暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

真の茶事をしました・・・その3

2021年11月04日 | 茶事・茶会(2015年~自会記録)

       広間(薄茶席)の設え(終了後の撮影です)

つづき)

広間で薄茶を差し上げました。

薄茶席は宗泰さんと宗正さんに設えとお点前をお願いしました。

お軸は「清風萬里秋」、御筆は紫野喝堂師です。

花は7種、ススキ、吾亦紅、芙蓉、リンドウ、ホトトギス、紫式部、野紺菊を桂篭に宗泰さんがステキに生けてくれました。

半東・宗貞さんと暁庵は末席に座り、ゆったりとお点前を拝見しながら、薄茶を美味しくいただきました。

各服点なので秋の風情の茶碗が勢ぞろい、一つ一つ趣を楽しみ、談笑しながらたっぷり頂戴しました。

愉しすぎたせいか、干菓子が全く思い出せません・・・トホホ。

薄茶が終わり、後段の料理をお出ししました。

後段は精進落としなので、生ものやお酒が出ます。小向、小吸、飯、5種の盛込などを手際よく運び出し、「別室で相伴させていただきます。ご用事の時はお手をお鳴らしください」と、いつも通リのセリフを言い、別室で宗貞さんと相伴していると、「パンパーンパーン」と手を叩く音がしました。

お酒が美味しいとかでお替わりのご用事でした。酒は新潟産の「麒麟」です。

するとまた、また(?)手が鳴らされ、お替わりのお酒をお持ちしました・・・皆さま、お酒もまわってとても楽しそうです(ヨカッタ!ヨカッタ!)。「カラスミ」が美味しくってお酒がことのほか進んだとか。

相伴も終わり、八寸を持ち出し、お酒をお注ぎして、後段が終了し膳を下げました。

・・・皆で最後のご挨拶をし、これにて真の茶事を終了しました。

 

   (別室で相伴しましたが、食べきれずタッパーに入れ持ち帰りました)

      (八寸・・・車海老と揚銀杏の彩がステキです)

初めての真の茶事の亭主が無事終わり、心から安堵しました。コロナウイルスも急速に鎮静化に向かっていて、延期も中止もなく真の茶事が出来ましたこと、社中の皆様にはさりげなく温かく随所でお助けいただき、感謝でございます・・・ありがとうございました!

とてもとても楽しい、好い茶事でございました・・・ヤミツキになるかも??

また真引次茶事が出来る機会があると嬉しいです。

 

茶事後に頂いたお手紙を記念に記します。

 Nさまより 

コロナ感染者もようやく下火になり、心なしか気が軽くなった気分の中、真の茶事を経験させていただき、ありがとうございました。

普段の茶事とは一種変わった雰囲気、設えの中の茶事には物珍しさも手伝い興味津々でした。

しかし、気心の知れた相客のお陰で楽しい時間を過ごすことが出来ました。

先生には次なる企画もあると思います。お体を厭いながら、いろいろな経験をさせてください。

初めての真の茶事、本当にありがとうございました。 お疲れが出ませんように。 Nより

 

 Mさまより 

謹啓 秋風の吹き渡る季節となりました

先生に於かれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます

過日は見事な御茶事にお招き頂き誠に有難うございました

K様 U様のお祝いということもあり 私自身が茶名拝受をした時の緊張感を思い出し 改めて茶道を修めるべく新たに精進を決意した次第です

また 真の茶事というなかなか経験の出来ない貴重な機会を頂き 大変うれしく思っております

先生の下でご指導頂ける事を感謝しての一席でございました

何卒 お疲れが出られませぬよう御身おいとい下さい。

本来ならばご挨拶に伺うべきところ書信にて失礼いたします  敬具   Mより

 

 Uさまより 

季節が一気に進み肌寒いくらいの日々が続いています。

先日は真の茶事にお招きいただき、ありがとうございました。

一生に一度巡り会えるかどうかの貴重な茶事を経験させていただけた事、心より感謝しております。

茶名拝受の上での参加で身もひきしまる思いが致しました。

緊張感あふれる中での先生のお点前の素敵だったこと・・・私も精進していこうと、気持ちを新たにいたしました。

又 心強い先輩のお仲間に恵まれている事にも感謝いたします。お茶の世界が増々広がって行くような楽しみがふくれあがります。

どうぞお疲れが出ませんようにお身体大切にお過ごしください   Uより

 

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