港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

港区景観まちづくり賞を見る その3 赤坂センタービルディング

2014-10-31 11:06:49 | 港区まち創り研究会
赤坂センタービルディングは赤坂見附駅から5分、鹿島のkタワーの並びにある。
諸元は以下の通り。
・事業主: 関電不動産株式会社
・設計者: 株式会社日建設計
・所在地: 元赤坂一丁目3番13号
・施設用途: 事務所・共同住宅
・敷地面積: 4,536.94平方メートル
・高さ: 99.54m
建物のデザインは、無難で特徴がない。しかし、総合設計で建てられているので、公開空地がしっかりとられており、きちんとデザインされ緑化されている。多種の高木、低木、草木で構成されており一つ一つ名前の表示があるのが好感がもてる。
これからの公開空地のお手本として、景観まちづくり賞を受けたのであろう。
これからの高層建築のありかたとして、建物のデザインで主張するより、足元回りのオープンスペースのランドスケープのデザインの密度を高めていくのが街の景観に貢献するのではないかと思われる。
今回賞を受けた3つの建物の共通するテーマは、緑化、オープンスペースのデザインである

公開空地の表示が統一された

建物は無難なデザインである

緑化がきちんとされている

空地に多種の草木が植えられ、名前が表示されている

黄色の花がきれいである
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港区景観まちづくり賞を見る その2 パークコート六本木ヒルトップ

2014-10-28 14:23:13 | 港区まち創り研究会
パークコート六本木ヒルトップは、南北線六本木一丁目から3分にある。
諸元は以下のようである。

・事業主: 六本木一丁目南地区市街地再開発組合
・設計者: 清水建設株式会社
・所在地: 六本木一丁目7番10号
・施設用途: 共同住宅・店舗
・敷地面積: 3,199.03平方メートル
・高さ: 106.4m

六本木一丁目の駅前東地区は、地形の高低差を利用しながら高層ビル群と緑地で構成されており、シンガポールの街のようである。
パークコート六本木ヒルトップはその一角にあり、市街地再開発事業により建設された。
建物はオーソドックスなデザインであるが、何より驚くのは建物まわりのオープンスペースの緑化の充実である。また、単に緑化されているだけでなく、多種の植物が植えられ質の高い造園デザインとなっている。
通りの街路樹と相まって、建物のまわりは歩いて気持ちのよい空間となっている。
この点が景観まちづくり賞の受賞理由であろう。
これから、再開発事業や総合設計制度によって、生み出される公開空地の質の高い緑化は必須ではないだろうか。

緑あふれ立体的な構成が面白い六本木一丁目駅前の景観

パークコート六本木ヒルトップ建物外観

パークコート六本木ヒルトップ建物外観

公開空地を示す看板

質の高い公開空地のデザイン

通りと建物の外構が一体となっている

公開空地のデザイン密度が高い
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平成26年度港区景観まちづくり賞を見る その1

2014-10-27 18:48:50 | 港区まち創り研究会
平成26年度港区景観まちづくり賞の建物が10月21日に3ヶ所選ばれている。
それを順次このブログでご紹介する。
まずは六本木ホテル&レジデンス(西麻布1-11-6)である。3つの建物の中では比較的小規模であるが、デザインセンスのあふれるおしゃれな建物である。グッドデザイン賞も受賞している。
目の前に高速道路が走っており、決してまわりはよい環境ではないが西麻布の景観にふさわしい建物に仕上がっている。特に、評価する点は居心地のよさそうなオープンカフェを大胆に配置しているので、カジュアルな感じがでている。もう一つは緑化を積極的に行っている点である。
オープンスペースはできるだけ緑化するとともに、駐車場に入る壁の部分は外から見える室内の壁も緑化している。
建物外観も打ち放しのコンクリートと上部のタイルがうまくマッチしている。

打ち放しコンクリートとつやのあるタイルの壁面

エントランス部分のおしゃれな雰囲気

オープンスペースの緑化とオープンカフェ(右側)

緑化されたオープンカフェ
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祝い!47万アクセスを突破しました

2014-10-27 06:43:25 | 港区まち創り研究会
祝い!ブログ開設から1294日目で47万アクセスを突破しました!
現在までの延べアクセス数は470327、総訪問者数は156388人です。
今まで一日の最高順位は10月12日で2080202ブログ中、1462位です。
ご高覧ありがとうございます。
なにか記事でコメントがありましたら、お寄せください。
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泉岳寺隣のマンション建設予定地現場を見る

2014-10-26 21:09:06 | 高輪地区のできごと
泉岳寺隣の8階建てマンション建設予定地を見にいった。
既存の建物(エドワード鈴木が設計した住宅)はすでに取り壊されていて今は何もない状態になっていました。
門の入り口に仁王様のように僧侶が立っていて、観光客と話をしていた。
あちこちにマンション反対ののぼりが立てられていた。
マンション建設する側も法規制をクリアーしているので、なかなか後には引けないところだろう。これをすぐに解決するには、なかなか難しい。
住民としては、高輪の歴史ある建物、環境、文化がずっと守られていることを願う。
高さやデザインについて、泉岳寺側と建設者側との話し合いに十分時間をかけて行うことも必要であろう。また、行政が間に入って調整することも考えられる。

泉岳寺の門と建設反対ののぼり

マンション建設予定地は既存の建物がすっかり取り壊されている

泉岳寺の門をくぐって横から見た敷地

建設反対ののぼりがお店のあちこちに
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国立西洋美術館の建築ガイドツアーが雑誌に紹介されました

2014-10-25 11:45:58 | 建築
上野にある国立西洋美術館は、ル・コルビユジェの設計による日本で唯一の作品であり、彼の近代建築への発想や建築の基本的技法がよく示されている建物である。
コルビュジェ(以下コルという)は、1955年来日し、建設予定地を何度か訪れ、構想をねったといわれている。コルのもとで学んだ3人の日本人建築家、前川国男、坂倉順三、吉阪隆正が実施設計にあたった。
1959年開館した後、1961年にコルビュジエ展が開かれ、絵や建築が大好きだった父が早速訪れ、展覧会のパンフレットを買ってきてくれたのを、よくおぼえている。
のちに私が建築学科に進み、吉阪研究室に入ったのも、このパンフレットを見たのがきっかけの一つだったと思う。現在、50年以上経っているが、コンクリートの建物としては、しっかりと機能していて、よい状態に保たれている。施工と管理がよかったのであろう。
 この美術館、絵画を見に訪れた方は多いと思うが、建築ガイドツアーがボランティア・スタッフにより行われていて、私も以前参加したことがある。(毎月第2、第4土曜日、午後3時から約50分間)
 ガイドと一緒に見て回るので、忘れていたことを想い出したり、新たな発見があったり、なかなか興味深かった。ボランティア・スタッフと言っても、若い方からリタイア後の方まで年齢も様々で、しっかりした研修を受けていて、全員が建築大好きな人ばかりだ。(中には、建築の専門の仕事をしている人もいるそうだ)建築にくわしくない人でも、わかりやすく説明してくれるので、十分楽しめると思う。コルの基本の技法の説明がきちんとされている。
コルの作品の多くは、フランスにあり、訪れるのに不便なところも多々ある。
日本で上野駅からたったの3分で、コルの作品が見れるのは、ありがたいことだ。
 小学館の女性ファッション雑誌Precious(プレシャス)11月号の「大人のための社会科見学」に、西洋美術館の建築ガイドツアーがていねいに紹介されている。
 コルビュジェの母国であるフランスが中心となって、コルが設計した建物群の世界遺産登録を目指している。世界遺産になれば、さらにこのツアーが人気になると思う。


外観  写真は絵葉書より

内部の吹き抜けとトップライトがドラマティック
写真は絵葉書より

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高輪コミュニティ・カフェに行きました

2014-10-25 07:58:53 | 高輪地区のできごと
昨日は、久しぶりに高輪コミュニティ・カフェに行きました。
テーブルが4卓に、スペースが拡げられていました。
この日は、CC全体の行事と重なっていたため、CC関係者は少なかったのですが、それでも30人の方がカフェに来ていました。
始まってからほとんど毎回、30人の方が見えられており半年に300人を超え、カフェとしては大成功ではないでしょうか。
この日は、たまたま通りかかった方に声をかけたら、何と福島県南相馬郡から津波の被害で港区に避難された方でした。
こんな方がカフェに来られたのは、ほんとにうれしかったです。
これからも顔を出したいとのこと、こんな出会いはカフェとしても予想外の収穫です。
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みなと第九を歌う会のプログラムの広告を募集しています

2014-10-23 08:22:49 | みなと第九を歌う会
2014年11月24日に行われる「みなと第九を歌う会演奏会」のプログラムに広告を掲載していただく団体・企業を募集しています。
お申込みはFAX03-3444-4043またはメールmichikosuzuki.san@gmail.comまたはメールymtjr108@gmail.comにお願いします。
今年のプログラムの大きさはB5版で費用は以下の通りです。
全面  40000円
1/2  20000円
1/4 10000円
1/8  5000円

今年は1500人収容のメルパルクホールで行います。
チケットの売れ行きも順調です。
演奏会のちらしを再掲します。

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白金台の旧国立公衆衛生院の保存・再生が決まる

2014-10-22 09:44:37 | 高輪地区のできごと
5,6年前から日本建築家協会港地域会のメンバーたちが保存運動を行っていた白金台の旧国立公衆衛生院の保存・再生が決まったとの記事が10月21日朝日新聞夕刊に掲載されていた。内田祥三氏の昭和の名建築である。がん患者の緩和ケアや子育て支援施設などとして、港区が再活用を図る。建物を保存して再活用を図るのは日本では珍しい。
かって、施設の中を見学したことがあるが、再活用を図るには、内装などを相当手を入れる必要がありそうだ。
チャレンジ・コミュニティクラブも利用できる区民協働スペースも設けるという話もあったがその後どうなったかわからない。

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「港区建築物の高さのルールに関する基本的な方針」が決定しました

2014-10-21 14:22:41 | 港区のできごとあれこれ
当研究会のメンバーが平成23年タウンフォーラムで提案した「絶対高さ型の高さ制限」がやっと「港区建築物の高さのルールに関する基本的な方針」として決定することになりました。しかし、当初考えていた案に比べて、特例的な運用が多くなっています。
修正素案に比べて最終案はさらに特例的な運用の幅が広がっています。
今回修正された点は
1 平成26年6月のマンション建て替え円滑化法の改正(容積緩和)に対応したこと
2 マンションの合意形成が5年以内(前は3年以内)になされれば経過措置が適用されること。
1 マンション建て替え円滑化法に対応し容積の緩和をうけることは、確かにマンションの建て替えは容易になるでしょうが、マンションの高さは高くなるので、建て替えられたマンション周辺の住宅地の環境が守られるだろうか不安です。
2 経過措置の期間が延長されることにより、駆け込み的に建て替えられるマンションが増えないのだろうかと心配です。

 いろいろ心配はありますが、高さのルールがともかくできたことは一歩前進ではないでしょうか。
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