暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

雪のちらつく京都へ

2018年02月04日 | 暮らし

         雪の仁和寺        2018年1月27日撮影

1月28日(日)にS先生のお祝いの会があり、26日夕方に京都入りしました。
まだ右膝に不安があったので、早目に出かけて京都の友人K氏宅でのんびり2泊させてもらいました。

翌日、朝から雪がちらついています。
「ちょっとご主人をお借りしますね」
「どうぞどうぞ遠慮なく・・・」まり子夫人の声に送られて、K氏と雪の仁和寺へ散歩に出かけました。
K氏は大学時代の同期生、京都在住中はツレ共々お世話になり、食事会、愛宕山登山ハイキングなど楽しい思い出がいっぱいあります。
・・・そんなご縁で、今回はお宿を引き受けてくださったのでした。

いつもの散歩コースは仁和寺から双ヶ岡(ならびがおか)を登り、法金剛院を経て、妙心寺を抜けるそうですが、
この日は雪がひどくなったので仁和寺だけにしました。
雪の仁和寺は寒いけれど、雪に融け込んでいくような閑かで深遠な雰囲気が心に残りました。
それでもお詣りする観光客がいらしてびっくりです。



国宝の金堂近くの社務所でおみくじをひきました。
K氏は「大吉」、私は「吉」。
K氏も暁庵も健康面ではいろいろあったので、「大吉」と「吉」を素直に喜び、書かれた言葉に耳を傾け、お互いにこの1年の家内安全と無事息災を願ったのでした。


     嵐電の駅から「車折神社(くるまさき)」を撮る

午後になると雪が止み、車折(くるまさき)神社へでかけました。
車折神社には芸能を司る神様がいらっしゃるそうで、お茶のためにも是非お詣りするようにK氏に勧められたのです。

車折神社には「願い事・悩み事がある方へ お勧めの参拝手順」という看板があって、それに従ってお詣りすることにしました。
 ① 「手水舎(てみずや)」で、手や口を清める
    

 ② 「清めの社」に参拝し、心身を清める
    

 ③ 社務所で「祈念神石(きねんしんせき)」を授かり、本殿の前で「祈念神石」を両手で挟み、願い事を祈念する。
   ・・・もちろん「祈念神石」を授かりました。

               車折神社の本殿
    
 ④ 「芸能・芸術関係の方」はその後「芸能神社」へ参拝し、同様に「祈念神石」を両手で挟み、願い事を祈念する。


 ⑤ 「祈念神石」は毎日肌身離さず持ち歩く。
   願いが叶ったら、「自宅や海・川・山」などで石を一つ拾い、お礼の言葉を書いて本殿前に供えましょう。
   その際、「祈念神石」も古札所へ納めましょう。ともに郵送可。
   
   お礼の言葉が書かれた「お礼の石」が山のように・・・本殿前にあります



本殿に参拝してから芸能神社へまわると、「京都  千 宗室」と書かれた裏千家お家元の朱の奉納木札を発見したので心強く思い、茶道に関する願い事(ナイショです)を一生懸命祈念しました。
願い事が叶うためには一層の精進が必要なようです・・・・汗!



       奈良の寺の雰囲気を感じる太秦・広隆寺へ

太秦・広隆寺の仁王門で、京都で初めてのお友達TYさんと待ち合わせ、広隆寺の仏像を拝観しました。
こちらは京都で一押しの仏像の宝庫です。
暗い館内にはたくさんの御仏がいらして、国宝・弥勒菩薩半跏思惟像の前で身じろぎもせずに祈りをささげている女性がいました。
お気に入りは重文の千手観音さま、おおらかで素朴で、火事に遭われたのでしょうか、一部焼けただれた手は劫火に焼かれてもなお、衆生を救おうと差し伸べていらっしゃるように思え、その手の表情に魅入りました。
他にも素晴らしい仏像(泣き弥勒も)が収蔵されているのですが、いつもこの仏像に釘付けです。

大映通りのカフェで温かいココアを啜り、TYさんと久しぶりにほっこりした時間を過ごしました。