暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

蓮見の朝茶事(1)  合唱曲「蓮の花」

2009年07月16日 | 茶事
横浜市三渓園で行われる早朝観蓮会の季節がやってきました。
今年の早朝観蓮会は7月中の土、日、祝日だそうです。
毎年、開花が早くなる気がしていますが、
地球温暖化の影響でしょうか?

清らかに咲く蓮の花、早朝の三渓園の蓮池を思い浮かべて、
昨年7月26日に「蓮見の朝茶事」をしました。

朝茶事のご案内をしてすぐに、お客さまの一人、
Kさまから次のようなメールが届きました。


「蓮の花」(高校時代合唱部にいた頃に知った歌ですが・・・。)
という唄がとても好きでして・・・。
勤務先の大学構内で蓮の花(大賀ハス)が見られると、
ふと自然と唄が浮かんできます。

 混声合唱組曲『この地上』 
   「蓮の花」  
 詩:高野 喜久雄  曲:高田 三郎

  蓮の花が咲いている             
  泥の中にさえこれだけの             
  きよらかな色と形が    
  ひそんでいるというように             
 
  蓮の花が咲いている             
  忘れたものの遥けさを              
  遥けさと大きさを                  
  思い起こせというように            

  蓮の花が咲いている
  葉の上にいま落ちた雨
  白銀の玉となれに
  なお輝けというように

  蓮の花が咲いている
  問われた問いは大きくて
  問われつつ身をゆだね
  咲くほかないというように

ほんとに蓮の花って、なにかを気づかせてくれる花ですよね・・。
不思議な花だな~って思ってしまいます。  Kより
                           

歌は知りませんが、歌詞を読んで
はっと胸うたれるものがありました。
ご両親を早くに亡くされたKさまにとって、
蓮の花は特別の花のように思えました。
それで、Kさまに「蓮見の朝茶事」のお正客をお願いしました。

     (つづく)
   写真は「三渓園の蓮池」 (写真提供は三渓園)。