港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から70--オーストリア ウィーンその3 シェーンブルン宮殿

2012-10-31 16:52:17 | オーストリアの街から
シェーブルン宮殿
シェーンブルン宮殿は、ウィーン郊外に1696年レオポルト1世が夏の離宮としてバロック様式で建てはじめたもので、1700年にはほぼ完成していた。その後、一時、工事が中断していたが、マリア・テレジアによりロココ様式に大改造増築された。外壁も濃い黄色に塗り替えられた。
 マリア・テレジアの末娘マリー・アントワネットもこの宮殿で娘時代を過ごした。
 部屋数は1441室あり長さが180mもある桁違いに巨大な宮殿である。
内部は豪華絢爛のインテリアであるが、外観は左右対称の比較的シンプルな印象を受けた。
感心したのは、庭の広さと造園の見事さである。東西1.2km、南北1kmもある。丘の上からウィーンの街が一望できる。
訪れる観光客も多いためか、手入れが行き届いている壮大な庭園である。

アプローチの並木

シェーンブルン宮殿外観

シェーンブルン宮殿外観

庭園と宮殿

遠くにウィーン市街地を望む

池の間から見える宮殿と庭園

庭園

庭園の丘の上の建物 グロリエッテ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から69----オーストリア ウィーンその2

2012-10-29 17:20:43 | オーストリアの街から
・ウィーンところどころ
ウィーン郵便貯金局
 近代建築の父と言われるオットー・ワグナーの作品を一つは見ようと思い、郵便貯金局に行った。1906年の作で外観は、石材パネルを鋲で固定し、鋲を目立たせるデザインになっている。飾りがなく現代の建物を変わりがない。
 ホールの空間がすごい。アーチ型のガラス屋根からトップライトの光が入り、明るくドラマチックな内部空間になっている。アルミが多用されている。床も一部ガラスプロックが使われている。
ウィーン国立歌劇場
 ウィーンに行ったら国立歌劇場でオペラを見ようと何となく考えていた。全く知識がなく、ウィーンに着いてからどうしたらチケットが手に入るかホテルで聞いたらとっくに売り切れているよと言われた。運が良ければ、当日の昼劇場に行けば、チケットを売りにくる人がいるからその人から買いなさいと言われた。劇場に行ったらほんとにチケットを売りたいという人がいて半額で売るという、そのチケットが本物かどうか売り場で確かめた上、買うことにした。
 劇場の外観は重厚で歴史が感じられる。中に入ると、絨毯が敷かれていて内装もきらびやかであった。ほとんどの観客も目一杯正装しているので、我々二人は旅行着のような簡単な服装でちょっと恥ずかしかった。席に案内されてびっくり、バルコニー席の最前列という特等席であった。出し物はモーツアルトの魔笛であった。
 それぞれの歌い手は、よく通る声ですばらしかった。
あまり知識のない我々が見るのは申し訳ないと思っていたら、となりのバルコニー席は、やや品のないアメリカの家族連れであまり集中して見ていないようなので助かった。
 今考えると、歌劇場でオペラを見るためだけに、ツアーに申し込む人がいるので、ほんとに運がよかったと思う。
ウィーン市立公園
 環状道路に沿って作られて細長い公園で、花が植えられ手入れの行き届いた公園になっている。ヨハン・シュトラウスの像が建てられている。
ホイリゲ
 ウィーンの森にある屋外のガーデンで新酒のワインを飲ませる場所で、ウィーンの名物の一つとなっている。なかなかよい雰囲気で大勢の人で賑わっていた。比較的安く食べて飲むことができる。こんな場所が港区にもあったらよいのにと思う。

ウィーン郵便貯金局 外観

ウィーン郵便貯金局 内部

ウィーン国立歌劇場

ウィーン国立歌劇場

ウィーン市立公園の日時計

ヨハンシュトラウスの像

ホイリゲの入り口の看板

ホイリゲで飲み食べる場所
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から68 オーストリア ウィーンその1

2012-10-28 15:45:02 | オーストリアの街から
私がウィーンを訪れたのもおよそ10年前であるが、3日間の滞在であったが、記憶に残っており、もう一度訪れたい街の一つである。
ウィーンはオーストリアの首都であり、人口は170万人を超える大都市であるが、大都市という感じではなく、人間的で暖かみがありそれでいて洗練された街という印象を受けた。
ウィーンは長い歴史を持ち、13世紀からハプスブルグ家の支配下にあり、長い間、ハプスブルグ家のオーストリア帝国の首都として発展した。
 ウィーンの都市構造の大きな特徴は何と言っても、旧市街地と新市街地を分けている環状道路である。
19世紀には、最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世は自らまちづくりを立案し、城壁と堀を壊わし、環状道路を整備し路面電車を走らせ、道路に沿って公共建築物を配置した。
この皇帝の計画力はすごい。市内を環状に連絡する路面電車は、今でも便利に利用されており、ウィーンの一つの名物になっている。しかも、環状道路に沿って、王宮、オペラ座、美術史博物館、市庁舎、国会議事堂、ウィーン大学、市立公園など主要な公共施設が配置されて、街の構造がわかりやすい。
シュテファン寺院とハースハウス
 旧市街地の真ん中にあるのがシュテファン寺院である。14世紀に建設されたゴシック様式のこの寺院は均整のとれた美しい建物でまさに、ウィーンの象徴でもある。特に、モザイク模様のある三角形の屋根がよい。
 この向かいに、円柱のガラスに覆われたポストモダンの建築ハースハウスがある。最初に、これを見た時、シュテファン寺院の向かいという場所でよくこんな建築が建てられたと驚いた。オーストリアの現代建築家ハンス・ホラインの作であるが、一見、周囲の街並みとは全くあっていないように見える。
案の定これが建てられた時、市民から不評の声がわきあがったそうである。せめて、旧市街地ではないところに建ててくれればよかったのにとの意見であった。今は、そのような批判はないとのこと。よく見ると、伝統的は周囲の建物のフォルムを現代風にアレンジし、建物自体のデザイン主張がはっきりしており、優れた作品であることがわかる。
デザインした建築家とこのデザインを認めた行政担当者の勇気に、驚く。
 オーストリアには、オットー・ワグナーなど時代に先駆けた建築家を輩出した土壌があるのであろう。
環状道路(リンク道路)
リンク道路の幅員は広く自動車走行レーンが片側3車線、路面電車、広い歩行者路、緑地帯などから構成されており、車のための道路というより路面電車や歩行者を中心に考えられた道路という感じがする。うらやましいほどゆとりがある。
ケルントナー大通りとグランペン大通り旧市街地でオペラ座とシュテファン寺院を結ぶ繁華街のメインストリートであるケルントナー大通りとケルントナー大通りから王宮に向かうグランペン大通りは歩行者のために解放された空間となっており、ぶらぶら散歩しても気持ちがよい。ベンチやカフェ、花屋などが通りにでている。いつも賑わっておりイベントも行われることもある。沿道にはおしゃれな店がならぶ。ウィーンの魅力の一つとなっている。


ウィーンの航空写真 リンク道路が都市の構造を定めている googleより

14世紀のシュテファン寺院 三角の屋根が美しい

ハンス・ホラインのハースハウス ポストモダンのデザイン

旧市街地の街並みとハースハウス

リンク道路

リンク道路

リンク道路

歩行者に開放されているケルンストナー大通り

グランペン大通り
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松ヶ丘会フリーマーケットで被災地に送る御神輿が展示されます

2012-10-25 08:47:53 | 高輪地区のできごと
11月17日(土)松ヶ丘会フリーマーケットが開催される予定ですが、既に30店の出店の申し込みがあります。高輪警察署や高輪子ども中高生プラザも展示やゲームを考えているようです。豆腐ドーナッツやクッキーなど食べ物の販売もあります。お子さんも楽しめますので、ぜひお立ち寄りください。
 また、高輪御輿保存会などの方々が東北被災地気仙沼市に高輪にある御神輿を修理して送るプロジェクトを企画しております。修理にはかなり費用がかかるので、寄付をお願いするために、御神輿を展示します。この御神輿もともとは、渋谷区円山町にあった女御輿だそうで、ちょっと小さめだそうです。
 フリーマーケットの出店者もまだ募集しています。出店ご希望の方は、ちらしをごらんください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お詫び 世界の街からの通し番号について

2012-10-23 18:00:44 | 港区まち創り研究会
お詫び
世界の街からシリーズを続けていますが、通し番号が一部ダブっていました。
番号をつけ直しました。
最後のプラハその2が65から67になりました。
これからも、世界の街からを続けますので、よろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芝の家まつりに行きました

2012-10-22 18:37:50 | 港区まち創り研究会
芝の家は芝3丁目にあり、昭和30年代の地域力を再発見しようと既存の住宅を開放してコミュニティの拠点にしています。
 芝の家まつりは、その昭和30年代の暖かいコミュニティを再現しようといろいろな工夫がなされている好感のもてるお祭りでした。ほんとに、規模は小さく芝の家の前の通りを交通止めにして行われました。
 なつかしいベイゴマやメンコ遊びなどの場所があり、綿あめも無料で配っています。どこに、こんなに子どもがいるかを思うほど集まって、みな生き生きした顔でお祭りを楽しんでいます。抹茶を振る舞うミニ茶会があったら、慶応大学落語研究会の若い女性の落語の語りがあったりでお年寄りも楽しめる企画もあり、椅子に座ったりして楽しそうに過ごしています。
 まさに、昭和30年代の暖かいほのぼのしたコミュニティが再現されています。
 当研究会のフレディ坂田さんのヴァイオリン演奏を聴きに行ったのですが、うまく時間が合わず見られずに帰ってきたのは残念でした。
 小さいながらもいろいろな工夫があって楽しめるお祭り素晴らしいと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

琵琶の演奏会を聴きに行きました

2012-10-21 11:31:21 | 港区まち創り研究会
琵琶の演奏会を地域の方々と大船に聴きに行きました。
 国際交流のボランティア団体の主催で、薩摩琵琶の西原鶴真さんの演奏でした。外国人も大勢お見えになっていました。西原さんは坂本龍一さんともコラボレーションで演奏したこともある若手の女性演奏者で、琵琶をやや現代風にアレンジした感じです。曲目は「不倒」、「祇園精舎」、「壇の浦」で琵琶の独特の響きに加えて、たたいたり、弦を震わせたり様々なテクニックを使って音の複雑さと広がりを表現しています。
 演奏は大船の個人のお宅で、飛騨高山から合掌造りの家を2軒移築し、部材を組み直して建てられた家の広間で行われました。120人収容しても余裕がある大きな会場で個人の方のご厚意で場所を提供されたそうです。梁や柱の部材一つ一つが長い年月を経た趣が感じられ、琵琶の演奏にはぴったりの会場でした。
 終わった後は、広い食堂でおいしいワインとカナッペをたべながらの懇親会でした。
 みなさんとおしゃべりしながら、楽しい一日を過ごしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

港区まち創り研究会の10月定例会が開かれました

2012-10-20 07:51:32 | 港区まち創り研究会
 今回の定例会は初めてパークハウス愛宕虎ノ門の愛宕区民協働スペースを使いました。
中は広くまだ新しくて気持ちがよいです。机も椅子も立派ですが、まだ窓にブラインドがないのが残念です。
今回、港区在勤の20代の若い男性山本さんが入会し会議に参加しました。
このような地域の市民団体に20代の男性が参加することは、ほんとに珍しいことで貴重な戦力です。彼の参加で会議も一段と熱が入り、9時半過ぎまで続きました。
 組織の議論では、代表が安藤、松本、宮口の3人になりました。機動力のある松本さん、宮口さんが代表に加わり活動の幅が広がりそうです。その他、各担当の役員も選出し新しい組織がスタートします。
 松本さんから濱町緑地お茶会の報告、安藤から三田小山町の再開発と日本建築家協会港地域会の講演会の報告、山田さんから湧湧農場についての報告などがありました。
 芝の家まつりの展示は主催者側の都合で今回は見送りとなりました。
 また、松本さんから新たな議題として、地域猫の問題をまち研としてどうとらえていくか提議がありました。地域に土のある場所が少なくなっているのが猫のトイレ問題を引き起こしているとの話がありました。
もう一つの議題として、神明いきいきプラザの屋上に屋上緑化のスペースがあり、まずまち研でアドプト制度を利用して花を植え、地域の団体に引き継いでいくという提案がありました。
さらに、新たな活動のテーマとして、総合設計の公開空地の利用の仕方を調査したらどうかという提案がありました。
公開空地を確保することで、容積の割り増しを受けているにもかかわらず、その後公開性に疑問がある空地が結構あるのでないだろうかということで、まずは、港区の担当職員の出前講座を開いて、いろいろ聴く会を開催したらどうかという話もでました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本建築家協会港地域会で第8回MASセミナーが開催されます

2012-10-19 08:48:57 | 港区のできごとあれこれ
日本建築家協会港地域会で第8回MASセミナーが11月3日午後1時半から開催されます。
会場は日本建築家協会JIA館1Fです。
セミナーの年間テーマは「日本の町並はなぜ美しくないのか」で今回のテーマは{我々はどこに住むべきか}です。
今井均さん、大倉冨美雄さん、田中俊行さん、鈴木理巳さん、連健夫さんがパネラーでお話します。
私(安藤)もゲストで、三田小山町をモデルに再開発計画に対する課題をお話します。
それぞれのパネラーの方から具体的なコメントをいただけると思います。
入場は無料で、ワインつきの懇親会もあります。
ぜひ、おいでください。以下ちらしをごらんください。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の街から67--チェコ プラハその2

2012-10-18 14:45:15 | チェコスロバキアの街から
遠くから見るカレル橋も趣きがある。
プラハ城は世界で最も古くまた最も大きい城である。10世紀にはほぼ今の大きさの城となっており、長さ570m、平均の幅は130mある。城は比較的装飾が少なく簡素な感じを受けた。たまたま、おごそかな衛兵の交代を見ることができた。城の中に聖ヴイート教会、聖イジー教会がある。聖ヴイート教会は堂々としたゴシック様式の建物、聖イジー教会はピンク色のかわいらしい建物で、聖イジ-教会の中ですてきな弦楽コンサートを聴いた。城から川の向こうの旧市街地が一望に見渡せる。
路地にカラフルな家が建ち並ぶ黄金の小道を歩く。ハブルスブルグ家のルドルフ2世が 黄金と不老長寿の薬をつくるためにつくったと言われる。カフカの仕事部屋として使った家もある。
再び、カレル橋に戻りプラハ城の夜景を見る。だんだん暗くなってきて城がライトアップされる。ライトアップされた城は、大きく見え存在感があり圧巻である。

カレル橋を遠くからみる

プラハ城入り口

プラハ城

衛兵の交代

ゴシック様式の聖ヴイート教会

聖ヴイート教会

聖ヴイ-ト教会内部

ステンドグラスが美しい

チェコの画家ミーシャのステンドグラス

城から旧市街地をみる

ロマネスク様式の聖イジー教会

聖イジー教会内部

聖イジー教会内部

黄金の小道

カフカの仕事部屋

暮れていくプラハ城

ライトアップされるプラハ城

プラハ城の夜景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする