港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区の情報、まちづくり情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

建築家協会港地域会のセミナーに参加しました

2024-07-21 18:02:02 | 建築
建築家協会港地域会の第38回MASセミナーに参加しました。
今回のテーマは「車から人へ、未来の道とは」で興味深いので参加しました。
宮田多津夫さんがバルセロナの都市局長から「ウォーカブルシティ」についてお話があったようです。
道を人に開放しようとする「ウォーカブルシティ」の考え方は世界的に進められており、バルセロナもその一つです。
4車線の道路の3車線を人に開放したり、一部の道路の速度制限を10km、20km以下にしたり、時間により車道を人に開放するなど様々な試みが行われているようです。その結果、バルセロナの中心部の交通量は70%減ったそうです。
建築家のパネラーの方からいろいろな視点で道路の考え方が示され興味深かったです。
道路における人、車、自転車など様々な交通手段をどう共存していくかが今後のまちづくりの大きなテーマですね。
会場の参加者からも意見を求められ、また、様々な視点からの議論がありました。
私は、以前訪れたオーストリアのバート・イシュルの街の話をしました。バート・イシュルは温泉保養地で障がい者や高齢者など歩くことがやっとの人が多く訪れるまちです。したがって、街全体は歩行者優先のためにつくられています。車道と歩道の段差がなく、車に乗る人は歩行者が道にいれば、必ず止まるようになっているので、信号もほとんどありません。道は歩行者優先のルールが徹底しています。こんな街が私の理想です。
今後、自動運転の車だけの時代になれば、歩行者優先のまちができるのではないかと期待しています。
街路樹の良さの話もありました。道は様々な役割がありますね。
いろいろな視点から道を語るよいセミナーでした。
建築家の方々とワインを飲みながらの歓談たのしかったです。


セミナーの様子
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JIA建築家協会MASセミナー港地域会からのご案内

2024-07-13 18:57:23 | 建築
久しぶりのJIA建築家協会港地域会MASセミナーからのご案内です。
7月20日(土)午後2時からです。場所は東京都渋谷区神宮前2-3-18 日本建築家協会JIA館1F 建築家クラブ
懇親会出席する場合は500円です。ワイン、おつまみあり。
第38回 車から人へ、未来の道とは
パリを筆頭に、「ウォーカブル・シティ」と呼ばれる徒歩15分圏内で生活に必要な基本サービスが受けられる街づくりに関心が集まってきている。そこでは散策の楽しみから移動手段が公共交通と徒歩に変わる傾向がある。その結果、バルセロナでは30年間の都市計画での取り組みの結果、車が減り道路面積70%を人に開放することができたのである。街路に緑あふれる空間と安全な場が存在する。現代社会に根付いた車社会がもたらす弊害は、気候変動をもたらし、人に対して運動不足による健康被害をもたらしているが、それを解決する街づくりがある。車社会から人中心の社会への転換を考える。「車から人へ、未来の道とは」をテーマとして、車社会で見落とされた問題に目を向けると、道はどうあるべきか、考えてみよう。(宮田多津夫)

興味深いテーマですね。
「ウォーカブル・シティ」はパリなどでも推進されており、日本の国土交通省でも全国の都市に呼びかけています。
これからのまちづくりの大きなテーマです。

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卒業論文の想い出

2023-10-30 10:02:50 | 建築
卒業論文の想い出といっても昭和40年(1965年)ごろで随分昔である。
建築学科は卒業論文と卒業設計を両方出さねばならなかった。
テーマは、掲示板に張り出されていて、菊竹清訓先生(当時講師だった)の「商店街の研究」というものを選んだ。
当時、菊竹事務所は、東急田園都市構想の仕事を受けており、それに役立てる資料をつくるために卒論のテーマをだしたのだと思う。
菊竹先生のテーマは3つほどあり、一つのテーマで複数の人がかかわってよいことになっていた。
わたしはO君と一緒にこの商店街の研究に取り組んだ。
商店街は、当時典型的なサラリーマンの住宅地の核となっている私鉄の駅前の「下北沢」、「三軒茶屋」、「学芸大学前」の3つを比較することであった。
当時は、まだスーパーマーケットなどはあまり普及していなくて、どこも小規模な小売店舗が集積した商業地であった。
私はこの商業地で下町的雰囲気でにぎわいがある「下北沢」、「三軒茶屋」が特にひかれた。
打ち合わせは菊竹事務所で行われたが、菊竹事務所は当時全盛の時で、事務所の中はぴりぴりしたような緊張感があった。
打ち合わせは菊竹先生はほとんどでてこず、入ったばかりの新人社員が担当でうちあわせをした。
眼鏡をかけ、神経質そうな頭のよさそうな社員であった。それが伊東豊雄氏であった。
現在では、ややふっくらして穏やかな雰囲気があるが、当時は隙のない、きりりとした様子であった。
商業地を比較する場合、消費者がその商業地について、どのような利用をしているかまたどのような感想を持っているかが重要である。
その周辺の住宅地を一定間隔で選んでアンケート調査を行った。
今では考えられないが一軒、一軒訪問して聞き取り調査を行った。
当時は専業主婦が多く、ほとんど在宅しており、いやな顔せず、アンケートにこたえてくれた。
それどころか「あなたまじめな大学生ね」とほめられ、「うちの娘を紹介するわ」と娘さんが顔をだしたりした。
都市計画での施設の利用圏域の重要性を認識し、その後、利用圏域の研究に取り組んだ。
卒論何とかまとめて、提出した。田園都市構想にどのように使われたかはわからないが。



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松本城を見てきました

2019-09-06 19:47:55 | 建築
16世紀末に建てられ現存する国宝級の城、松本城を見に行きました。
大きくはないですが、プロポーションが良く美しい城です。
着いたのが遅く夕暮れでしたが、しばらくするとライトアップされ、見事な景観です。

夕暮れの景観

夕暮れの景観

ライトアップされた城が素晴らしい

ライトアップされた城
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安曇野ちひろ美術館にいきました 

2019-09-05 21:29:56 | 建築
ささやかな夏休みをとり、長野県北安曇郡松川村にある安曇野ちひろ美術館に行ってきました。
吉阪研出身の内藤廣の設計です。広い安曇野ちひろ公園の一角にあります。
この地方に多い切妻屋根をモチーフに、奇をてらわず子どもたちに優しい温かい空間をつくりだしています。
鉄筋コンクリート造であるが内装や小屋組みに木の素材を生かし、健康的で清潔感があります。また、すべてのドアが自動ドアで、乳母車や車いすの方でも自由に動ける完全バリアフリーの美術館です。中庭もあり、明るいロビー空間を生み出しています。
いわさきちひろの絵の雰囲気にぴったり合った建築です。
広い安曇野ちひろ公園には、ラベンダー畑、とっとちゃん広場やとっとちゃんが通った車両の教室を再現したものがあり、のびのび子どもたちが楽しめる公園となっています。
孫と一緒に、美術館と公園を楽しみました。

安曇野ちひろ美術館外観

内部空間

屋根組み

中庭

ミュージアムショップ

ラベンダー畑

公園全体図

とっとちゃんが通った鉄道の車両を利用した教室の再現

教室内部
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建築家東直彦さんからの情報提供です

2019-08-10 14:16:17 | 建築
建築学科同期の東直彦さんからの情報提供です。
このブログでも以前紹介した早稲田大学産業技術専修学校の生田昭夫さんが稲門建築特別功労賞を受賞しました。
おめでとうございます。
特別功労賞を受賞した生田昭夫氏の「国宝三佛寺投入堂」の著作の件で、その時生田氏からいただいた、吉阪先生の投入堂の絵はがきを皆様にお送りします。
吉阪先生のお姿がなつかしいです。吉阪先生のスケッチも見事です。
吉阪先生いつも短冊型のスケッチブックを持ち、いろいろな場面をスケッチしていました。

吉阪先生の写真とスケッチ
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第30回日本建築家協会港地域会のセミナーに参加しました

2019-03-24 12:03:07 | 建築
3月23日、日本建築家協会港地域会のMASセミナーに参加しました。
第30回という記念会なので、会場は満席の盛況でした。
テーマは「人と空間」という幅広い内容でした。
パネラーは、田口知子さん、今井均さん,大倉冨美雄さん、宮田多津夫さん、村上晶子さん、武田有左さん,連健夫さんで、司会進行は湯本長伯さんでした。
パネラーはそれぞれの視点で人と建築とのかかわりの話を語り、建築家の深い思考がわかり面白いセミナーでした。
会場の方もそれぞれの立場で発言され興味深いコメントがありました。
MASセミナー、少しずつまた盛り上げってきているようです。

セミナーの様子


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上松佑二さんの「日本精神史」の発刊

2018-01-21 08:37:19 | 建築
東直彦さんからの情報です。
建築学科同期で東海大学名誉教授の上松佑二さんが大著「日本精神史」の本を出版されました。
建築学科出身で、日本の思想史のような本を書かれるとは、すごいことだと思います。
上松さん、建築学科時代は静かでおだやかな感じの方でした。
2000年ごろからまとめようと思ったそうです。20年近くかけて書かれた本です。

「日本には、優れた深い思想家が多く輩出しているのに、今は貪欲な経済だけが横行し、事柄の本質が見失われている」と指摘しています。私も一読したいと思っています。

以下が本の表紙です。

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生田昭夫さんから「投入堂」のご本をいただきました

2017-12-23 16:05:15 | 建築
早稲田大学産業技術専修学校出身の生田昭夫さんから「投入堂」のご本をいただきました。
生田さんは鳥取県倉吉市の出身で、学校卒業の時、当時の校長であった吉阪隆正先生から「生田君、鳥取に帰るなら投入堂を見ておきなさい」といわれたそうです。
それから生田さんは40年にわたり投入堂の研究を続けました。
私も学生時代遠くから投入堂を見たことがあります。こんな急峻な崖にどうやって作られたのだろうかと不思議に思いました。投入堂は平安時代に建てられたもので、すでに1000年近く経過しています。木造建築でよく震災にも耐え、現在まで残されていることも奇跡のようです。
生田さんは、現地調査を繰り返して行い、岡倉天心の日記から投入堂の記述を見つけ、様々な謎を解明しました。
40年にわたる投入堂研究の成果をまとめたのがこの本です。
絵や写真をふんだんにいれ、わかり易く投入堂の謎を解明している素晴らしいご本でした。
岡倉天心の記述から、この建物は朱色であったことを解明しました。
40年間、一つの建物の研究を続けた生田さんの情熱に頭が下がる想いです。
生田さん、ありがとう。

本の表紙です

鳥取新聞に掲載された「投入堂」を朱色にした合成写真です

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日本建築家協会港地域会第26回MASセミナーのご案内

2017-10-31 22:23:07 | 建築
建築家の田口知子さんからの情報です。
11月18日(土)日本建築家協会港地域会の第26回MASセミナーのご案内です。テーマは「あの人を案内したい港区」というなかなか興味深いですね。
建築家は果たして港区のどこに案内しようとするのでしょう。パネラーによって意見が違うのが面白いですね。
14時からです。500円でワイン付きの懇親会に出席できます。
どうぞおいでくださいとのことです。
ちらしは以下の通りです。



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