(つづき)
別室の椅子席にて昼食です。
ささやかですが、なだ万の季節弁当、手づくりの煮物椀、一献(越の寒梅)を用意しました。
昼食が一段落した頃に粟ぜんざい、口取りに昆布、柿、栗をお出しし、中立(休憩)のご案内をしました。
詰のAさんが打つ銅鑼の音色をお聴き下さい。
大・・・・小・・・中・中・・・大
銅鑼を打ってから腰掛待合へ合流し、Aさんも一緒に席入です。
後座の床は初座そのままですが、茶壺の飾り紐を結び荘りました。
点前座には更好棚、桶側の水指、中棚に棗、棚前に茶入を荘リ付けました。
釜の湯もちょうど好く煮立っています。
席入を終えると、濃茶点前のFさんが水屋へ、Aさんが正客へ、私が詰へ入ります。
井戸茶碗の上に黒楽茶碗を重ね、重茶碗の点前はFさんです。
茶入から濃茶が掬われると、茶の香りがぷぅ~んと満ちて来て待ち遠しい思いでした。
真ん中に座っているM氏とKさんは濃茶を飲むのが初めてです。
「初めての濃茶はいかがでしたか?」
「まろやかで苦味がなく美味しかったです」
濃さや練り加減もほど好く・・ヨカッタ! 濃茶は「松花の昔」(小山園詰)でした。
なぜか「炉開き」や「口切」には「三べ」と言って「べ」が付く「ふくべ(瓢のこと)」、「いんべ(伊部、備前焼の別称)」、「おりべ(織部焼)」が使われます。
その根拠は今一つわかりませんが、Kさんから古希祝に頂戴した茶入が伊部だったので、喜んで初使いです。
茶杓は藤井誠堂和尚作、おめでたい銘「丹頂」でした。
ここで薄茶になり、代わってYさんのお点前です。
干菓子(御所車、吹き寄せなど、京都老松製)が運ばれ、炉の薄茶点前が始まりました。
ふっくらと美味しい薄茶を三服点てて頂き、棗と茶杓の拝見をお願いしました。
棗は花兎大棗、村田宗覚作です。
茶杓は煤竹に銀杏の蒔絵のある輪島塗、梢月作です。
早やツワブキが満開 (季節の花300)
ここでまたお点前交代です。
11月28日(土)の横浜市長屋門公園・紅葉の茶会に備えて、KさんとM氏に風炉薄茶点前をお稽古して頂きました。
半東はAさんとFさんにそれぞれお願いし、本番さながら二服ずつ点ててもらいます。
習い始めて半年ですが、お二人ともきれいな所作が身に着いてきて、凄い進歩です。
皆でそのことを喜び合いながら、薄茶を美味しく頂きました。
長屋門公園・紅葉の茶会でのデビューが楽しみです(近々ブログでご案内します。応援してね! )
こうして2015年11月4日の初めての炉開きが和やかに終わりました・・・。
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