マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

『アイデンティティ』と『生きがい』 そして 『お前は良いものをもらっていたが、ラザロは悪いものをもらっていた。今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむ。』

2022-09-25 17:22:58 | 日々のこと。 世界のこと。
9月15日。日曜日。快晴。

秋は、登山日和です。
 『登山の秋』

             『白神山地』
  
                        日本初の『世界自然遺産』。 登りたいですね。

     私が30代の頃。
     師事していた神父様が私に尋ねた。
       「あなたのアイデンティティは、何ですか?」 と。

     若かった私は、多くの仲間の中で、唐突に、
       私一人に向かってなされた『質問』に、
       うまく返事が出来ませんでした。
       忘れられない『事件』です。



アイデンティティとは、
「他ならぬ《それそのもの》であって他の何者でもない」
という状態や性質のこと、
あるいは、
そのような同一性の確立の拠り所となる要素のことである。
主に「同一性」と訳される。

心理学や社会学の分野では、
一貫した自己・自我の意識を、
「自己同一性」あるいは単に「アイデンティティ」と呼ぶ。

自己同一性は「自分は何者であるのか」という問いに象徴され、
状況や時期などによって変わることのない
「自分は自分である」という自己認識として確立される。
人生の意味や価値など,人の生を鼓舞し,その人の生を根拠づけるものを指す。
帰属意識などもアイデンティティの確立に密接に関わる。
          国語百科事典より


     年を重ねた今。
     今は亡き人になってしまった師事していた神父様に
     はっきりとお答えすることが出来ます。
       「私のアイデンティティは、キリスト者です。」 と。
                         永遠に変わることない私のアイデンティティです。


そして。
もう一つ。


     コロナ禍で外出もままならなくなった今。
     友人たちが私に尋ねます。
       「コロナ禍での、あなたの生きがいは、何ですか?」 と。
     

生きがいとは、
生きる甲斐、
すなわち「生きることの喜び・張り合い」「生きる価値」を意味します。

※「生きることに価値や意味をもたらす源泉や対象としての事物
   長年続けてきたことによる「強み」と「面白さ」を持つ。
そして
「その源泉や対象が存在することにより自らの生に価値や意味があると感じられる感情(生きがい感)」
    これら※2つの側面※から構成される概念とされている。

老年学などでは、
高齢者が穏やかに老いを受容できるのは、
それぞれの持つ「生き甲斐」が、
老いや喪失感への拮抗因子として働いていると考えられている。
つまり、『生きがい』を持つことは、長寿につながる。 というのです。
       国語百科事典より


     年を重ねた今。
     友人たちに、はっきりとお答えすることが出来ます。
      「私の生きがいは、家族と登山そして何よりも聖書です。」 

     「生きがい」は、「アイデンティティ」と違い、
       「失われやすさ」が特徴です。
        継続が難しいのです。
      💕孫の成長が生きがいであっても、
         孫の成長は、祖父母の背丈をはるかに越していく。
      💕登山・自然との交わりが生きがいであっても、
         コロナのために、白神山地』登山が3年も見送りです。
      💕聖書は、私のアイデンティティと同様に、
         永遠に変わることのない、読むほどに深さと広さを感じる本です。



      私は、
      それでも、コロナには負けません。
      新たなる挑戦:新たなる生きがい、を見つけて、
      『コロナ禍』のStayHome中の、実りある『成果』のために、
      日々精進して、『一つ事の習得』のために、努力しています。
      成果より、『新しい生きがい』、日々の挑戦を楽しんでいます。
           感謝!感謝!


そして。

今日は9月25日。年間第二十六主日。

『今日の入祭唱』

   『神よ、我々は罪を犯し、不正を行い、重い罪を犯しました。
   あなたの寛容と豊かな憐れみをもって、我らに臨んでください。
     驚くべき御業をもって、我らを救ってください。』
      ダニエル補遺 アザルヤの祈り 6&7&8&19&20節


『今日のアレルヤ唱』

 アレルヤ、アレルヤ。
  『イエス・キリストは豊かであったのに、あなた方のために貧しくなられた。
  それは、主の貧しさによって、あなた方が豊かになるためだったのです。』
        コリントの信徒への手紙Ⅱ 8章9節   アレルヤ、アレルヤ。


『今日の福音 イエスの御言葉』

   『そのとき、イエスはファリサイ派の人々に言われた。
    
       「ある金持ちがいた。
     いつも紫の衣や柔らかい麻布を着て、
      毎日ぜいたくに遊び暮らしていた。

       この金持ちの門前に、
    ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、
        
    その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。

       犬もやって来ては、そのできものをなめた。

        やがて、この貧しい人は死んで、
    天使たちによって宴席にいるアブラハムのすぐそばに連れて行かれた。
        
      金持ちも死んで葬られた。
      そして、
      金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、
      宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、
       はるかかなたに見えた。
      そこで、大声で言った。
      『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。
       ラザロをよこして、指先を水に浸し、
       わたしの舌を冷やさせてください。
       わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』

    しかし、アブラハムは言った。
      『子よ、思い出してみるがよい。
       お前は生きている間に良いものをもらっていたが、
       ラザロは反対に悪いものをもらっていた。
      
        今は、ここで彼は慰められ、
        お前はもだえ苦しむのだ。

     そればかりか、
     わたしたちとお前たちの間には大きな淵があって、
     ここからお前たちの方へ渡ろうとしてもできないし、
     そこからわたしたちの方に越えて来ることもできない。』

     金持ちは言った。
     『父よ、ではお願いです。
      わたしの父親の家にラザロを遣わしてください。
       わたしには兄弟が五人います。
      あの者たちまで、こんな苦しい場所に来ることのないように、
       よく言い聞かせてください。』

    しかし、アブラハムは言った。
      『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がいる。
          彼らに耳を傾けるがよい。』
    金持ちは言った。
      『いいえ、父アブラハムよ、
       もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、
       悔い改めるでしょう。』
    アブラハムは言った。
      『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、
       たとえ死者の中から生き返る者があっても、
       その言うことを聞き入れはしないだろう。』
          ルカによる福音書 16章19-31節

    
     今日のイエス様は、
     金持ちとラザロの『たとえ話』を、
       ファリサイ派の人々に言われました。

    
     イエスの時代。
     金持ちと貧しい人たちの格差は、はっきりしていました。
     信者の中にも、貧しい人たちが多くいました。

     金持ちは、
        自分の力を信じ、
        神を必要としないという危険性がありました。
     更には、自分のことだけを考えて、
        門前の貧しい人の存在にすら気づかなかったのでしょう。
     『改心』の言葉を受け入れる気持ちは、全くありません。

     貧しい人たちは、
        人間から何も期待できず、
        神に希望をかける人が多くいました。
     ラザロは、
        貧しい人たちの代表者でした。
        歩けない、不治のできもの。野良犬をよける力もありません。
        金持ちの食卓の残り物を欲しくとも、くれる人もいませんでした。


        イエス様は、『たとえ話』で、
        当時の金持ちであったファリサイ派の人たちに、
          『改心して、福音を信じなさい』
                と呼び掛けたのです。
        貧しい人たちには、
          『神に信頼しなさい。必ず救われます。』
                と呼び掛けたのです。
  

     私たちも、
     毎日の生活において、周りの人たちとのかかわりにおいて、
     神の呼びかけを見出すことが出来ますように。
          祈りましょう。

     
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
皆様の『生きがい』は何ですか。『生きがい』で生活が豊かになりますよね。
気持ちの良い季節・秋到来で、心動かす新しい『生きがい』を始めてみるのもいいですね。 お元気で!

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