(つづき)
先生、社中の先輩方の前で初めての口切でした。
壷の正面の封印を改めてから、小刀をとり、
茶壺と蓋の合口に小刀を突き立てるように入れ、
左手でゆっくり壷を回しながら切っていきました。
蓋を取り、口覆の前に置いて尋ねました。
「いずれのお茶をさしあげましょうか?」
正客は連客と相談の上、所望の茶を決めておきます。
「どうぞ、ご亭主様におまかせいたします」
壷をしっかり持ち、傾けて上合に詰茶を出します。
茶壺から「千代の寿」の袋を選び、右の挽家へ入れ、蓋をしました。
上合を回して、あけた詰茶を「詰」と書かれた左の挽家へ入れ、
残りを壷へ戻します。
この時、「トントントン・・・」と軽く叩いて茶を動かします。
この音も口切のご馳走でしょうか?
壷に蓋をして、封紙をとり、左手で紙を引きながら糊ベラで糊をつけ、
合口に封をし、捺印をしました。
諸道具を元に戻し、口覆をかぶせます。
葉茶上合を水屋へ戻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/08/02fd6d78568c430e95b6f219f47c704a.jpg)
かぎ畳へ斜めに座り、左手で網袋と口緒をとり、口緒を懐に入れ、
右手に網を持たし、壷正面へ向きます。
壷を網に入れて、水屋へ下がります。
御茶入日記を下げて、茶道口で挨拶をしました。
「初炭はIさんと交代いたします」
先生と諸先輩から
「とても良かったです。流れるような口切の所作でした」
とねぎらいのお言葉があり、安堵しました。
前日のリハーサルのおかげ・・・と先生に感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/92/cd7be8fba663d0c54f5d0260086920cb.jpg)
初炭が終わると、Y先輩とI先輩が前日から腕まくりで作ってくださった
点心、煮物椀(蟹真蒸)、八寸(カラスミと豆腐味噌漬)で一献を頂戴しました。
写真がないのが残念なくらい、盛付が美しく、美味しい点心でした。
それからIさん手づくりの粟ぜんざいもしっかり食べました。
中立のあと、Uさんの台天目で濃茶(千代の寿、上林詰)、
Kさんの点前で薄茶を頂戴しました。
台天目では三つの天目茶碗と台が並び、眼福です。
先生のお心づくしのお道具も素晴らしかったのですが、
適材適所で皆さまの奮闘ぶりが一番心に残りました・・・。
こうして、辛卯の「炉開きと口切の会」が終わってしまいました・・・。
(1)へ戻る![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
先生、社中の先輩方の前で初めての口切でした。
壷の正面の封印を改めてから、小刀をとり、
茶壺と蓋の合口に小刀を突き立てるように入れ、
左手でゆっくり壷を回しながら切っていきました。
蓋を取り、口覆の前に置いて尋ねました。
「いずれのお茶をさしあげましょうか?」
正客は連客と相談の上、所望の茶を決めておきます。
「どうぞ、ご亭主様におまかせいたします」
壷をしっかり持ち、傾けて上合に詰茶を出します。
茶壺から「千代の寿」の袋を選び、右の挽家へ入れ、蓋をしました。
上合を回して、あけた詰茶を「詰」と書かれた左の挽家へ入れ、
残りを壷へ戻します。
この時、「トントントン・・・」と軽く叩いて茶を動かします。
この音も口切のご馳走でしょうか?
壷に蓋をして、封紙をとり、左手で紙を引きながら糊ベラで糊をつけ、
合口に封をし、捺印をしました。
諸道具を元に戻し、口覆をかぶせます。
葉茶上合を水屋へ戻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/08/02fd6d78568c430e95b6f219f47c704a.jpg)
かぎ畳へ斜めに座り、左手で網袋と口緒をとり、口緒を懐に入れ、
右手に網を持たし、壷正面へ向きます。
壷を網に入れて、水屋へ下がります。
御茶入日記を下げて、茶道口で挨拶をしました。
「初炭はIさんと交代いたします」
先生と諸先輩から
「とても良かったです。流れるような口切の所作でした」
とねぎらいのお言葉があり、安堵しました。
前日のリハーサルのおかげ・・・と先生に感謝です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/92/cd7be8fba663d0c54f5d0260086920cb.jpg)
初炭が終わると、Y先輩とI先輩が前日から腕まくりで作ってくださった
点心、煮物椀(蟹真蒸)、八寸(カラスミと豆腐味噌漬)で一献を頂戴しました。
写真がないのが残念なくらい、盛付が美しく、美味しい点心でした。
それからIさん手づくりの粟ぜんざいもしっかり食べました。
中立のあと、Uさんの台天目で濃茶(千代の寿、上林詰)、
Kさんの点前で薄茶を頂戴しました。
台天目では三つの天目茶碗と台が並び、眼福です。
先生のお心づくしのお道具も素晴らしかったのですが、
適材適所で皆さまの奮闘ぶりが一番心に残りました・・・。
こうして、辛卯の「炉開きと口切の会」が終わってしまいました・・・。
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