東京理科大学名誉教授であり、日本、アメリカ、ヨーロッパの品質管理の最高の賞をすべて受賞されておられる世界的な学者の狩野紀昭氏から貴重なお話をうかがう機会がありました。
現在も、世界各国から講演や指導の依頼があり、日本におられるのは年の半分位とか。狩野氏が若い時に、品質管理の勉強を始めたころは、日本及び世界でも品質管理に関する意識、取り組みはとても低いものだったとのこと。最近は、世界中のメーカーや医療などのさまざまな分野にその考えが広く浸透し、最重要項目の一つとして真剣に取り組んでいる企業も多いそうで、その重要性をひしひしと感じておられるそうだ。お話は品質管理だけでなく多岐にわたったが、特にpushとpullというテーマが身近で興味深かったのでお伝えしたい。
生産者から消費者に働きかけるのは二つの手段がある。push(押す)とpull(引き出す)である。
push は広告などでこの商品はこんな良い点があるのだと消費者に訴え続けること。
pull は消費者側から他と比べてこの商品はこんな点がよいのだと引き出させること。
身近な例を挙げると化粧品を売るさい、男性には「push]の意識で接する。それに反して、女性には「pull]の意識でという考え方があるとのこと。女性は、自分から積極的に雑誌を見比べたり、友人の意見を参考にして商品を選ぶ人が多いので、強引にすすめても意味がないとのこと。今は、ネットが浸透しつつあり、消費者側から他の人の意見を参考にしながら様々な商品を選択できる時代になっている。
商品の価値を語るには、pullが重要な手段になってきている。
そういえば、わたしも商品を選ぶ時に、「価格コム」や「楽天」の消費者の意見を重視している。
朝のテレビドラマ「とと姉ちゃん」の中で発行する雑誌が「商品テスト」を行い大ヒットすることが描かれている。
この商品テストは消費者側の視点に立って商品を選ばせる、pullの先駆けとも言える手法であったのだ。
まち研でも、有権者が選挙の候補者を選ぶとき、一方的に候補者の演説だけを聞いて投票するのでなく、有権者側から候補者にアンケートを行うことを試みている。
消費者、住民が主体的に行動する時代になっていると思う。
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現在も、世界各国から講演や指導の依頼があり、日本におられるのは年の半分位とか。狩野氏が若い時に、品質管理の勉強を始めたころは、日本及び世界でも品質管理に関する意識、取り組みはとても低いものだったとのこと。最近は、世界中のメーカーや医療などのさまざまな分野にその考えが広く浸透し、最重要項目の一つとして真剣に取り組んでいる企業も多いそうで、その重要性をひしひしと感じておられるそうだ。お話は品質管理だけでなく多岐にわたったが、特にpushとpullというテーマが身近で興味深かったのでお伝えしたい。
生産者から消費者に働きかけるのは二つの手段がある。push(押す)とpull(引き出す)である。
push は広告などでこの商品はこんな良い点があるのだと消費者に訴え続けること。
pull は消費者側から他と比べてこの商品はこんな点がよいのだと引き出させること。
身近な例を挙げると化粧品を売るさい、男性には「push]の意識で接する。それに反して、女性には「pull]の意識でという考え方があるとのこと。女性は、自分から積極的に雑誌を見比べたり、友人の意見を参考にして商品を選ぶ人が多いので、強引にすすめても意味がないとのこと。今は、ネットが浸透しつつあり、消費者側から他の人の意見を参考にしながら様々な商品を選択できる時代になっている。
商品の価値を語るには、pullが重要な手段になってきている。
そういえば、わたしも商品を選ぶ時に、「価格コム」や「楽天」の消費者の意見を重視している。
朝のテレビドラマ「とと姉ちゃん」の中で発行する雑誌が「商品テスト」を行い大ヒットすることが描かれている。
この商品テストは消費者側の視点に立って商品を選ばせる、pullの先駆けとも言える手法であったのだ。
まち研でも、有権者が選挙の候補者を選ぶとき、一方的に候補者の演説だけを聞いて投票するのでなく、有権者側から候補者にアンケートを行うことを試みている。
消費者、住民が主体的に行動する時代になっていると思う。
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