今回の羅臼岳登山では頂上制覇はなりませんでしたが、
たくさんの動物に出合うことが出来ました。
大雪渓のある岩場でエゾシマリスを見つけ、
極楽平と弥三吉水でキタキツネに出合いました。
極楽平のキタキツネなんぞは登山者に慣れきっていて、
私たちが休憩している目の前をしゃなりしゃなりと、
気取って歩いて行きました。
「写真を撮るからちょっと待って!」
と、思わず自然体で声をかけました。
もちろんキタキツネは立ち止まりませんが、声に驚く様子も無く、
まるで貴婦人のような態度でした。
「あれで止まってポーズしたら、びっくりだけどね」と主人。
さらに下って「650岩峰」近くの林の中で何やら気配がします。
ヒグマ注意の看板の近くなので「もしや?」
と思いながら鈴を鳴らそうとすると、
「鈴を鳴らすな」と言うのです。
二人で静かにしていると、
ヒグマが約二十メートル離れた林の中に現れました。
クロではなく茶髪で中肉中背のヒグマでした。
何かの葉を食べています。
「もしこっちへ来たらどうしよう・・・」
と急に恐怖心が襲い、我慢できず鈴を鳴らしました。
ヒグマは鈴の音でこちらを見てから、ゆっくりと林の奥へ消えてくれました。
「鈴を鳴らすな・・と言ったのに」と不満そうな主人。
「あなたがターザンなら鳴らしません・・」と心の中で私。
13時過ぎ、無事にホテルへ戻ってきました。

「ホテル地の涯」には登山者が汗と疲れを流す露天風呂が
たくさんありますが、なんと全部混浴なのです。
滝川近くにある、四つの露天風呂は無料ですが、
脱衣場もなく、野趣豊かな野天掘りです。
一番奥にある「滝見の湯」へ主人に見張り番を頼んで入りました。
原生林の奥からヒグマにウォッチングされているかもです。
でも、風呂から出る頃には私自身の野性?がだいぶ戻ってきて
「見ても見られても、そんなこと大自然の中どうでもいいや」
という気になっていました。
私の入浴中に滝川へ立派な角を持った大鹿が現れたそうです。
昨日、ホテルへ来る途中にも百頭近くの鹿に出合いました。
今年は鹿が繁殖しすぎて、地元では困っているそうです。

写真は、「キタキツネに出合った極楽平から望む羅臼岳」
「ヒグマ注意の看板」
「ホテル近くで出合った鹿」

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たくさんの動物に出合うことが出来ました。
大雪渓のある岩場でエゾシマリスを見つけ、
極楽平と弥三吉水でキタキツネに出合いました。
極楽平のキタキツネなんぞは登山者に慣れきっていて、
私たちが休憩している目の前をしゃなりしゃなりと、
気取って歩いて行きました。
「写真を撮るからちょっと待って!」
と、思わず自然体で声をかけました。
もちろんキタキツネは立ち止まりませんが、声に驚く様子も無く、
まるで貴婦人のような態度でした。
「あれで止まってポーズしたら、びっくりだけどね」と主人。
さらに下って「650岩峰」近くの林の中で何やら気配がします。
ヒグマ注意の看板の近くなので「もしや?」
と思いながら鈴を鳴らそうとすると、
「鈴を鳴らすな」と言うのです。
二人で静かにしていると、
ヒグマが約二十メートル離れた林の中に現れました。
クロではなく茶髪で中肉中背のヒグマでした。
何かの葉を食べています。
「もしこっちへ来たらどうしよう・・・」
と急に恐怖心が襲い、我慢できず鈴を鳴らしました。
ヒグマは鈴の音でこちらを見てから、ゆっくりと林の奥へ消えてくれました。
「鈴を鳴らすな・・と言ったのに」と不満そうな主人。
「あなたがターザンなら鳴らしません・・」と心の中で私。
13時過ぎ、無事にホテルへ戻ってきました。

「ホテル地の涯」には登山者が汗と疲れを流す露天風呂が
たくさんありますが、なんと全部混浴なのです。
滝川近くにある、四つの露天風呂は無料ですが、
脱衣場もなく、野趣豊かな野天掘りです。
一番奥にある「滝見の湯」へ主人に見張り番を頼んで入りました。
原生林の奥からヒグマにウォッチングされているかもです。
でも、風呂から出る頃には私自身の野性?がだいぶ戻ってきて
「見ても見られても、そんなこと大自然の中どうでもいいや」
という気になっていました。
私の入浴中に滝川へ立派な角を持った大鹿が現れたそうです。
昨日、ホテルへ来る途中にも百頭近くの鹿に出合いました。
今年は鹿が繁殖しすぎて、地元では困っているそうです。

写真は、「キタキツネに出合った極楽平から望む羅臼岳」
「ヒグマ注意の看板」
「ホテル近くで出合った鹿」


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