訴するのは、法相が指揮をすることらしい(それじゃ、検察だって、起訴なんかしたいわけがない)


核搭載米艦、寄港容認の密約経緯 60年安保改定時、米公文書に明記

編集委員・藤田直央2024年5月18日 21時30分

 1960年の日米安全保障条約改定をめぐる交渉で、核兵器を積んだ米軍艦の日本寄港を事前協議なく認める密約を両政府が交わしていたことを示す米公文書が見つかった。この密約を日本政府は認めていないが、さらなる検証が必要なことを示す発見だ。

核持ち込み密約、認めなかった日本と米に残る公文書 政府の説明は
 文書は1958~60年の条約改定交渉に関する二十数点。信夫(しのぶ)隆司・日本大学名誉教授(日米外交史)が、米国の国立公文書館やNPOの国家安全保障公文書館(NSA)で2004年以降に入手し、精査した。

 岸信介首相は1958年2月、領海を含め日本に核兵器を持ち込ませないと国会で答弁したが、米政府は核搭載艦が自由に寄港できる環境を維持しようとした。

 一連の米公文書によると米国務省は58年9月、マッカーサー駐日大使に、条約改定で新たに設ける事前協議制度について訓令を出した。核兵器の日本領土への配置は事前協議の対象とする一方で、「核搭載艦の日本の領海、港への立ち入りは過去同様に続き、事前協議の対象にならないとの確認を求める」よう指示する内容だった。

以下有料部分です。

記事に出てくる信夫隆司氏は、前記事でも貴重な史料を発見された方です。それで、こちらでは、米公文書館など公の施設でそういった資料を発見されていますが、前記事の方では、


都内の古本屋から規程を収蔵した検察資料冊子を入手

というわけです。日本におけるこの種の開示状況がいかにひどいかです。つまりこの冊子を所持していた法務省官僚(検事)が亡くなり、それがある程度のタイムラグをへて古書店に出回ったということでしょう。で、こんなのは、税金で国家を賄っているのだから、当然国民の前に提示すべきです。軍事機密でも何でもないものです。ただ単に「格好がつかない」「これでは日本はまともな独立国ではないなどといわれる」とかで隠されているだけです。


処分請訓規程は1948年に作られ改正を繰り返してきた。過去に野党が国会で開示を求めたが、法務省は応じなかった。

というわけで、日本の民主主義がいかにひどいかです。で、こういうのは、その他さまざまな密約などでもあるわけで、全くもってお話にもなりません。記事のコメントでbogus-simotukareさんは、


しかし「密約を全て隠し続ける日本」と「一部に留まるとは言え、後に公開する米国」、後者の方が「いくらかマシ」ですね。

ということになるでしょう。くりかえしますと、まったくもってお話にもならない。

そうなると、こういうあたりを総合的に考えれば、やっぱり少なくとも民主主義とかそういう観点では、日本より米国の方がまともでしょうね。貧富の差や人種差別、銃などの問題、犯罪など米国のよろしからぬ部分はいろいろありますが、少なくとも行政への監視とかなどの民主主義の基礎的な部分では、日本が学ぶ点多数でしょう。たとえば今年アカデミー作品賞を受賞した『オッペンハイマー』のような映画を製作してまたそれが大ヒットするだけの国が米国です。米国を批判するにしても、そういったところは評価したうえで批判をするべきだと思います。

やはり今年のアカデミー賞は、『オッペンハイマー』が受賞した

なお冒頭でご紹介した本多勝一氏の本の中で、彼の真珠湾陰謀論を批判したくだりは、こちらの記事をご参照ください。またコメントをくださったbogus-simotukareさんに感謝をいたします。また氏のこの件に言及されているブログ記事もご紹介します。

この人たち(本多勝一氏と進藤栄一氏)大丈夫かと本気で思った(デマ本を真に受けて、ルーズヴェルト陰謀論を本気で信じている馬鹿な人たち)

妙な陰謀論やトンデモ科学にはまると、なかなか逃れられない(ルーズヴェルト陰謀論についての入門書を読んで勉強したい)(追記あり)

珍右翼・高世仁にコメントする(2024年5/20日分)

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やはり最前線の金門島の住民は、さほど中台関係に危機感を持っているわけではないらしい(予想の範疇である)(追記あり)

2024-05-21 00:00:00 | 社会時評

まずは記事を。


頼清徳氏が台湾総統就任、中台関係の「現状維持」を表明「平和を追求するが幻想は抱かない」
2024/05/20 13:25

 【台北=園田将嗣】1月の台湾総統選で勝利した与党・民進党の 頼清徳ライチンドォー 氏(64)が20日午前、台北市の総統府で就任の宣誓を行い、 蔡英文ツァイインウェン 氏(67)の後任として第16代総統に就任した。1996年の直接選挙導入後、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めて。就任演説で頼氏は中台関係について、中国との統一でも独立でもない「現状維持」を表明した。

 副総統には、台湾の対米窓口である駐米台北経済文化代表処の前駐米代表で、米国から信頼が厚い 蕭美琴シャオメイチン 氏(52)が就いた。頼氏と蕭氏は午前9時過ぎ、総統府で総統と副総統への就任を宣誓した。総統府前の特設会場で、大型モニターで中継を見ていた住民が立ち上がり、拍手を送った。

 頼氏はその後の就任演説で、「中国が尊厳のある原則の下で対話と交流を進めることを期待する」と呼びかけた。一方で、「平和を追求するが、幻想を抱くことはできない」と述べ、防衛力の強化を進める方針も示した。「台湾は中国に隷属しない」と主張し、「一つの中国」原則を受け入れない考えを示した。

 蔡政権で副総統を務めた頼氏は行政院長(首相)時代に「実務的な台湾独立工作者」と自称し、中国から敵視されてきた。中台対立の激化を避けるため、1月の総統選から中台関係の現状維持を掲げた蔡氏の路線を継承する方針を示してきた。

 中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の報道官は15日、「『台湾独立』は、台湾海峡の平和と相いれない」とけん制しており、新政権に強硬な態度で臨み続けるとみられる。

 「中台統一」を掲げる中国は、中国寄りの世論を形成するため、台湾社会への働きかけを強めている。4月に最大野党・国民党の 馬英九マーインジウ 元総統を北京に招き、 習近平シージンピン 国家主席と2015年以来の会談を行い、民進党政権に揺さぶりをかけた。

 頼氏は、国民党と第3政党・台湾民衆党の候補者と激しく争った総統選で勝利したものの、民進党は同じ日に行われた立法委員(国会議員)選で、過半数を維持できなかった。国民党が立法院(国会)の第1党となったねじれ議会では、重要法案や予算案の審議が滞る懸念がある。

 頼氏は総統就任後、立法院で情勢報告を行う意向を示している。実現すれば歴代総統で初めてで、内政の停滞を避けるため、野党に政策への理解を求める狙いがある。

 総統は台湾の元首に相当し、任期は1期4年で2期まで。

いろいろなご意見はあるかもですが、基本中台双方とも本気でケンカはしたくないわけで、そのあたりは双方ともども社会常識の範疇で行動するのであろうと私は考えます。違いますかね?

拙ブログでは最近こちらの記事が定期的に読んでいただいています。

金門島住民の状況が、中台危機(中台有事)が起きる蓋然性の実情ではないか

JAL123便関係の記事とか、川島なお美の記事とかもわりと読まれていますが、社会派系の記事ではこちらがだいぶ読まれています。2023年4月の記事で、そんなに最近の記事でもありません。

上の記事で私は、2つの記事をご紹介しています。

「永久非軍事化」声明も “中国に一番近い島”台湾・金門島で薄れていく危機感

中国人観光客を待ちわびる台湾海峡の最前線「金門島」

です。記事の内容については、前記事に引用してありますので、拙記事もしくは直接記事サイトをご参照ください。内容は、タイトル通りのものです。それらの記事を紹介するにあたって私は、

2つの、特に関係のないメディア(TBSと『フォーサイト』)が同じことを書いているのが興味深いですね。どちらも、特に中華人民共和国に好意的ということもないでしょうから、まともに現地を取材すれば、同じことになるのでしょう。

と私は指摘しています。さて昨日(5/20)NHKの9時のニュースで、NHKのキャスター(広内仁氏)が当の金門島への取材におもむいていました。取材したのは、放送日前日の19日とのこと。で、金門島住民の方の話をご紹介。

ここで興味深いのは、この住民が、中国側に自制を求めているのでなく、台湾当局側へ対応を求めているということですね。つまりは、このご老体は、中国側の脅威なんて大したことはないと考えているということでしょう。そしてNHKがこのような意見を一般住民の声として紹介しているのも、だいたい同じような意見が主流だったということでしょう。上で私が指摘していることとつながります。

なお拙ブログのアクセスが、一時的にかなり高くなりました。私が確認した際は、47位のランキングでした。たぶん金門島関係の記事のアクセスが良かったせいかと思います。(5/22の追記:と思ったのですが、20日のアクセスが良かった記事が、ベスト3が、

ギャンブル依存が何かと話題の昨今にこんな企画をしてそれを自慢しているのだから、徳光和夫といいニッポン放送といいマスコミその他といい、ほんとろくな連中ではない

米兵を起訴するのは、法相が指揮をすることらしい(それじゃ、検察だって、起訴なんかしたいわけがない)

「愛のコリーダ」の主演女優である松田暎子(英子)が亡くなった(らしい)

でしたので、どうもそうでもないようです)

ということで私が何をいいたいかというと、金門島の住民は、そんなに中国のことを脅威に感じていないらしいということです。もっともほんとに脅威に感じていれば、住民だってみんな逃げだしているしまた台湾当局も強制疎開でもさせるでしょうから、そんなことは初めっからわかっている話です。

このあと番組では、台湾本土での軍事演習の模様や、徴兵制が延長(4か月→1年)になるにあたっての若者たちの声なんぞを報じていましたが、まあ正直「パフォーマンス」「対外示威行動」以上のものには見えませんね。今年の1月に私は次のような記事を執筆しました。

韓国(民)同様、台湾でも中国の台湾侵攻などというものを本気で警戒してはいないのだろう

その記事で私は、


メッセージは中国語と英語が併記され、このうち中国語では「衛星発射」となっていたのに対し、英語では「ミサイル発射」となっていて、台湾国防部は「不注意だった」として陳謝しましたが、混乱は伝えられていません。

台湾のテレビ局TVBSは当時、南部の高雄を訪れていた蔡英文総統が、周囲の人たちの携帯電話の警報音が鳴る中、「大丈夫だ」と笑顔で話す様子を報じました。

という記事をご紹介しました。前総統の態度は、本気で中国の台湾侵攻を警戒しているものではないでしょう。しょせん中台双方とも「お約束」のレベルの反応ではないか。私が上の記事で指摘した


南北朝鮮では韓国の方が北朝鮮よりずっと大国だし、中台では、中華人民共和国のほうがもちろんはるかに巨大だし国際的にも認められていますが、そういった立場や状況の違いを超えて、韓国も台湾も、建前はともかく本音は同じようなものでしょう。そしてそれは、日本人も同じでしょう。実際朝鮮戦争が終わって(休戦のあつかいですが実質終戦でしょう)今年で71年、金門島では1958年から砲撃があり、これが70年代の終わりまで続いたとのことですがそれからだって四十何年です。ずいぶん長い時間がたっています。

ということに特に訂正すべきところは、現段階ではないと思います。なおこの記事は、bogus-simotukareさんの2つの記事を参考にしましたことを明記します。ありがとうございます。

今日の中国ニュース(2023年4月7日分)

今日の中国ニュース(2024年1月10日分)

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ギャンブル依存が何かと話題の昨今にこんな企画をしてそれを自慢しているのだから、徳光和夫といいニッポン放送といいマスコミその他といい、ほんとろくな連中ではない

2024-05-20 00:00:00 | 社会時評

ニッポン放送のHPより。

徳光和夫、番組企画で馬券的中! 番組史上最高額91万6,640円をGET!


徳光和夫が、ニッポン放送『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』(毎週土曜5時~7時40分)の番組企画で馬券を的中、番組史上最高額の91万6,640円の賞金を獲得した。

『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』5月18日(土)午前5時~7時40分 生放送
同番組の人気レギュラー企画『勝負一発!徳さんの夢プレゼント』は、芸能界きっての競馬通の徳光が毎週競馬レースを予想し、的中した際は払戻し金をリスナー1名にプレゼントするという2010年7月の番組開始以来の名物コーナー。5月11日(土)の番組内で予想した中央競馬のG1レース「ヴィクトリアマイル」(東京競馬場)で穴党・徳光の3連単予想がズバリ的中し、番組史上最高額の91万6,640円の賞金を獲得した。
リスナーに全額プレゼント!
さらに、前週プレゼントされる予定だった金額8,520円が持ち越しとなっているため、合計92万5,160円に。

この賞金を、リスナー1名に全額プレゼント。番組中にメールかFAXで応募された方1名に、番組エンディングで電話をかけ、電話に出られた場合のみ賞金獲得となるので、5月18日(土)午前5時から生放送の『徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー』、聴き逃がせない。

スポーツ新聞でも報道されています。スポーツニッポンて毎日新聞・TBS系統のわけですが、多系統のメディアでの番組の企画でも報道する価値があるのか。本文のご紹介は略します。ほかの新聞でも報道されています。


徳光和夫、番組企画で馬券的中!番組史上最高額91万円獲得 18日「とくモリ歌謡サタデー」でプレゼント

徳光和夫が競馬狂であることくらいは知っているし、彼個人がやるのならそれについてどうこう言う気もありませんが(いいとは思いませんが、他人に迷惑をかけないのなら批判することでもありません)、こんなギャンブル依存症が社会的な話題となっているご時世にこんな企画を堂々として、それを他マスコミも報じているとは、徳光といいニッポン放送といい、各メディアといい、いい度胸をしていますよね。ニッポン放送は現在でも競馬番組を制作しています(土田晃之 日曜のへそ)。そういう放送局の姿勢としての一環でこのような企画をしているということではありますが、実に能天気ですよね(苦笑)。たとえばこちらの記事を。抜粋して引用します。

息子はギャンブル依存症 母の苦悩 親の言葉届かず「深く怖い病気」 借金約1000万円肩代わり 回復前に逮捕され3年会えず 医師「非難せず早めの相談・受診を」 


息子がギャンブル依存症・50代女性:
「消費者金融からも満額借りていて、その後闇金も借りていて、闇金を返せなくなったら友達から借りて、だましてでも借りてっていう繰り返しでした。優しくてみんなからも好かれてましたし、まじめに働いてましたし、なんで?って」

豹変してしまった息子について語る県内在住の50代女性。

4年ほど前、突然、20代の息子から「金を返せず、友達に脅されている」と打ち明けられました。闇金融や友人から借りた金は約1000万円。

家族が肩代わりをしましたが…。

50代女性:
「何度も息子を信じようと思って、息子の言うように私たちがしりぬぐいをしてきたんですが、すべてうそだったという絶望感を何度も味わっています」


女性の息子もギャンブル依存症と診断され、施設に入所したり、病院に入院したりしました。

しかし、回復する前に盗みの疑いなどで逮捕され、先日、実刑判決を受けました。

女性は、もう3年、会っていません。

50代女性:
「本当に深い病気だなと、恐ろしい病気だなと思います。本人には自分の問題と向き合ってもらって、いつかもし回復したら会えればいいと思っていますけれども、今は本当に昔の息子ではないので親の言葉は響かないです」
「うちの祖父なんかには(息子が)死んでしまえばいいのにって言われました。私は切なかったです。私の責任なんだなと思いましたし、家族にも理解ができない病気です。なので理解ができる家族会につながってもらって生きる力をもらってほしい」

女性は当事者の家族でつくる「全国ギャンブル依存症家族の会」に参加。啓発活動などを行っています。

徳光のやっているのは公営ギャンブルで、NHKですら放送しているものであり、何ら問題ではない、ですかね。合法ギャンブルか違法ギャンブルかなんて問題は、本質的な問題ではないと思いますが、水原一平が巨額の金をちょろまかしてどうやら実刑は免れないなんてことがやたら報じられている昨今にずいぶんまた無神経ですよねえ(苦笑)。徳光ってだいたい野球大好き人間であり、彼もそのあたりの事情には通じているでしょうに。彼が大好きな長嶋茂雄や巨人とはかかわらないから自分には関係ない? そういう態度でもないのかもしれませんが、実に無神経です(呆れ)。

ていうかさあ、たとえば7月とか9月あたりまでは控えるとか、コーナーを打ち切らなくてもそれくらいのことはする余地があると思うんですけどね。あるいは、当事者である番組スタッフや徳光はいろいろあって打ち切るわけにはいかないとしても、スポーツ紙などが取り上げるのは控えるくらいの良識(常識)はあってもいいのではないか。その記事を、ポータルサイトがやたら取り上げるのもどうか。その程度の配慮もないんでしょうね。徳光の番組での競馬コーナーをとりあげるのが、こういったスポーツ紙やポータルサイトにおけるアクセスアップにどれくらいつながるかは当方の知るところではもちろんありませんが(私も閲覧しているしね)、NHKも民放も、もちろんスポーツ紙や一般紙も、競馬は取り上げているのだから(一般紙やNHK、地上波民放は、競馬以外の公営ギャンブルは扱いませんが)、この程度は驚くにも値しないということですかね。どんだけマッチポンプなんだか(笑)。

私は、別にギャンブルを法律で禁止しろとは思いません。そんなんできないし、するべきでもないでしょう。またマスメディアがギャンブルを取り上げるのもある程度は仕方ないと思います。でもこういう番組でギャンブルを、しかも射幸性を高くしてとりあげるのは、さらにこんなギャンブル依存が問題となっている(今後沈静化しても、必ずまた問題になります)ご時世でこんな愚にもつかないことをするのは本当に呆れ返りますね。競馬中継を放送したり予想記事や結果を報道したりするのは許容範囲でも、あんまりこんなものをすることはない。これも広義では、

他人に迷惑をかけてそれを自慢する馬鹿

のたぐいじゃないですかね。徳光は、正直あまり頭のいい人間ではないでしょうが、ラジオ局のスタッフやスポーツ紙、ポータルサイトの人間は、そんなことも理解しないほどの馬鹿でもないでしょう。ほんとどうしようもありません。

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所要があったので行った沼津と浅草(2024年5月)(沼津編)

2024-05-19 00:00:00 | フォトログ

所要があったので、沼津市と浅草に行きました。その関係の写真をお見せします。

行くまでの過程はすっとばして、ここは沼津港。

普段の私は公共交通で行くのですが、今回はいろいろあって車で行きました。離れた駐車場に停めます。

徒歩で昼食をいただく場所へ行きます。

港なので、いろいろな店舗があります。

なかなかえぐい店名です。

海産物ばかりでなくデザート系の店もあります。

今回は訪れるにいたりませんでしたが、次回は覗いてみてもよさそうです。

なかなかうまそうです。

今日はこちらの店で食事をします。

「贅沢ランチ」をいただきます。

沼津魚がし鮨 本店」です。食べログにリンクします。

こちらです。

アジのフライもいただきます。追加注文です。新鮮極まりないアジをフライにするぜいたくさは最高です。

店の外観です。

同行者が干物を見たいというので適当に歩きます。なお上の店には駐車場があったので、みなとの外れの駐車場に停める必要はありませんでしたが、まあ歩いていろいろなものが見られたから良しとすべきか。雨もこの時点ではそんなに強くなかったし。

ここもよさそうですね。

店舗の集合しているビルへ。

新田恵利とはなつかしい。最近は、介護の関係で有名なようです。

地元とのコラボの店なんですかね。

バスからでも行けますので、タクシーを利用しなくてもOKです。ただバス運行の頻度は?

港を離れます。

(浅草編へ)

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あまり桜を楽しめなかった関西紀行(2024年3月~4月)(Day-3-9)(15)(完)

2024-05-18 00:00:00 | フォトログ

祇園白川を散策します。

こういう逆光の写真も悪くありません。

やっぱり影はいいですね。

外国人観光客も多い。

自分でいうのもなんですが、なかなかいい雰囲気です。

こういうピーカンの日に桜が満開だったらほんと最高なんですがね。なかなかうまくいきません。

来年は、ピーカンの満開の日に花見ができるようにお願いしますとお祈りしようかな? もちろんしません。かつて私は、1日に2か所のパワースポットに行けば少しはご利益があるかもとわが人生最高に馬鹿なことを考えて、海外にもいかずに伊勢神宮と熱田神宮へ行き、その年は最低最悪の年だったので、いっさいそのようなことはやめました。とくに「神社」系のところでは、絶対そのようなことはしません。

東海地方遠征記(名古屋、伊勢)2011-正月(1)

すこし時間と空間がすっとび、ポートライナー神戸空港駅へ向かいます。京都からは、阪急電鉄で向かいました。JRより運賃が安い。

いい光景です。

無事到着します。

神戸空港です。

セキュリティを通って、無事搭乗エリアに入ります。

搭乗します。

スカイマークですので、ドリンクサービスがあります。これは、LCCよりポイントが高い。

無事羽田につきます。

都内に着くと、当然ながらほっとします。

(終わり)

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