暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

春の花いっぱい

2022年03月17日 | お茶と私

    (1日で満開になった白木蓮・・・・3月16日撮影)

 

散歩道の途中に野菜直売所(無人)があり、ときどき自宅の庭で咲いた花を売っています。

特に3月になると、いろいろな花が次々に登場します。

3月初めに早めの墓参りに行ったとき、ピンク色の馬酔木と赤い藪椿を買いました。

花がたっぷりついていて、墓前が一気に華やかになり、きっと墓の中の人たちも喜んでくれたことでしょう。

 

 

昨日(15日)野菜直売所の前を通ると、黄色い花房を見事につけた土佐ミズキの大枝がありました。ちょうどその家の方がいらしたので

「素敵ですね! 土佐ミズキと彼岸桜をもらいます」

すると、「もう1本の土佐ミズキも差し上げますので、どうぞお持ちください。前はよく華道をされる方がいたのですが、最近はいなくなりましたので・・・」

ありがたく、土佐ミズキ2本(1本はおまけで100円)、彼岸桜2束(1束はおまけで100円)、紫色のビオラ6鉢(200円)と一緒に頂きました。とても良心的なお値段でして・・しめて400円です。

早速、神奈川焼・三代井上良斎造の唐花文飾り壺に土佐ミズキと彼岸桜を生けてみました・・・が、とても大変でした。

枝が大きすぎて、花房も多すぎて、もうもう大格闘です。

大枝を切り、花房をどんどん減らしていって、でも枝が安定しないので彼岸桜を多く入れて根締めにしました。

 

  (土佐ミズキと彼岸桜を唐花文飾り壺に生けました)

 

3月5日にベランダでボヤ(失火)をおこしてしまい、10日ほど稽古をお休みしていました(これについてはもう少し時間が経って、ベランダ修理が完成したら書けるかも・・・)。

今日(16日)から稽古を再開し、N氏とKTさんがいらっしゃいました。それで、春の花いっぱいでお迎えできることが嬉しいです。

 

 

お軸は「柳緑 花紅」(紫野 寛道師の御筆)です。

釣釜で、KTさんは茶通箱、N氏は近々の茶事に備えて続き薄茶を稽古しました。

床のお軸と花、そして釣釜の風情はまさに春爛漫。亭主床なのでお点前する姿が美しく映え、稽古に没頭するお二人に大いに励まされ、元気をもらいました。

 

春の花いっぱいの茶室で

「さぁ~!私も自分の稽古をがんばりましょう」(影の声・・ゆっくりボツボツとね!

4月3日(日)の「さくらの茶事」まで2週間余になりました・・・