暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

弥生の五葉会 in 2018

2018年03月15日 | 暁庵の裏千家茶道教室

 床に「隅田川」(蓼洲画)を掛け、釣釜(雲龍釜)にしました

3月9日(金)は弥生の五葉会でした。
廻り炭之式、結び帛紗花月、昼食をはさんで三友之式の順でお稽古しました。
10時頃に集合し、手分けして炭台、巴半田、筋半田などの準備をします。

廻り炭から始めるので、先ず全員で巴半田の巴の灰形に挑戦しました。
初めて・・・という方もいましたが、こればっかりは実際にやるっきゃない! 
失敗しても火箸で灰をならせば何度も挑戦することができます。
毎日数回ずつやってみると、お好みの巴の灰形が常時できるようになるかも・・・。

もう一つ、2月になると毎年泥縄でやりだすことがあります。
それは左右の手の運動、開いたり握ったり、トレーニング用機器(握り込む)を手元に置いて、握力をつけることを心がけます。
通年で心がければよいのですが、怠け者の悲しさで2月から4月頃、つまり廻り炭が近づくと頑張ります。



札で花(東)が当たりましたが、巴半田や筋半田を持って点前座に座る自信がなく、Hさんに交代してもらい、月(正客)をさせて頂きました。

廻り炭では、点前の順番や炭の取り置きも難しいですが、一番の難関は埋火(うずみび)を成功させることです。
毎回、いろいろ工夫しますが、今回は8時頃(2時間以上前)に炉灰を掻き起して空気を入れてから炭火を置き、湯釜を掛けて灰を温めておきました。
その後、廻り炭の点前が進み、東が埋火を掘り起こし割ってみると、残念!火が消えて黒くなっています。
昨年第1回五事式で成功)した時とほぼ同じようにしたつもりでしたが、炭が少なかったのかしら?
今回失敗したことがとても好い刺激になりました。
もう一度3月末に廻り炭をする予定なので、いろいろ考えて再挑戦したいと思っています。

三友之式は全員で花を生け、香を聞き、花月で薄茶(4服点)を優雅に楽しみました。
まだまだ花が少ない時期ですが、持ち寄ってくださった花が床を華やかに彩り、春爛漫の風情です。


  

  

  


  三友之式

  侘助椿 雪柳       唐銅尊式   一  宗里  三

  こでまり 雪柳 侘助椿  染付扁壺   二  宗悦  四

  木蓮 相模侘助       小岱焼    四  宗厚

  満天星つつじ 白玉椿   備前蹲    三  宗曉  二

  金龍花 雪柳       萩耳付    主  宗智  一 



  
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