暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

平安神宮 紅しだれコンサート 2013

2013年04月13日 | 京暮らし 日常編



「平安神宮で4月10日から13日まで行われる紅しだれコンサート、
 昨年行ってとっても好かったのでお勧めです」
京都在住のK氏からお誘いがあり、4月11日に行ってきました。

その日は、渡辺雄一郎氏のギター演奏で、日替わりで演奏者が代ります。
18時過ぎに家を出て、早めに神苑へ入りました。
陽が落ちかけた神苑は紅シダレ桜が満開で、息をのむ美しさです。
ライトアップがさらに妖艶さ、豊潤さを演出しているようで、
今年はもう桜は十分見たから・・・」
と言っていたにもかかわらず、またも感動!

             


東神苑・栖鳳池に面した貴賓館がステージで、
池の周りに咲き競っている桜たちは、暮れかける空色と照明によって
その表情を変えていきます。
どっぷり日が落ちると、池に桜やステージが映し出されて
幻想的な雰囲気の中でギター演奏を堪能しました。

「涙そうそう」から最後の「花」まで、時折、お話を交えながら
渡部雄一郎氏も平安神宮の舞台を愉しんでいたようでした。
「こちらから見る、池に映る桜が絵のようで、一番好い席かもしれません。
 このようなステージで演奏する機会を与えてくださって、感謝しています」

東日本大震災のあと、
「自分が出来ること、ギター演奏で被災地の方を力づけたい・・・」
何度も東北へ行ったというお話など、やさしいお人柄がしのばれます。

この世のものでないような舞台、桜の陰の観客席、ギターリストの演奏、
一幅の絵の中に時間が凝縮されたような感覚を覚えながら
「なんて平和で、シアワセなんだろう・・・・」

折から雨がポツポツ・・池の面が静かな波紋を描きます。
終り近くに二羽の白鷺が栖鳳池の上を舞い始めました。
ギター演奏に感激したのかしら?
それとも、私たちがねぐらを騒がせているのかな?

演奏が終わり、真っ暗になったステージと、水鏡に映る桜を惜しみながら
帰途につきました。
「来年もまた来たい!」

                                



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