港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

復興支援フリーマーケットのお知らせ

2011-06-30 05:49:35 | 高輪地区のできごと
復興支援フリーマーケットのお知らせ

被災地北茨城市支援のフリーマーケットを以下のように開催します。
どうぞ、おいでください。

日時  2011年7月2日(土) 午前10時から午後3時まで
場所  高輪区民センター2階 アートプラザ

北茨城市から野菜、米、魚の干物など産地直売します。
フリーマーケットは近隣の方、30店が出店します



昨年のフリーマーケットの様子です。
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世界の街から2--環境共生都市エアランゲン

2011-06-29 08:24:03 | ドイツの街から
ドイツバイエルン州、環境共生都市、自転車都市エアランゲンを訪れたことがある。
エアランゲンのまちづくりの基本理念は、アメリカの大学で都市計画を学んだ市長のハ-ルバ-ク博士とランドスケ-プデザイナ-のグレ-ベ博士によって示され、住民と行政が一体となって着実に実現したまちである。基本理念とは、以下のようなものである。
・豊かな自然との共存。
・人間優先のまちづくり。
・廃棄物のリサイクルの推進。
・水と土の保護。
・省エネルギ-と大気の浄化。
 このような理念は、日本のまちづくりでもよく見られる標語である。しかし、エアランゲンは計画に基づきそれを実現し、訪れた人は、この理念の意味を必ず実感することができるまちとなっている。
 エアランゲンのまちづくりについては、「みんなでまちを造った」(グレ-ベ著、中村静夫訳、集文社刊)に詳しく書かれている。
以下は、私が都市の中を歩き、自転車で走り、環境共生都市のまちづくりを実感した記録である。



■人間を尊重した中心市街地


▲市街地中心にある宮殿庭園
 車で都市の中心部にあるホテルについた。ホテルがまず、人なつこい、暖かみのある印象を受ける。その理由はすぐにわかる。都市の中心部にあるにもかかわらず、ホテルの内外に緑があふれていることや鳥のさえずりが聞こえてくることである。
 ホテルに荷物をおいて、早速歩き始める。ホテルの近くに「みんなでまちを造った」の本の一ペ-ジに示された絵と同じ看板が掲げられており、絵の通りのまちとなっている。計画通りきちんと実現したことの記録を残している。
 市の中心である鉄道の駅の方にいくことにした。
 駅の周辺は、賑やかな商店街になっている。一部の区間は歩行者、自転車だけになっており、大勢の人が歩いている。商店街に接して、大学があり、大学と一体となった宮殿庭園という、広い芝生の公園がある。町の中心部にある公園は手入れ行き届いてとても美しい。公園がまちのシンボルとなっているように見える。
 市街地の中心部でも、緑と公園があふれ、商業地は賑わいがあり、大学の存在がまちの風格を示し、人の生活感があふれている。快適で、安全で、ふれあいのあるまさに、人間を尊重した中心市街地となっている。


■自転車都市


▲歩行者と自転車のレーンが決められている

▲市民の多くが自転車を利用している
 昨年、訪れたコペンハ-ゲンもそうであったが、ヨ-ロッパの都市では、自転車が多く使われている。
 エアランゲンは都市の交通手段として、ドイツでも自転車が多く利用されている都市の一つにあげられている。エアランゲンは、おおむね平坦な地形となっている。
 都市のほとんどの場所にいけるように、自転車専用道路、自転車専用ラインが整備されている。
 早速、全員、市が貸し出している自転車に乗ることにした。自転車は、係員がていねいに一台、一台チェックして貸し出してくれる。乗る際、若干の使用料と、貸し出す際の担保として、保証金を預ける。ただ、少し困ることは私のように、足の短い日本人にとってサドルが高すぎることである。乗り降りが大変なことを除けば、快適なサイクリングを楽しむことができる。
 幹線道路であれば、道の両側に歩道と並んで自転車専用レ-ンがあり、走行方向も決められている。自転車のマナ-も決められており、自転車レ-ンの表示のない歩道は乗って走ってはいけないようである。最初はわからなくておばあさんから注意された。
 自転車を多く使うためか、道路を走っている車はあまり多くないように思える。
中心市街地周辺部に駐車場があるため、駐車している車の姿がない。自転車と歩行者が主役で自動車が脇役になっているまちを目のあたりにした。
 市街地がコンパクトになっているため、主要な市街地の端から端まで自転車で走って、20分もかからない。
 自転車道さえ整備されれば、都市の交通手段として、自転車がいかに優れているかが実感できる。

■みどりあふれる都市

▲ゆったりとした道路には高木の街路樹が整備されている
 自転車を走っていて、町中緑がとても目につく。
 大きな街路沿って、帯状に公園があったり、街路樹や集合住宅の緑地が連続しており、リゾ-ト都市のようなすばらしい景観を楽しむことができる。
 市街地の中でこんなに緑が多いのは、グレ-ベ博士の計画の素晴らしさもあるが、それを実現するためには、住民の協力も相当あるのではないかと想像される。また、市街地はとても清潔で、ゴミなどが見あたらない。ドイツの大都市よりも、町全体の質の高さを感じる。
 今回、初めて、クラインガルテン(市民農園)を見学する機会を得たが、クラインガルテンも、庭や生け垣に緑と花があふれ、想像以上に美しかった。


▲市街地中心にある公園

▲クラインガルテン


■自然と共存する都市

 エアランゲンの土地利用計画図(Fプラン)を見るとわかるが、公園、農地、樹林地いわゆる自然系の土地利用のまとまりを大事にしている。樹林地であれば、数百haのまとまりがある。川沿いも自然系の土地利用でガ-ドされており、鳥、虫などの動物の生態に配慮されている。
 都市は、南北・東西の帯状の緑の軸により、きちんと分断されている。また、一部の地域は自然のそのままの状態で保全する(ビオト-プ)ために、人間も近づけないようになっている。
 住民の自然に対する意識が高く、自然系のまとまりを分断する道路の計画があったが、住民の反対で建設されていない。したがって、幹線道路が樹林地の前で、突然止まっている。日本であれば、農地や樹林地を通る道路はすぐにできてしまう。
 極端な言い方をすれば、エアランゲンのまちづくりの考え方はまず、現在ある自然の存続を第一義に考え、その中での人間の生活のあり方を考えることのように思えた。


▲小川も自然状態に近い

▲住民運動によって行き止まりとなった道路


■おわりに
 私はエアランゲンを見て、実際こんな都市が実現しているのに、驚いた。日本のまちづくりでは、基本理念が忠実に実現していかないことがほとんどなので。理念は、簡潔でよい。忠実に頑固に実現していくことが大切なのだと実感した。


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世界の街から--カナダ・ヴィクトリア

2011-06-29 05:23:35 | カナダの街から
筆者(安藤)が今まで訪れた世界の街を少しずつご紹介していきます。
ガーデンシティヴィクトリア
 カナダの西、バンクーバーに近いヴィクトリアは、街中花にあふれた庭園都市です。
 温暖な気候に恵まれ、イギリスの伝統的なガーデニングを受け継いでおり、住宅地
 はもとより、街のあちこちに花が飾られています。

日本の庭と違って自分が楽しむだけではなく、外を通る人のためにつくられています。
そのため、住宅地全体が花で飾られ調和のとれた美しい街に仕上がっています。

住宅地だけではなく、商業施設でもハンギングのフラワーボックスがふんだんに飾られています。


 また、この街には世界的に有名なガーデニングのテーマパーク「ブッチャードガーデン」があります。
20ヘクタール、起伏を生かし花と庭園だけのテーマパークです。日本庭園、イタリア庭園などいろいろなゾーン
に分かれており、ほんとに、一日過ごしても飽きません。

もともとは石灰岩の採掘場だったところをうまく活用しています。

「ブッチャードガーデン」を訪れるために、世界中から観光客が集まります。
日本人ももともと庭園や花を好む人が多いです。こんなヴィクトリアの街も日本でもできるのではないでしょうか。
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港区の超高層建築物を分析する

2011-06-25 17:48:20 | 港区のできごとあれこれ
港区の超高層建築物を分析してみよう。
データの出典は東京都の建築物統計年報21年度です。
港区内の60m以上の超高層建築物は247棟です。
まず、建設年次別に見てみましょう。

1981年以前  22棟 1982~1990年 29棟、1991~2000年 54棟、2000~2005年 55棟、2006年以降 82棟
不明  5棟   合計 247棟

1981年以前(新耐震以前)の建物が22棟もあるのは無気味ですね。
地震で大丈夫でしょうか。
最近になるほど多くなっていますが、2006年以降が急増しています。
規制緩和のためでしょう。
これからどんどん超高層建築物は増え続けるでしょう。

次に高さ別に見てみましょう。

60m~100m 141棟、100m~150m 54棟、150m~200m 46棟、200m以上 6棟、合計     247棟

100m以上の超高層建築物は106棟、200m以上が6棟もあります。

次に事業手法別に見てみましょう。

総合設計  105棟、再開発 10棟、再開発地区計画 32棟、特定街区 11棟、
再開発促進区 2棟、その他 87棟、合計 247棟

このように、総合設計が圧倒的に多いのがわかります。
諸制度の手法により、容積割り増しなどを受けたものが160棟で
全体の約65%にあたります。

次に延べ面積別に見てみましょう。
10000平方m未満 1棟、10000~50000平方m 144棟、50000~100000平方m  60棟、100000平方m以上 42棟、不明     4棟、合計 247棟

10000平方m未満はわずか1棟で、10万平方mを超える巨大なものが42棟もあり
品川のインターシティやミッドタウン、六本木ヒルズなどは30万平方mを超えています。
  

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港区議会を傍聴しました

2011-06-23 22:11:22 | 港区まち創り研究会
 当研究会幹事の松本さんの請願を審議する総務委員会を傍聴しました。
 委員長はうかい議員、副委員長は杉本議員でした。
 請願の審議を傍聴するのは、始めてでしたので興味深かったです。
 まず、議会事務局から請願文を朗読し、さらに、請願者の松本さんから
 詳しい補足説明をしました。当研究会の公開講座の様子なども含めて
かなり時間をかけて落ち着いて説明しました。
 出席議員から質疑がありました。
 「開かれた区議会にする主旨と示されて事例も含めた請願なのか」
 「開かれた区議会にするにはどんなことを考えているのか」
 「選挙の投票率を上げるにはどんな方法があるのか」などなど
 いくつかの質問の後、採択に移り
 「区民に開かれて区議会にする」という主旨は、全委員賛成で
 満場一致で採択されました。
 まずは、松本さんおめでとうといいたいですね。
 これから、もっと具体的な方法を提案していきたいです。
 例えば
 だれでも傍聴できる青空議会を開催する。
 全議員アンケートを時々実施する。
 各会派の代表が一同に会してシンポジウムを行う。
 各議員の1年間の行動、実績を公開し、展示する。
 区民から開かれた議会についてアイディアコンペを行う
 などなど
 各議員の活動について、区民が関心を持ってもらうことがまず
 第一だと思います。
 
 
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みなとタウンフォーラム会議

2011-06-17 20:53:16 | 港区まち創り研究会
昨日、みなとタウンフォーラム第1グループ(まちづくり)の会議が開かれました。
区長に提出する提言書をまとめる最後の会議で、安藤が司会役で、すすめましたが
高さ抑制策について議論が白熱し3時間の会議になりました。正直、やや疲れました。
久しぶりに、野本さん、酒井さんが出席され、心強かったです。
体調がまだ十分でない野本さんは15キロもやせられたそうで、最後まで会議に参加
できるか心配でしたが、発言されると相変わらす、論旨は明晰、説得力、迫力が
ありました。野本さんが体調がよかったなら、このタウンフォーラムももっと盛り上がって
いただろうなあと感じました。
7月14日午後6時半から港区役所9階大会議室で提言式が行われます。
タウンフォーラム第1グループの報告内容も時期がきたら、このブログに
掲載するつもりです。
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港区議会を区民に開かれた議会とする事に関しての請願

2011-06-16 22:26:17 | 港区まち創り研究会
当研究会幹事の松本勝美さんから請願の申請をし、
紹介議員としてちほぎ(公明)大滝、熊田、風見、沖島(共産)、阿部、なかまえ、横尾の8名
の区会議員から賛同を得ました。
すばらしい提案だと思います。議会で十分ご議論いただき、成果を期待したいと思います。
請願の内容は以下の通りです。

港区議会を区民に開かれた議会とする事に関しての請願
      
趣旨: 港区議会をより一層区民に開かれた議会とするために、区民の声を幅広く、聞く場を設置する事を求めます


理由: 今回の港区議会議員選挙の投票率は35.49パーセントでした。前回投票率36.14パーセントを下回りました。
    港区民は区政に関心が無いのでしょうか。

 「自治体情報誌」を見ると、横浜市議選で選挙公報を点字版・音声版に(NPO中心)。
  練馬区選管が、コンビニのレジ待ち中に、投票啓発画像を流す。(予算約10万円)。
  青森・六戸町議選で前回に続き電子投票を実施。  などの新聞記事がありました。

  また、「議会基本条例」制定の自治体を多数見受けます。正副議長選に立候補制。
 全ての会議をインターネット・動画共有サービス「ユーストリーム」で生中継と録画放送。
 住民に対する議会報告会の開催。などなど。

  また、23区初の「自治基本条例」が新宿区でこの4月より施行されています。
  その中には「住民投票制度」もあります。

  議会・行政だけで、これらの仕組みが上手く進んでいくとは思われません。
  住民の意識改革・盛り上がりが不可欠です。

  港区民と一緒にこれらの仕組み創りをしていくためにも、また、今以上により一層開かれた議会にしていくために、若い世    代・子育て世代や、お年を召した方々まで幅広く、「声を聞く場」、を創って下さい。

   
  平成23年6月15日         
                     
          港区まち創り研究会・幹事    松本 勝美
                          

 港区議会議長  菅野弘一様



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訃報 野老 正昭さん

2011-06-14 21:54:23 | 建築
 港区まち創り研究会を後ろから支えていただいていた
日本建築家協会港地域会の野老さんが急逝されました。
 仕事で中国に行かれた後、体調を崩し、13日の朝亡くなられ
ました。田町駅東口北地区開発についての公開講座の時
真っ先に、鋭い発言をされていたのを想い出します。
タウンミーティングのまとめ方も悩んだおられました。
 高輪地区を心から愛していた方です。残念です。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
 
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ヨコハマ市民まち普請事業のご紹介

2011-06-05 19:22:36 | 港区まち創り研究会


横浜市では、市民に身近なまちのプランやルールづくりなど、市民が地域まちづくりに
参加できる手続き、支援策を定めた「横浜市地域まちづくり推進条例」を平成17年に策定
し、この条例に基づき「ヨコハマ市民まち普請事業」という支援策を始めています。
市民から身近なまちのハード整備に関する提案を募集し、2段階にわたる公開コンテスト
で選考された提案に対し、最高500万円の整備助成金を交付します。

応募要件は次のようです。
 ○横浜市内の住民等を3人以上含んでいること。
 ○事前に地権者等(土地・建物を所有している、借りている、又は実質的に使用権利を
   持つ者(会社や行政機関を含む))に整備提案の内容及び1次コンテストに応募する
   ことについて説明されていること。
 ○自らが主体となって整備を行う意欲があること。(整備に要する費用、整備における
労力、又は整備した施設の維持管理の負担など)


平成20年度の整備助成対象提案一覧は以下のようです。

●都筑民家園に市民に親しまれる本格的な「茶室」を整備
  都筑民家園に茶室を贈る有志の会

●中央公園におけるファミリーガーデン計画
  高島中央公園ガーデニングクラブ

●森に隣接した旭高校外周道路のコミュニティ空間化
  よこはま里山研究所NPО川井緑地森づくりプロジェクト

●農業体験を通して高齢者と地域住民が交流する場づくり
 NPО法人ふるさとホーム瀬谷多目的事業部

●鶴見川大曲、花と緑と水の広場づくり
 駒岡連合町会大曲広場整備実行委員会


 横浜市の試みはすばらしいですね。
 港区でも区民の発案を支援する制度ができるとよいですね。
 


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第3回防災まちづくり連続講座が開かれました

2011-06-03 22:42:51 | 講演会の記録
 今日の会議は15人の参加者でしたが、鈴木たかや議員、中野区の議員さん
港区議会議員選挙に立候補された村上さん、八木さんなどそうそうたるメンバー
が出席されました。

明日に向かって飛翔するモデル都市の構築

というタイトルで、斎藤先生から港区のよさを生かすため
のまちづくりの楽しいアイディアがいろいろ提案されました。

自助+共助+公助で地域の底力をつけることが大事という話
で締めくくられました。

港区でヒト・モノ・チエのネットワークづくりをこれから
目指したモデル都市として、がんばりなさいという励まし
の言葉がありました。

講演の後、テーブルの配置を円形し、懇談会が続けられました。
懇談会は、マンションの人のつながりをどうするか、町会でも
組のつながりが大事とか、六本木ヒルズでのあいさつする運動
など人のネットワークの話題で盛り上がりました。
9時半過ぎまで楽しい懇談が続きました。


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