暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

2021年弥生の教室だより・・・(2)仙遊之式

2021年03月29日 | 暁庵の裏千家茶道教室

     (ふるさと尾根道の満開の桜・・・3月26日撮影)

 

3月27日(土)は花ゆう会でした。

前回の花ゆう会は12月19日、1月と2月は緊急事態宣言が発令され、お休みとなりました。3ヶ月ぶりですが、1月にお稽古するつもりだった仙遊之式を初めて行うことにしました。

当日、当番のUさんが早くいらっしゃいました。

先ず、三重棚に合う水指を選んでから、初炭の支度、濃茶と薄茶を茶入と棗に入れ、濃茶茶碗に茶巾、茶筅、茶杓を仕組み、数茶碗と茶巾落としの準備をしてもらいます。

その間に暁庵は湯を沸かし、炭を熾し、香炉の灰を温めておきます。

花は持ち寄りです。たくさんの花が集まり、Kさんが花づもりをしています。香炉の灰形はM氏が担当しました。

みんなで手分けし、準備が整い、いよいよ仙遊之式が始まりました。

待合で花月札を引いて、役を決めます。

月(東)はKさん、花(半東)はUさん、一(正客)はN氏、二(次客)はM氏、三(三客)はNYさんでした。

席入り後、東と半東が迎え付けの挨拶をし、半東は水屋へ東はそのまま東の席へ座ります。

半東が花台を持ち出し、廻り花が始まりました。客側は「お先に」「あげさせて頂きます(あげ礼)」の順、亭主側は「あげ礼」「お先に」の順になります。

(まずは正客のN氏・・・雪柳、可憐なピンクの椿)

  ( 芽のものと ❓ ・・・次客のM氏)

 (NYさんが紫陽花の芽とクリスマスローズ)

  (Kさんが桜とクリスマスローズ)

   (Uさんが絞りの椿と雪柳)

「廻り花」で皆さま、素敵に花を生けてくださったのですが、花の名前の記録を忘れて、今一つ分かりません。

この後、炭(本炭所望)、香(本香と次香)、濃茶(東が点て、全員で頂く)、薄茶は花月・・・と続きました。

指導していて迷ったところが一ケ所ありました。

 

 (東が中仕舞いして濃茶を頂きに席を立ったところです)

濃茶の後、東が点前座に戻り、中仕舞いをとき、水一杓を釜にさしてから、客付きに回って「薄茶は花月で」と挨拶をします。

客は一斉に懐から袱紗を出して腰に着けます。東も点前座に戻って袱紗を右手で取って(中仕舞いで左側に置いてあるので)腰につけます。

「薄茶は花月で」の挨拶で、全員が袱紗をつける・・・と覚えていたのですが、東の袱紗をつけるタイミングと位置が今一つ自信がありませんでした。

新しい教本は風炉なので中仕舞いがなく、風炉と炉では微妙に違いがあり、難しいです・・・(トホホ)

まして、仙遊之式に初めて挑戦する方には長く複雑で難しかったことでしょう。でも、大丈夫! 少しずつでも修練することで確実に前に進み、身に付いていきますから。それを実感できるのも七事式や花月の面白く素晴らしいところだと思います。

いつもは3科目ですが、この日は仙遊之式と平花月を修練しました。(小さな声で「疲れたわぁ~!」  汗)

 

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