暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

自主稽古  初しぐれの日に

2012年11月13日 | 自主稽古(京都編)&奥の細道会
    初しぐれ 猿も小蓑を ほしげなり    芭蕉

11月9日、その日は自主稽古の日でした。
午前中にさぁっと小雨が降り、庭木を濡らしてすぐに止みました。
立冬を過ぎたので、初しぐれかしら?

1時過ぎにYさんが着物でいらっしゃいました。
奥伝の稽古なので無地の着物をお召しでした。
私はといえば・・・和更紗の着物と紬の帯で、覚悟が足りませんね。

手づくりのお菓子を持ってきてくださって、驚いたり、感激したり・・。
栗餡のきんとんは菓子銘「枯野」がぴったりの一品、中のあんこも自家製とか、
もう一つは「浮島」、枯葉、クリーム、あずき、取り合わせが秋色満載です。

            

今日の課目は、真之行・台子点前です。
慣れ親しんだ風炉から炉へ、炉開きで心改める季節となりました。
11月の朔日稽古は炉で行われましたので、
今年は10月30日に炉へ切り替え、早めに準備しました。
我が家の四畳半には炉が切ってないので、置き炉を使っています。

Yさんから始めて頂きました。

朔日稽古で先生からご指導頂いたことを復習し、実践する好い機会なので、
自主稽古にお付き合いくださり、嬉しいです。
口に出し、所作で確認していかないと、淡雪の如し・・・なのです。
Yさんの姿勢よく、きれいな所作を拝見して、とても刺激になりました。
特に帛紗を折り畳んでいくところに見惚れました。
きっと、いろいろ研究されていることでしょう。

濃茶を頂戴しましたが、薫り高く、よく練れていて美味しかったです。
数々のお菓子(七種)を頂戴するところですが、今回はご自製の「枯野」です。
濃茶は祇園辻利の「壷中の昔」でした。

               

               

次は私の番でした。
難しいのは帛紗捌きでしょうか? それとも?
いつもはきれいにできないふくみ帛紗がもたもたせずに畳め、
その扱いもやっと自分のものになってきたような・・・?。
順番はもちろんですが、美しく感じられる所作と流れを目指したいですね。
その上で、真之行の心構えを身を持って表わすことができるよう
精進したいものです。

真之行・台子点前の稽古を終え、台子点前で薄茶を点て合って、
楽しいおしゃべりでリラックスしました。
またの日を期して、雨コートの茶友を見送りました。

    しぐれゆく うしろ姿や 格子じま   


     写真は、「雨の日の真如堂」、全部雨の日に撮りました
      真如堂の紅葉もだいぶ進んでいます(11月11日撮影)。   

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