7月24日(水)は文月最後の稽古日でした。
午前中にY氏が荒磯棚で濃茶と薄茶の稽古をする予定でしたが前日に連絡があり、急なご用事でお休みになりました。
11時からKRさんが大円草をお稽古する予定です。
嬉しいことに!スウェーデン在住の特別社中のオーネルさんがお孫さんと一緒に見学にいらっしゃいました。
娘さんが日本で研修を受けることになり、2週間ほど娘さんとお孫さんと3人で日本に滞在するそうです。
「大円草のお稽古は長い間していないので、是非見学をお願いします」とのことでした。
でも、遠くスウェーデンからいらしたのですから急遽初炭手前をしてもらいました。
「できなくっても大丈夫です。しっかりご指導しますからやってみてください」
初炭手前は久しぶりだったと思いますが、所作が身についているのでとてもスムースに出来ました。
「どうなることかと思いましたが、ご指導のお陰で炭手前がお稽古できて嬉しいです」とオーネルさん。
その後に手づくりのランチ(冷や麦)を皆で食べながら、スウェーデンと日本のいろいろなお話に花が咲きました。
中でもジョージアの大使館から招かれてお茶のデモンストレーションと、茶道や日本文化の講演をされたというお話を興味深く伺いました。オーネルさんのご活躍ぶりがとても嬉しく、これからも大いに頑張ってほしいと応援しています。
そして、「来日の時はいつでも1回でも多くお稽古してください」とお伝えしました。漫画が好きで、漫画を日本語で読んでいるというお孫さんもいつかお茶に興味を持ってくださると嬉しいです。
さて、KRさんの大円草のお稽古ですが、奥伝なので詳しく書けませんし写真もありませんが、美しく端正なお点前をオーネルさんに見て頂けて良かった!です・・・。
大円草は、大円盆に名物の唐物茶入と和物茶入をのせ、天目茶碗で2種類の濃茶を供するお点前ですが、私はとても不思議なお点前だと思っていました。
その印象は今でも変わりませんが、頭の体操のような、お点前の見本市みたいな奥伝なので、「大円草をやり終えると、色々な所作の違いが納得でき、名物の茶道具の勉強にもなり、とても達成感を感じます」という生徒さんの感想に大いに頷いています。
4月に炉の大円草の稽古をしましたが、炉と風炉では全く同じというわけではないので風炉と炉の違いをお話しながらご指導しました。一番は蓋置と柄杓の扱いと位置でしょうか。
名物の唐物茶入、和物茶入、茶杓などのお道具についてもしっかり勉強して来てくださり、それらの問答もオーネルさんの刺激になったことでしょう。
私もご指導しながらいろいろなことが整理でき、とても勉強になりました・・・
(憧れのバカンスのイメージ・・・)
・・・こうして、令和6年文月の稽古は終わり、「明日からわぁ~い!夏休み」です。
2024年パリ・オリンピックが始まりました。先ずは冷房の涼しい部屋でのんびりしたいと思っています。