暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

如月の五葉会 in 1028

2018年02月23日 | 暁庵の裏千家茶道教室



2月9日(金)は新年を迎え、初めての五葉会でした。

1月に初釜を兼ねて開催する予定でしたが、私の右膝の回復が思わしくなく、休会予定だった2月に変更して頂きました。
それでも花月の「互換機鋒看子細(ごかんきほうしさいにみよ)」についていける自信はなく見学のつもりでした。

前日、宗智さんからメールが入り、風邪のためお休みとのこと・・・・。
皆さまにご迷惑ながら暁庵が参加することに覚悟を決めました。「ヤルッキャナイ・・・



その日は、二人貴人且座、投げ込み花月、香付花月を修練しました。
お茶の神様のご配慮があり、二人貴人且座では三客(炭の役目)、投げ込み花月と香付花月では次客の札を引きました。
比較的動きの少ないお役だったので、何とかついて行く事が出来ました・・・(ふぅ~!

二人貴人且座は「花月風雅集」しか教本がなく、しかも大層わかりにくい記述になっています。
ちょうど2月のS先生の東京教室のお稽古で見学させていただいた後だったので、そのやり方でして頂きました。
(・・・それでも別なやり方もあるそうで、早く七事式の教本がほしいですね)



大好きな香付花月之式は3種の香を用意しました。
香銘は「初音」「梅ごよみ」「春の雪」、その中から「春の雪」が選ばれました。

  香付花月之記

   春の雪 庭に出でたる 愛犬の
       小さき足跡 点々々と       宗厚

   おみやげの 苺届けし 春の雪
       ブレーキきかず 顔青ざめし    宗里

   我が背子が 手術を受けし その夕べ
       春の淡雪 閑々と積めり      宗曉

   余寒とは 云いしものかな そこここに
       残る雪あと 春はいづこや     宗眞

   春の雪 輝きみそらに 舞いたれば
       花びら思い 嬉しくもあり     宗悦

                    出香  宗悦
   香銘 春の雪



新年最初の五葉会だったので、熱々の雑煮をお昼に食べて頂きました。
6つの世界遺産を巡ってきたという宗悦さんのトルコ土産のお菓子と土産話が加わります。
この場は和やかに終了したのですが、勉強熱心な皆様のこと、その後に二人貴人且座についてのメールが賑やかに(?)飛び交いました。
いろいろな質問や議論(?)ができることが有難く、真摯で素敵な五葉会のお仲間に感謝です。

来月(弥生)の科目は廻り炭之式、結び帛紗花月、三友之式、こちらも楽しみです。 


        暁庵の裏千家茶道教室   前へ    次へ     トップへ