港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区の情報、まちづくり情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

Singapore Vol.3 ヘイズとシンガポールの気候

2015-10-13 08:03:22 | Singapore シンガポールのまちから
行の直前に、現地からヘイズ(煙霧)がひどいとの情報が入った。
何でも視界は1kmとのこと。学校も休校となる騒ぎだそうだ。みなマスクを持参して備えた。心配していたが、着いた日はまあまあで視界は10kmで、苦になるほどではなかった。
その翌日はひどく、どんよりしていてまるで視界がきかない。確かに、外を歩くのがいやになる位である。3日目からは、かなりよくなった。
ヘイズの原因は、インドネシアの森林を焼いて畑をつくる原始的な焼き畑農業の煙がシンガポールに滞留しているせいと言われている。毎年、8月から10月はヘイズに悩まされるとのこと。さらに、今年は焼き畑から森林火災が発生し、何でも170ヘクタールの森林が焼けてしまったので、さらにひどくなったとのこと。現地の新聞には毎日トップ記事でこのヘイズ対策が報じられている。
インドネシアの焼き畑農業を阻止するため、シンガポール、ロシアなどが支援して対策を講じることが決まったなどと報じられている。
シンガポールでは、焼き畑農業でつくられた商品は買わない不買運動が展開されている。
3日目からヘイズの影響は少なくなったが、昼はひどく蒸し暑い。まるでサウナにいるようである。しかし、夜はさわやかで気持ちがよい。夜9時、10時でも大勢の人が歩いている。


ヘイズを国際的な連携で阻止することが決まったとの記事

ヘイズに関わる製品をシンガポールの店がボイコットする記事

森林火災により、居場所を追われたオランウータンの記事
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ル・サンク小石川後楽園マンションが東京都建築審査会で建築確認の執行停止が決まりました

2015-10-12 08:57:11 | CCクラブ
このブログのコメントから情報をいただき、10月4日にル・サンク小石川後楽園マンションが東京都建築審査会で建築確認の執行停止が決まったとのことです。
このマンション完成間近で、完売とのこと。とりあえず、工事は停止されます。
今後どうなるのでしょうか。
泉岳寺横のマンションも建築審査会の審査請求をしています。裁定が待たれます。
以下は文京区議会議員藤原美佐子さんのブログの引用です。
----------------

嬉しいことがありました! 12年にわたり裁判や審査請求で争ってきた小石川2丁目堀坂・六角坂のマンション。建築確認取消しを求める審査請求で、東京都建築審査会は建築確認の執行停止を決定しました。

完成間近のマンション工事は停止し、裁定を待つことになります。裁定前に出来上がってしまい、訴えの利益がなくなり、請求が却下されることだけはとりあえずなくなりました。
文京区では今、確認処分執行停止(工事ができなくなる)や特定行政庁(区長)による工事停止命令がふえています。 今回の請求代理人の方々や早稲田大学法学部の学生さんたちと現地を見てきました。
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Singapore Vol.2 シンガポールのまちづくり

2015-10-11 12:00:59 | Singapore シンガポールのまちから
シンガポール政府によって作られた「シンガポール都市計画博物館」を訪れた。私の全く知らない施設で、J氏(妻の友人のアメリカ人)が興味深いところがありますよと連れていってくれたのだ。J氏は専門ではないけど建築好きで、忙しい中時々現れ、私達夫婦を案内してくれて助かった。まさに私が行きたかった場所で、J氏に感謝!
都市全体の大きな精巧な模型が何種類も展示されていて、とてもわかりやすく勉強になった。これからの開発計画も示されていて、すごい。これなら住民だれでも街づくりを理解できる。港区あるいは高輪地区全体の街の模型(これからの計画も含む)をつくり、展示して誰でも見れるように公開するとよいのではないだろうかと思った。今、3Dプリンターなどがあり、模型は比較的短時間で安くできるようになっている。
この博物館を見てシンガポールのまちづくりに興味を持ち、いろいろ調べて見た。
シンガポールは今年、建国50周年にあたる。
50年前に、マレーシア連邦から見放されたようにして独立した国である。
短期間でこれだけ整備され、アジアの中で最も魅力的な近未来都市が実現した理由はいくつかある。
1 シンガポールは一つの都市国家であり、国がすべての都市政策を行うことができる。
2 かって、イギリス領であったため、「土地は国のもの」という考え方が浸透している。そのため、国土の90%以上が国有地である。
3 国に土地の絶対的な収用権が与えられている。
4 ガーデン・シティ構想などまちづくりの目標がはっきり示されている

これらのことから、国が思うように、計画的に理想的なまちづくりを行うことができる。リー・クアン・ユーという優れた指導者がいたから実現したのだろう。
全体の計画を行うのは国家開発省である。
その下に、都市再開発庁、住宅開発庁、国立公園庁、運輸庁などの部署に分かれて計画を立て実行している。以下のようなことが参考になる。
1 大きな計画はコンセプトプラン、詳細な計画はマスタープランで示される
2 開発だけでなく、保存地区や保存する建物も計画で示される
3 緑地の創出、建物の緑化に力を入れている。
4 環境保全・エネルギーの有効利用を計画に取り入れている。風の道もある
5 建物の建設は民間で行うが、色、形をコントロールし都市景観に十分配慮されている。
6 都心部では夜の景観も配慮されており、ライトアップ、光のショーなど見せ場をつくっている。
7 住宅政策が優れている。持ち家率はなんと90%である。低所得者でも入居できる優れて公共住宅を整備し、国民の85%が公共住宅に居住している。街にホームレスは見かけなかった。
8 地下鉄、バスなど大量輸送機関が整備されている。歩道も広くどこも歩きやすい
9 自動車の交通量をコントロールする車両割当制度、電子式道路料金徴収システムがある
  そのため、車の購入する費用が高くなる。(カローラクラスで1000万円とか)


都市計画博物館 3階まであり展示スペースが広い

コンセプトプラン 赤が商業・業務ゾーン 橙色が住宅地ゾーン 緑が公園・緑地ゾーン 黄色は開発予定地   40年~50年後先の長期計画

マスタープランの図の展示 コンセプトプランより詳細に示されている、10から15年先の短期計画

模型は3種類のスケールがあり、これは最も大きく精巧でよくわかる。見えるのはマリナベイサンズ周辺  

オフィス地区

やや広域的な模型 都市の全体像がわかる

同様の模型 計画の建物は白で表示されている。

水と緑による風の道がわかる

都市のエネルギー・環境計画の説明

さらに広域的な模型

古い時代の街の絵(中国の時代か?)


街で見かけた文化地区の表示板








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Singapore Vol.1 変貌する未来都市シンガポール

2015-10-10 16:07:19 | Singapore シンガポールのまちから
昨日、6日間のシンガポール旅行から帰ってきたので、少しずつ分けてお伝えしたい。旅の前半は、みなトーク会主催の旅に参加。14名の大部隊かつ平均年齢7X才で、旅行社も通さない個人手配の旅行。海外旅行ベテランの方、経験が少ない方それぞれ半々で、いろいろとまどいもあったようだが、大きなトラブルもなく無事に終えることができた。暑い中、地下鉄を使って市内の名所あちこちを見て歩く。連日約一万歩となり、皆さんタフな方ばかりで、さすがでした。
シンガポール在住のリエさん夫妻(日本人)、Yさん夫妻(シンガポール人)、J氏とAさん夫妻(アメリカ人)には、旅の前半、後半でさまざまな形で参加、案内してくださり、とてもお世話になった。バンコクにいる私の娘も途中から参加でき、よかった。旅の後半は、私達夫婦は友人のAさん(アメリカ人)宅にお世話になって、建築を主に見て歩いた。


ガーデンズバイザベイの吊り橋から撮影したマリナベイサンズ。私は17年前にもシンガポールを訪ねているが、その頃とは街の姿が大きく変わっていた。こんな短期間で、これほどきちんと計画が実行されるものなのか、これほど魅力的な都市に変貌するのかと、驚きであった。その中で、サンズとその周辺は、近未来都市を見るようで際だっている。まさにシンガポールを象徴する地区として演出されている。

マリナベイサンズのドラマチックな内部

サンズ内、ショッピングゾーン 人造の川にボートが浮かんでいた

Marina Bay、周囲に建つ高層オフィスビル群

Marina Bay,水際の広い遊歩道 ウッドで仕上げており、歩いて気持ちがよい

遊歩道には、ところどころベンチが置かれている

Marina Bay  見事なライトアップ

マーライオン、フラトンホテル、高層オフィスビル夜景

マーライオン夜景

対岸から見た光のショー、素晴らしかった!サンズ、イベントプラザでのショー「水のスクリーンの映像」も素晴らしく見応えがある(毎晩、無料)
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祝い!68万アクセスを突破しました!

2015-10-03 08:25:45 | 港区まち創り研究会
祝い!68万アクセスを突破しました!
ブログ開設から1635日目で、総アクセス数は680068PV、総訪問者数は197079人です。
このところ、月間2万アクセスのペースです。
港区情報でも2位です。地域の方がご覧になっていただけるのが何よりです。
これからも港区、地域の情報をお伝えしていきます。

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老人に冷たい国・日本

2015-10-02 13:18:32 | 港区まち創り研究会
明治学院大学教授の河合克義先生の「老人に冷たい国・日本」という本が光文社新書から発行された。河合先生はチャレンジコミュニティクラブの会議に毎回出席されている。この本は、港区まち創り研究会の定例会でも話題になり、かなり反響があるようだ。
まち研の定例会で話題になったのは、芝病院で差額ベッド代をとらないベッドが4床あったのに、10月から急に廃止になるとのこと。病院側の理由もいろいろあるだろうが、貧困な高齢者にとって、とてもありがたい病院だったのに、残念!。署名運動でもやろうという話がでていた。
「老人に冷たい国・日本」の冒頭から貧困で餓死する高齢者の話が衝撃的だった。
この本の文から引用すると、
「先進国の中で日本ほど老人に冷たい国はないと、つくづく思う。我が国での高齢者の貧困と孤立問題がこれほど深刻なのは、個人責任の範疇を超えた社会的背景を持つ。本書では孤立あるいは、孤立問題という表現を使って説明してきたが、これは便宜的なものである。厳密な用語としては社会的孤立を使用しなければならない。孤立問題が発生する原因の社会性を見なければならないということである。」
この頃、「嫌老社会」という言葉がでてくるほど、日本では老人が疎まれはじめている。
私の体験だが台湾の旅行した時、若い人が積極的に席を譲ってくれた。老人を敬う考え方があるようだ。
今の日本ではシルバーシートの前に立っても、若い人はほとんど席を譲らない。
この本では、老人の緻密な生活実態調査を踏まえて書かれている。ぜひ、ご一読を薦める。

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みなと第九を歌う会のホームページができました

2015-10-01 21:22:50 | みなと第九を歌う会
「みなと第九を歌う会」のホームページがほぼ完成していますが、まだ追加修正する部分がありますので、もうしばらくお待ちください。
なかなか素敵なホームページになりますよ。
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港区まち創り研究会の定例会が開催されました

2015-10-01 09:58:00 | 港区まち創り研究会
9月30日、港区まち創り研究会の9月の定例会が開催されました。
今年度の講演会の日程とテーマが主な議題でした。
開催は今年の11月21(土)または11月28(土)のどちらかの一日14時からになりそうです。会場は「芝コミュニティはうす」です。
バリアーフリー、オリンピック関連などいろいろなまちづくりのテーマの議論がありました。
今回は、「区民の視点で港区のまちづくりを考える」をテーマにし、区民の側から何人かパネラーとして港区の身近なまちづくりの課題、提案を発表し、それをコメンテータ-としてのまちづくりの学識経験者がまとめる。さらに、港区行政担当者、区議会議員、一般区民の方々に来ていただき討論する方式はどうかという案にまとまりそうです。
パネラーは会員の方が中心ですが、外部の区民の方でもよいと思います。
パネラーとして発表したい方は、以下のメールにご連絡ください。
ymtjr108@gmail.com


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