(左奥に槍ヶ岳が見えます・・・展望台より)
茶事やお稽古が続きました・・・。
真の茶事の後にクールダウンを兼ねて、来たるべき炉開きや口切の行事に備えて気分転換が必要でした。
こんな時は自然に抱かれ、温泉に浸かるのが一番です。
10月19日から1泊2日で奥飛騨・西穂高方面へ車で出かけました。
(朝6時半出発、中央高速道を奥飛騨へ向かいます)
(秋の空の雲がステキでした・・・)
目指すは西穂高岳などの北アルプスの山々、もちろん登ることなどできませんので新穂高ロープウエイを乗り継いで終点の西穂高口駅へ到着。気温は7℃です。
展望台からは西から笠ヶ岳、槍ヶ岳、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳、独標の大パノラマが続き、ゴジラの背のようなジャンダルムもちょっとだけ顔を出していました。
深呼吸をして山々と空と雲の景色を眺めます。何か心が洗われ、新鮮な空気が身体を満たしていくような気持になります。西穂高岳の登山口まで行ってみると、ケルンが積まれていて「ここから先は装備をし、登山経験のある者だけが進むように・・・」と言っているようでした。
宿泊は新穂高温泉の「穂高莊 山のホテル」。8月半ばに予約したのですが、コロナウイルス第5派のためキャンセルしたお宿にしました。
(宿泊した新穂高温泉の「穂高莊 山のホテル」)
お目当ては温泉、特に露天風呂です。大きな混浴の露天風呂「山峡槍の湯」があって、湯あみを着て入りました。
すでに夕闇が迫っていて、露天風呂から見える広い河原にはススキの穂がなびき、深まる秋の寂しさを感じます。遠くには昼間近くに見たアルプスの山、近くの森陰には里の灯が温かな団欒を思わせて、いつまでもこのまま浸かっていたい露天風呂でした。すっかりお気に入りになり、また来たいです。
朝再び大きな露天風呂へ行くと、雨が降り出しました。山は昨夜から雪になったようで、白くぼやけて見えます。
ツレと私以外、入っている人はいません。相合傘で温泉に浸かっていると雨が強くなり、遠くに白く見えていた山々が急に見えなくなりました。
(雨が霙のようになり、白く見えていた山が見えなくなりました・・・)
朝食後、ホテルのラウンジで錫杖岳の伏流水でたてたという珈琲をご馳走になり、9時半ころにホテルを出発。松本インターへ着くころにはすっかり雨も上がり、快晴です。
久しぶりにサンリツ服部美術館へ寄って「江戸のやきもの」展を見てきました。
古九谷、鍋島、伊万里の優品を堪能しましたが、ツレと二人の貸し切りでちょっと心配になりました・・・。
ケースの中に展示されていた「呉須染付木瓜香合」(しょう州窯、中国・明~清時代、17世紀)。我が家にある州浜形の染付木瓜香合の本歌がこちらで、ルーツがわかって嬉しかったです。
毎回楽しみにしている茶室風展示ケースは、
備前徳利花入 銘「時雨」(備前、桃山~江戸時代17世紀)
いたら貝鐶付姥口釜(伝 西村道仁、桃山~江戸時代17世紀)
備前種壷水指(備前、桃山時代16~17世紀)
紅葉蒔絵平棗 (江戸時代18世紀)
出雲御所丸写茶碗 (出雲、江戸時代18世紀)
茶杓 銘「舌切雀」 (杉木普斎 江戸時代17~18世紀) ・・・でした。
(帰路は東富士有料道路を通り・・・・)
帰りはルート変更して、大槻インターから東富士有料通路を通り、東名へ向かいました。
10月今頃の東富士有料道路では素晴らしい景観が見れるはずなのです・・・期待通り、富士山とそのすそ野を一面に覆う、銀色のススキの穂波・・・もう!思わず何度も歓声を上げました。
お勧めの、日本一のススキの名所だと思っています。
さあ~、山も 温泉も 富士山とススキも 堪能したので、明日からまた頑張れそうです。