鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ハードウェア偏重の思考を改めよう

2012-08-26 | Weblog
 このところパソコンのプリンターの調子がおかしい。しばらくパソコンを使っていなかったので、そのせいかと思って、何度も印字を試みてみるのだが、黒色だけが印字しない。インターネット市場で安いインクカートリッジを買い、使ってみたのがよくなかったのか、インターネットのWEB画面は黒色でなく微妙にカラーがかっているので、なんなく印字できるのだが、ドキュメントの黒色だけの印字となると少しもプリントされてこない。思い余って、メーカーのエプソンのカラリオインフォメーションセンターに問い合わせてみたら、ノズルチェックとヘッドクリーニングを4回繰り返すことを勧められた。それでもダメだったら、と聞くと、「お客さんの使われている機種はもう製造中止となっているので……」と暗に買い替えを示唆された。
 それで、言われた通りにノズルチェックとヘッドクリーニングを4、5回繰り返したが、なんら改善は見られなかった。仕方なく、近くの家電量販店へ赴くと、なんとコピーと写真印刷機能付きのエプソンの最新プリンターが5480円で販売されている。しかも旧機種の下取りも無料で行ってくれる、という。見ていたら、若い女店員が寄ってきて、話しかけるので、ちなみにインクカートリッジは3980円する、という。ただ、プリンターの新規購入に際しては500円引きの3480円にする、という。ということはプリンターには当然インクカートリッジは付いているので、ハードウェアの代金は1000円程度ということになる。今回、旧機種のプリンターをなんとか使おうとインクカートリッジの交換をしようか、とも考え、黒色カートリッジを1050円で購入していたので、その代金で新しいプリンターが買えたことになる。
 即座に新規のプリンターを購入し、早速家に持ち帰ってセットアップしたが、わずか1時間足らずで鮮明な印字ができた。こんなことならゴチャゴチャ思い悩むこともなかったのに、と反省した。そういえば、3、4年前にプリンターの調子がおかしくなり、メーカーのインフォメーションセンターへ問い合わせて、相談料を結構取られたうえに結局、パソコンを買い替えることになり、プリンターのおかげで、高いものについたことを思い出した。
 メーカーにしてみれば、プリンターの本体ハサービスみたいなもので、回転のいいインクカートリッジで稼ぐ時代になっていることを改めて思い知らされた。とかく、古い大型コンピューターからITに馴染んでいる旧世代の人間はハードウェア偏重になっており、ついついハードウェアを大事にしがちで、肝心なことがお留守になっている。IC技術の急速な進展で、ハードウェアはどんどん高度、かつ安価になっており、メーカー間の差がなくなっている。勢い、メーカー間の競争はソフトウェア、そしてサプライ用品に移っているのだ、ということを心しておかなくてはならない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする