港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から76---カンボジア アンコールワット遺跡群6 アンコールトム バイヨン

2012-12-21 18:03:59 | カンボジアの街から
アンコールトムは12世紀後半に創られた城塞都市遺跡で、3km四方を堀と城壁で囲まれている。南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの門がある。象のテラスやライ王のテラスもアンコールトムの中にある。
バイヨンはアンコールトムの中心に位置する仏教寺院。12世紀末から13世紀末にかけて建てられた。
大小林立する塔の上の4方に、観音菩薩像がある。第1回廊と第2回廊で構成されている。
アンコールワットより、造り方がやや粗雑であったため、遺跡はかなり崩壊しているが、修復はあまり進んでいない。


アンコールトム 南大門

アンコールトム 周囲の堀

アンコールトム バイヨン

バイヨン 回廊のレリーフ

塔と第2回廊

第2回廊

第2回廊内部

井戸の遺跡

4面の観音菩薩像

第1回廊 かなり崩壊している
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世界の街から74 カンボジア アンコールワット遺跡群その4 バンテアイ・スレイ

2012-12-07 11:16:12 | カンボジアの街から
10世紀ごろに建立されたヒンズー教の寺院。寺院はラテライトと赤い砂岩でつくられている。バンテアイは砦、スレイは女で、女の砦という意味だそうだ。
 1914年に発見され、修復されよく保存されている。
 中にある女人像デヴァターは有名で、美しく妖艶で東洋のモナリザと言われている。
フランスの文化大臣を歴任した政治家で作家のアンドレ・マルローがこれを盗みだし逮捕された。どの建物も精巧な彫刻がほどこされており、砂岩の色と相まって素晴らしい。女人像は身体のプロポーションがよく、東洋人とは思えない。鼻が少しかけているのが惜しい。アンコールワット遺跡群の中では、芸術性が高い遺跡である。

東洋のモナリザ デヴァター像

デビァタ-がある建物 全体に彫刻がほどこされている

回廊

細かい装飾がほどこされている

赤い砂岩が趣がある

美しいレリーフ

建物がよく保存されている

レリーフが細かい
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世界の街から73 カンボジア アンコールワット遺跡群3 象のテラスとライ王のテラス

2012-12-06 17:19:54 | カンボジアの街から
象のテラスとライ王のテラスは、広い広場のようなスペースである。
象のテラスには、王宮正面前の広場に面して長さ350mの壁面沿って象のレリーフが並んでいる。12世紀につくられたものである。いろいろな象の姿があるのが面白い。当時象は、荷物や人を運んだりして人間の生活に欠かせないものであったようだ。
 象のテラスの北側に、ライ王のテラスがある。ライ王と呼ばれる座像のレリーフが並んでいる。これも12世紀末につくられたものである。二重の壁になっている。座像が真ん中にあるが、これはレプリカで本物はブノンペンの国立博物館にある。
 このテラスでどんなことが行われていたかは想像もつかない。

象のテラス

象のテラスのレリーフ

象のテラスのレリーフ

広い広場のようなスペースになっている

ライ王のテラス

座像 レプリカである

ライ王のテラスのレリーフ
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世界の街から72---カンボジア アンコールワット遺跡群その2--タ・プローム

2012-12-04 14:22:56 | カンボジアの街から
アンコールワット遺跡群の中にユニークな景観を持つタ・プローム寺院がある。
遺跡と樹木の根がからみあっている。樹木の根が遺跡を破壊しているのだろうが、樹木のすごい生命力を感じ、それはそれで見ごたえがある。
12世紀後半に建立された仏教寺院。東西1000m、南北600mの外堀を持つ。
3重の回廊を持ち、祠堂や楼門などがあり複雑な構成となっている。後にヒンズー教寺院に改修されたと考えられている。
このままでは、樹木により遺跡はいつか破壊されてしまうだろう。樹木を伐採すれば、遺跡は壊れてしまうかもしれない。どのように保存修復するのか難しい選択が迫られている。

遺跡と樹木

遺跡と樹木

遺跡と樹木

祠堂

遺跡と樹木

樹木の根の生命力がすごい

樹木の根
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世界の街から71 カンボジア アンコールワット遺跡

2012-11-25 17:57:47 | カンボジアの街から
私がアンコールワットを訪れたのは、3年前である。シュリムアップで泊まったホテルは立派で快適であったが、アンコールワットに向かう途中で見たカンボジア人の民家はほんとに貧しそうで、観光施設と一般の集落の違いに驚いた。
 カンボジアは、世界でも最貧国の一つで日本からも相当援助されている。この国にこんなすごい遺跡があること自体が奇跡のようである。
 アンコールワットは、思っていたより修復が進んでおり、見応えのある立派な建造物になっていた。アンコールワットは東インドシナ半島のほとんど制圧していたクメール王朝の時代、12世紀に建造された。当時の都市アンコールには、人口70万人~100万人が住んでいたと言われている。豊富な労働力を使いこの巨大な建造物をつくった。
 土木工学的にも建築学的にも当時のアジアでは卓越した技術でつくられている。
 アンコールワットは、3重の回廊で構成されており、一番外側の回廊で200m×180m、2番目の回廊で100m×105m、3番目の回廊は60mの正方形である。5つの塔を持ち、中央塔の高さは65mもある。周囲は、1.5km×1.3kmの巨大な濠でめぐらされている。
 濠は、雨期と乾期とで土の水分の含有量を一定にする効果があるために作られたと言われている。正面は真西に向いている。
 現在は、ほとんど色彩は見られないが建設当時は、一部に金箔がはられ極彩色に彩れていたと言われており、さぞかし素晴らしい光景であったろうと想像される。
 全体は中央の塔を中心とした幾何学的にシンメトリーな配置になっている。
 アンコールワットはクメール語で「寺院のある町」という意味でヒンズー教の「宇宙の維持を司る神」ヴィシュヌ神に捧げられた墳墓寺院とされている。
 ものすごい労力・資材を投入し、何十年もかけてつくられたこの寺院の宗教的な意味は私たちの理解を超えている。

 航空写真で見るアンコールワット

アンコールワット俯瞰

アンコールワット俯瞰

西からの長いアプローチ

ほりとアンコールワット

第一の回廊

第一の回廊内部

第二の回廊

第二の回廊内部

中央部と第3の回廊 急な階段になっている

急な階段を上る

建物に彫られたレリーフ

レリーフ

民族衣装のカンボジア人
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