ギャラリー&カフェ「寧」の表札
皆さま お暑いですね・・・
暑中お見舞い申し上げます
暁庵
海外旅行から帰った次の日の朝9時のことです。
時差と疲れもあって泥のように眠り込んでいました。
「姫路のKさんから電話! 留守中にも電話があったので早く出なさい・・・」とツレ。
深い深い海の底の眠りから引きずり出されるように電話に出ると、
「Kです。お帰りなさい。お疲れでしょうから手短にしますね。
ブログの「「染谷英明-茶盌展-」・・・屋敷森の「寧」にて」を読んでびっくりしました。
カフェ「寧」と我が家の設計士さんが同じだったご縁で、昔、行ったことがあるのです。
エントランスにあった「寧(ねい)」の字、丁寧の寧という字。
実はあの字に惹かれて、暁庵さんが茶会にいらした時に掛けた軸「洗心」は「寧」の筆者さんに特別に書いてもらったものなのです」
・・・と一気にKさんは興奮気味に話します。
屋敷森のカフェ「寧」にて
「洗心」・・・もちろん覚えていますが、
確か筆者は障害のある方ということだったけれど、その字はなんの穢れも慾もなく、心が洗われるようだった・・・と、半分眠っている頭の中でかろうじて思い出しました)
「驚くやら嬉しいやら・・・暁庵さんとはやっぱりご縁があるのですねぇ・・・。
このことをどうしてもお伝えしたくて・・・お疲れのところごめんなさい」
こうしてKさんからの電話が終わり、再び深い眠りに落ちていきました。
なぜか? 屋敷森の「寧」には猫の道しるべがあちこちに
数日後、ギャラリー&カフェ「寧」で個展をされた染谷英明氏へ電話しました。
「スウェーデンから帰りましたので、そろそろ茶碗を送ってくださいませ。
それから・・・と、Kさんからの電話のことをお話しし、
ギャラリー&カフェ「寧」とKさん、見知らぬ「寧」の筆者さんとのご縁を感じて、「中心人物たる染谷氏に「寧」という銘の茶杓を削って欲しい」とお願いしました。
個展の時に染谷氏自作の茶杓を見せて頂いて、いつか是非お願い出来たら・・・と思っていたので。
染谷氏が私の勝手な依頼に快く応じてくださって、もう感謝感激!です。
7月の半ば、不思議なご縁に導かれるように茶碗と茶杓「寧」が我が家へやって来ました。
筒に「寧」と書かれ、素敵な布にくるまれています。
煤竹の華奢な作りの茶杓は一目で気に入り、茶碗とぴったりお似合いです。
8月16日の五山の送り火 「大文字」
急に茶事がしたくなり、8月16日に「大文字 夕去りの茶事」をすることを決意しました。
スウェーデンから帰国後、もう、だらだらと「ネブタ(?)」のように過ごしておりまして、猛反省もあり、かねて念願の茶事に取り組むことにしたのです。
(8月の茶事は暑さを理由に避けていました・・・2014年8月の秋待つ撫子の茶事以来かも?)
はじめてのテーマですが、遠く京都の五山の送り火に思いを馳せながら、縁のあった亡き人達をしのびたいと思っております。
私の消夏法とダイエット(?)にお付き合いくださいますお客さまへ、もうなんとお礼を申し上げたらよいやら・・・感謝の一言でございます。
今は暑さと相談しながらゆっくり茶事支度を楽しんでいます・・・茶杓「寧」に見守られながら。