(「灑雪菴(さいせつあん)」のお軸、
花はクリスマスローズと水仙の葉、花入は韓国・杼の釣舟)
コロナウイルスの状況を窺いながら、月1回花月の会をしています。
2月23日(水、祭)に如月の花月の会をしました。
科目は炭付花月、三友之式、一二三之式で、参加者はAさん、KTさん、NYさん、T氏、N氏です。
我家には相模侘助が咲いているだけなので、「お花をお持ちよりください」とお願いしました。
そして、たとえ一輪でも花屋さんで買って来てください・・・と。大変でも皆でお持ちよりすることで連帯感や責任感が生まれてくると思いますし、時候の花や名前を覚えてもらう良い機会でもあります。
皆さま、思い思いのお花をお持ちよりくださり、一気に春がやってきて、今も花と香りを楽しんでいます。
最初は炭付花月です。T氏がたまたま早くいらしたので、炉中の灰を整える準備からお願いしたら、月(炭手前)を引きました・・・ヨカッタ! 香合は蕗のとう香合(清閑寺窯)、香は梅ヶ香(松栄堂)です。
三友之式は花、香、薄茶(菓子付きで4服)です。
苦労してお持ちよりくださった花を正客から順に生けて頂きました。先ず生けられた花を拝見し、次に花入を決め、花台の花を選びます。
いつもは最後に残る釣り花入ですが、その日は三客Aさんがステキに生けてくれました。
花寄せが終わり、東(亭主)が花台を持って立つと同時に客は八畳のままで袱紗を腰に付けます。
(山茱萸と赤い椿・・・紫鋼鶴首花入)
(白梅とクリスマスローズ・・・揖保川焼花入)
(木五倍子(きぶし)と水仙・・・萩焼耳付花入)
(雪柳、クリスマスローズ、椿・・・花入は青銅器・爵(しゃく))
香盆がN氏に運ばれ、香が焚かれました。いつも火味が心配ですが、今回はうまくいったようで・・・ホッ
三友之式では香が終わり、東(亭主)が香盆を書棚に置いて立つと同時に客も立って、四畳半入りして薄茶になります。
(三友之式の薄茶・・・干菓子は「薄氷」(五郎丸屋))
最後の科目は一二三之式。東(亭主)はAさんが当たり、点前を決めます。
「長緒の点前をいたします」・・・迎え付けでご挨拶します。
Aさんは花月初心者ですが、皆が見守る中、立派に長緒の点前をなさっていました・・・。
こうして3科目が終了。皆さんで準備や片づけを分担してくださったのでスムースに進行しました。
「花月って楽しいですね」「三友之式は優雅ですね! またしたいと思いました」
「一二三之式は初めてだったので評価が難しかったです」
・・・一回一回、ゆっくりでよいからしっかり修練していきましょう。暁庵もご指導するのがとても楽しかったです!