暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

北海道  羅臼岳

2009年08月07日 | 北海道-2009年8月
夏休み北海道旅行の最大イベントは羅臼岳登山です。
それで、羅臼岳の麓、岩尾別温泉「ホテル地の涯」に二泊しました。

車を降りたとたん、何ともいえない良い香りに包まれました。
それは甘酸っぱいスイカズラに似た花の香りです。
背後の山全体からその香りが漂ってくるようです。

あとでホテルの方にお聞きすると
「それは楡(ニレ)の花の香りでしょう。
 花は目立ちませんが、今ちょうど花盛りです。
 残念ながら、私たちの鼻はとうに麻痺していて
 その香りがわからなくなっていますけれど・・・」

羅臼岳往復で8時間かかるとのことで、
翌朝、5時半にホテルを出発しました。
久しぶりの登山なので、ゆっくり登り、行ける所まで行くつもりです。

羅臼岳のある知床半島はヒグマの生息地で、登山道に二ヶ所
ヒグマ注意!の看板がありました。
注意として、鈴などの鳴り物で早目に存在を知らせること、
食べ物などゴミを捨てないことでしょうか。
ホテルで鈴を2つ購入し、二人のリュックに取り付けました。

登ること3時間30分、ダケカンバやトドマツに覆われた樹林帯の
背丈がだんだん低くなり、所々に雪渓が見え始めると大沢に到着です。
今年は雪が多く8月だというのに大雪渓が残っていて、
雪渓を登らないと頂上へ行けません。
雪渓を登り羅臼平へ30分、それから羅臼岳の頂上まで1時間弱です。

アイゼンをつけて登る人
登山靴で果敢に登っていく人・・・いろいろです。
主人は運動靴ですので、とても無理は出来ません。
今回は大沢までとし、大雪渓を仰ぎながら昼食をとりました。

短い夏を惜しんで咲き競うエゾコザクラの群落を眺めながら
岩場にてしばし休息し、ゆっくり下山しました。
                            

     

     写真は「羅臼岳大沢の雪渓」と「エゾコザクラの群落」


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