暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

骨董市

2009年07月28日 | 茶道具
「やまとプロムナード・古民具骨董市」へ行ってみました。
相鉄線大和駅前の東西のプロムナードで、
毎月第3土曜日に開催されています。

すぐに着物のリサイクル屋さんで、泥染め大島紬の
巻きスカートが目にとまりました。
短めだけれど、紐をつけて稽古着にしようかしら?
お店の人を捜しましたが、見つかりません。
それで、ご縁がなかったとあきらめました。

骨董市に限りませんが、ご縁がない、値段が折り合わない、
または違和感があったら、潔くあきらめることにしています。
違和感は第六感を含めて経験的なものですが、私は大事にしています。

いろいろな年代の男女、厚木基地が近いのでアメリカ人の子供連れ、
お店の人も韓国や中国の方など、骨董市は無国籍文化村のようです。

不思議な空間に惹きつけられました。
古い洗いざらしの木箱や板木に白ペンキを雑に塗っていました。
これだけで流木のようなナチュラルな味わいを醸し出しています。
そこにいろいろなアートを飾っていました。

アートは貝、タイル、ガラス、車廃材の鉄、何かの部品による
オブジェですが、とてもステキです。
何でも工夫とセンスでアートになるのだなぁ~と感心しました。
その一角だけ、別の風が吹いていました。

2時間以上、うろうろして三点お買い上げです。
一番のお買い得(?)は、風袋と外題のある軸でしょうか。
語句は「私捨清寂」、八十六歳の方の筆です。
出店の隅に捨てられたように置かれていたせいか、
ついいろいろな読み方をしてしまいました。

 私捨清寂(ししゃせいじゃく)・・・
 私を捨てて清寂あり・・・
 私捨(わしゃ)清らかに寂す・・・
 私(われ)清寂を捨つ・・・

軸飾りの稽古に大切に使わせていただきます。
それから、青磁の香合とバティク風の布地。
値引き交渉の結果、トータルで ? 円也・・・ナイショです。