春の隣花苑(りんかえん)を訪れました。
秋に茶会の予定があり、下見を兼ねてKさん、Iさんと昼食へ。
三溪園(横浜市中区本牧)には春草廬、蓮華院、月華殿など素晴らしい茶室がありますが、
今回の茶会では三渓翁ゆかりの美味しい昼食をお出ししたい・・・と思ったのです。
三渓園の三重塔が見える部屋 (2011年9月撮影)
隣花苑は三渓園の隣にあり、三渓園の創設者・原三渓翁が長女・西郷春子さんのために伊豆大仁から移築した田舎家で、三渓翁の五言「隣花不妨賞」(りんかしょうするをさまたげず)より命名されました。
今は春子さんの孫にあたる西郷槇子さんが料理店を営んでいます。
貿易商であった原三渓翁は日本文化を愛する茶人として知られていますが、
食通を自認し、日本、西洋、中華など世界中の美味しい料理を食べ歩き、
自らもお客様のおもてなし料理を考案して楽しんでいたそうです。
三渓翁ゆかりの「三渓麺(中華風)」や「蓮華飯(季節限定)」が西郷家の女性たちによって脈々と受け継がれていて、それらを味わうのも楽しみです。
三渓翁の長女・西郷春子さんの雛人形
中へ入ると、はりの曲木が目を惹く土間と囲炉裏のある板の間があり、
桜の花が大壺に活けられ、雛人形がどの部屋にも飾られていました。
囲炉裏の向こうの一式は三渓翁の長女・西郷春子さんの雛人形で、
緑色の屏風は前田青邨画と伺ったような・・・。
大好きな三渓園・三重塔が見える部屋(母屋は足利時代建造物)ではなく、
江戸時代に増築された奥の二間へ通されました。
こちらの床の間にも雛人形が飾られ、白椿が豪快に活けられています。
料理に気を取られ、一品目の前菜の写真を撮り忘れました。
桜麩やウド、コゴミ、ゴボウなどの春野菜を白和えにからめて食べるのですが、盛付も美しく、春の味わい好く、我が家でも作ってみたい一品でした。
二品目の前菜
蓋裏に桜の蒔絵の吸物椀(海老真蒸)
名物の三渓そば(ピンボケですが・・・)
季節の料理(七品)に舌鼓を打ちながら、隣花苑の歴史、料理や器、茶会のお話が弾みます。
食後、西郷槇子さんに全室を案内して頂きながら、和風の設えを保ちつつ食事は椅子席に変えたことを伺いました。
約600年前の田舎家が今なお大事に使われ、進化していることに敬意と感動を覚えました。
波打つガラス戸の向こうに春の庭が広がっています
ここで秋の茶会ができたら・・・と思いながら帰途につきました。
秋に茶会の予定があり、下見を兼ねてKさん、Iさんと昼食へ。
三溪園(横浜市中区本牧)には春草廬、蓮華院、月華殿など素晴らしい茶室がありますが、
今回の茶会では三渓翁ゆかりの美味しい昼食をお出ししたい・・・と思ったのです。
三渓園の三重塔が見える部屋 (2011年9月撮影)
隣花苑は三渓園の隣にあり、三渓園の創設者・原三渓翁が長女・西郷春子さんのために伊豆大仁から移築した田舎家で、三渓翁の五言「隣花不妨賞」(りんかしょうするをさまたげず)より命名されました。
今は春子さんの孫にあたる西郷槇子さんが料理店を営んでいます。
貿易商であった原三渓翁は日本文化を愛する茶人として知られていますが、
食通を自認し、日本、西洋、中華など世界中の美味しい料理を食べ歩き、
自らもお客様のおもてなし料理を考案して楽しんでいたそうです。
三渓翁ゆかりの「三渓麺(中華風)」や「蓮華飯(季節限定)」が西郷家の女性たちによって脈々と受け継がれていて、それらを味わうのも楽しみです。
三渓翁の長女・西郷春子さんの雛人形
中へ入ると、はりの曲木が目を惹く土間と囲炉裏のある板の間があり、
桜の花が大壺に活けられ、雛人形がどの部屋にも飾られていました。
囲炉裏の向こうの一式は三渓翁の長女・西郷春子さんの雛人形で、
緑色の屏風は前田青邨画と伺ったような・・・。
大好きな三渓園・三重塔が見える部屋(母屋は足利時代建造物)ではなく、
江戸時代に増築された奥の二間へ通されました。
こちらの床の間にも雛人形が飾られ、白椿が豪快に活けられています。
料理に気を取られ、一品目の前菜の写真を撮り忘れました。
桜麩やウド、コゴミ、ゴボウなどの春野菜を白和えにからめて食べるのですが、盛付も美しく、春の味わい好く、我が家でも作ってみたい一品でした。
二品目の前菜
蓋裏に桜の蒔絵の吸物椀(海老真蒸)
名物の三渓そば(ピンボケですが・・・)
季節の料理(七品)に舌鼓を打ちながら、隣花苑の歴史、料理や器、茶会のお話が弾みます。
食後、西郷槇子さんに全室を案内して頂きながら、和風の設えを保ちつつ食事は椅子席に変えたことを伺いました。
約600年前の田舎家が今なお大事に使われ、進化していることに敬意と感動を覚えました。
波打つガラス戸の向こうに春の庭が広がっています
ここで秋の茶会ができたら・・・と思いながら帰途につきました。