港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

港区みどりの街づくり賞の受賞作品を見るその1 虎ノ門ファーストガーデン

2012-08-31 17:28:09 | 港区のできごとあれこれ
虎ノ門ファーストガーデンは、桜田通り虎ノ門交差点近くのオフィス街にある。受賞理由はオフィスビルの緑化というテーマを正面から取り組んだことであろう。オフィス街はどうしても緑が不足がちになり、冷房負荷と相まって都心部のヒートアイランド現象の大きな要因となっている。港区のオフィス街のビルの緑化は大事なテーマである。
この建物は両サイドの壁面緑化を積極的に行っている。自動潅水できるユニット型壁面緑化システムを使った壁面やワイヤーにつる性の植物を這わせて緑化している。また、歩道に沿って低木・中木を組み合わせて立体的な美しい緑化を行っている。
緑化の技術はどんどん進んでいる。これからのオフィスビルはこのように、積極的に緑化に取り組んでほしい。


歩道に沿った低木と中木の緑化

立体的な構成が美しい

壁面緑化

反対側の緑化 奥がユニット型壁面緑化 手前がワイヤーによる緑化

ユニット型壁面緑化詳細

ワイヤー型壁面緑化

駐車場まわりの緑化

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世界の街から60----ハンガリー ブタペスト 応用美術館(工芸美術館)

2012-08-30 09:47:56 | ハンガリーの街から
今日はまたちょっと話題を飛んで、ハンガリー ブタペストの風変わりな建築をご紹介する。西のガウディ、東のレヒネル・エデンと並び評される19世紀末のハンガリーの天才建築家の作品である。レヒネルはハンガリーのアールヌーボー建築の旗手といわれている。彼の建築はセラミックタイルを多用し、独特の装飾を施している。東洋的イスラム的な様式の影響も見られる。
工芸美術館は外観もさることながら、内部に入ってあっと驚く。光の取り入れ方、吹き抜けの使い方など計算されつくしている。細部のデザインも一つ一つ凝っている。装飾的すぎるところもあるが、100年以上前の建築の作品が現代にも十分アッピールする。

外観 タイルを使ったドーム状の屋根の部分がユニーク

入口付近

入口から入った天井 細かい装飾

ホールを見上げる 特異なインテリア

光庭を囲む空間

光庭と柱

光庭の天井の詳細 鉄骨にも細かいデザインがある

柱と壁のデザイン

林立する柱の空間

階段の手すりのデザイン
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世界の街から59---マレーシア ペナン

2012-08-29 14:21:12 | マレーシアの街から

マレーシアの街歩きの続きペナンです。ペナン島には人口70万人、ペナン島の都市ジョージタウンには30万人が住んでいる。
ペナンは古くから交易船の寄港地として栄えていた。
1786年、イギリスがクダ王国からペナン島を租借することになり、イギリス領の自由貿易港となった。
第二次世界大戦中は、日本軍がこのペナン島を占拠したことがある。その後、一時イギリス領に戻ったが、1963年独立運動により、マレーシア連邦の一員になった。
1985年ペナンブリッジが開通し、本国との往来が容易になった。
ジョージタウンは自由貿易港時代の建物も多く残されており、世界遺産となっている。東西文化の中継地となっているため、英国、中国、イスラム、インドなど様々な文化が混在しているのが魅力である。人力車で街を回るのも面白い体験である。
中国から来たクー氏の廟(クーコンシ)を見る。ごてごて飾りのある屋根が中国らしい。
英国風のしっかりした街並みのところもあるし、中国風、イスラム風など様々の様式の街並みが混在し、歴史の積み重ねが街の表情を複雑にしている。
屋台街がいくつかあり、えび、かになど高級食材も安くいろいろな種類の食べ物が満喫できる。地元名産のラクサやワンタンミーも安くてうまい。屋台街で食べるのがペナンの楽しみの一つである。
どのホテルも敷地は広く、ホテルの中だけで十分リゾートライフを楽しむことができるが、海の水はあまりきれいとは言えない。

ジョージタウン市街地俯瞰

ジョージタウン市街地俯瞰

屋台街 カーニードライブ

やや高級な屋台街

イギリス領時代のジョージタウン

イギリス領時代のジョージタウン

いろいろな様式が混在する市街地

イスラム風の建物

英国風のしっかりした市街地

100年前に建てられた時計台

中国人の廟 クーコンシ

モスク

市街地風景

ホテルの中の敷地は別世界

ホテルの敷地の中
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世界の街から58---マレーシア クアラルンプールその2

2012-08-28 08:40:46 | マレーシアの街から
クアラルンプール街歩き続きです。

3 クアラルンプール駅
 クアラルンプールで最も古い駅。1910年に建てられた英国風の建築であるが、イスラムのムーア建築の影響を受けておりなかなか特異な外観である。鉄道駅としてはほとんど使われていないが、2,3階はステーションホテルで現在も営業している。内部の空間のディテールも装飾的であるが、イスラム的なデザインがおもしろい。

4 チャイナタウン
 結構大きなチャイナタウンで、レストラン、食料品、みやげ、時計、衣類など何でも売っている。中国文化の影響が強く感じられる。

5 まちあれこれ
 高級なマンションが林立しているところもあるが、市街地の街並みはまだ雑然としている。歩道も狭く歩きにくいところが多い。交通渋滞もかなりのようである。まだまだ、都市整備上これからの課題も多そうである。モノレールが走っているが、それを支える橋桁などが都市の美観を損ねている。
 公共的な歩道空間をお店が利用している部分もある。土地の利用権はどのように決められているのかわからない。お店も南国らしくテントの利用が多い。

クアラルンプール駅 独特の外観

クアラルンプール駅 外観

まわり階段の内部空間

内部空間 イスラム的デザイン

階段の手すりのデザイン 細かい模様

チャイナタウン入口

チャイナタウンの内部

高層のきれいなマンションが多い

市街地の風景 商店街 

市街地風景 雑然としている 歩道が狭い

市街地風景 モノレールが走っているが、街並みの景観を損ねている

歩道を占めている店舗 テントが造形的

歩道を占めている店舗
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世界の街から57 マレーシア クアラルンプール その1

2012-08-27 08:37:55 | マレーシアの街から
 4年前に訪れたマレーシアの街歩きの報告である
クアラルンプールは、マレーシアの首都で人口160万人を超え、都市圏では700万人を超える大都市である。マレーシアは中国、インドなどアジア独自の文化にイギリス文化、イスラム文化などが加わり混在している。クアラルンプールは洗練されている部分と未整備な部分もあり、まだ発展途上の都市と言える。最近はオイルマネーの拠点となっており、中近東の富豪も訪れている。日本に比べてまだ生活費が安くすむので、リタイア後、こちらで生活する日本人も増えている。
1 ペトロナスツィンタワー
高さが452m、88階で20世紀に建てられた世界中の建築では最も高さが高い。まさに、クアラルンプールのシンボル、マレーシアのシンボルとなっている。設計はアメリカの設計事務所シーザ・ペリ・アソシエイツである。二本の塔状のビルとそれをブリッジで横につなぐデザインである。地震の多い日本では恐くてできない形である。ビルを二本の塔状にしたのは、ビルの高さと優雅さを強調するためであろう。アプローチには、細い水路と噴水があしらわれている。前には広い公園があり気持ちがよい。下層部分は吹き抜けのある大きなショッピングモールとなっており賑わっている。
ブリッジは2層になっており、わたって見たがやはり何となく恐い。
このタワー周辺は近代的なビルが立ち並んでいる。

2 マレーシア国立モスク
 高い白い塔と複雑な模様の外壁の白い長方形の建物などからなる。幾何学的な庭や建物のまわりに水をあしらっている。イスラムのデザインを近代化したような建物である。


黒川紀章設計のクアラルンプール空港

クアラルンプール空港

ペトロナスツィンタワー

タワーのアプローチの水路と噴水

タワー下層のショッピングモール

2つのタワーを連絡するブリッジ

まわりに高層の建物が多い

ブリッジの内部

タワーの上から庭を見る

タワーの外壁を見る

国立モスク

国立モスク

国立モスクの前庭

樹木の根元の星型の芝が面白い


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世界の街から56---トルコ イスタンブールその2

2012-08-25 21:13:23 | トルコの街から
トルコ街歩きの続きです。

4 地下貯水池(地下宮殿)
 3、4世紀につくられ、火災に遭ったが6世紀に再建された。高さ9m、長さ143m、巾65mという巨大な貯水池である。336本の大理石の柱で支えられている。
暗い地下に柱が並んでいる景観は圧巻である。メドゥーサの首の彫刻が水中にある。

5 ドルマバフチェ宮殿
 ドルマバフチェ宮殿は、ボスボラス海峡に接する新市街地にあり、対岸の旧市街地を見る景色が素晴らしい。1843年から10年かけてつくられた。以後、トプカピ宮殿に代わって王宮として利用された。大理石を用いたヨーロッパのバロック様式とオスマン様式を折衷させた建築である。デコラティブな建築であるが、内も外も繊細かつ瀟洒に飾られている。

6 グランドバザール
 イスタンブール名物のグランドバザールを覗いてみる。15世紀から続いている歴史あるマーケットで、64のストリート、3600ものお店があるという。
 歩いているだけで迷子になりそうであまり深入りはしなかったが、あるとあらゆるお店があり、確かに安い。同じような品物がいくつもの店で売られており、買物に迷う。

7 ベリーダンスショー
 最後の夜は、ベリーダンスショーを見に行く。ショーは素晴らしくそれだけでも楽しめるが、観客参加型のイベントが面白かった。席につくとき、自分の国の旗を持たせられた。
 観客にベリーダンスコンテストを行うから、それぞれの国からでるようにアナウンスがあった。なんと15~6カ国の女性が舞台にでた。
 遠いところではブラジル、ヨーロッパの国々、アジアの韓国、日本、シンガポール、インド、オセアニアのオーストラリア、近いところではギリシャ、シリアなど多様であった。さすが国際都市だと実感する。 コンテストも上手下手ではなく珍しい国、遠い国の人に賞品を渡すように仕組まれている。観客がみな楽しめるようショーの演出がうまい。(文責安藤)


地下宮殿 柱の林立が圧巻である

メドゥーサの首の彫刻

ドルマバフチェ宮殿の門

ドルマバフチェ宮殿の外観

宮殿アプローチ

ボスボラス海峡を見る

グランドバザールの入口

迷路のようなマーケット

マーケット

ベリーダンスの国際コンテスト風景

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「みなと第九を歌う会」の合同練習と懇親会が開催されました

2012-08-23 08:20:40 | みなと第九を歌う会
今日は、男声と女声合同の全体練習です。100人近くの方が練習に参加しました。
東海大学の120人教室も満員の状況です。
 崖先生の指導で自分の声の高さを自分のつくる表情で覚えるという言葉がなるほどと思いました。4つのパートを順に練習するので崖先生もなかなか大変です。ドイツ大使館の方も参加していました。それでも、全体の声のまとまりがつかめて、合同練習はよかったと思います。
 その後、懇親会を東海大学の地下の食堂で行いました。約70人が参加し大盛況でした。
乾杯の歌をドイツ語で合唱し、自由にテーブルを移動しながら、飲み食べみなさん楽しそうに懇談していました。こういう地域のイベントはほんとに楽しいですね。
 会場の準備をしていただいた東海大学の職員の方々、実行委員の担当の方々、ありがとうございました。
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祝い 11万アクセスを突破しました!

2012-08-23 06:52:55 | 港区まち創り研究会
ブログ開設から498日目で11万アクセスを突破しました!!

今日現在のトータルのアクセス数は110162 訪問者数は43147人です。

順位は、175万ブログのうち1万~2万位の間をいったりきたりです。

最近はアクセスも訪問者も徐々に増えています。

ご訪問 ありがとうございます。
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世界の街から55---トルコ イスタンブールその1

2012-08-22 08:50:13 | トルコの街から
イスタンブールは人口880万人を超えるトルコ第1の都市である。紀元前7世紀ごろから都市があったが、ローマ帝国末期330年に首都に定められ、以後1100年以上に渡りコンスタンチノープルとして東ローマ帝国の首都になっている。
その後、イスラム教徒の支配下に入り、1923年まで約500年オスマン帝国の首都となっている。
イスタンブールはボスポラス海峡を挟んで、大きな二つの大陸を結び、黒海や地中海にも連絡する世界の陸路・海路の拠点になっている。ボスボラス海峡の西側が旧市街地、東側が新市街地になっている。旧市街地の歴史地区の遺跡公園地区に歴史的建造物が集中している。旧市街地は曲がりくねった坂道が多い。
1 アヤソフィア大聖堂
360年に建設、537年に再建されたキリスト教の大聖堂。15世紀にはモスクに転用された。
その時、ミナレット(細い塔)がつくられた。
20世紀には博物館となる。大聖堂はビザンティン美術の最高峰と言われる。今から1500年以上も前にこんなすごい建物があったのかと驚く。中の巨大ドームは高さ50mを超える。
日本でいえば、古墳時代、飛鳥時代にあたる。
2 ブルーモスク
7年かけて1616年に完成した。アヤソフィアを超えるものをつくりたいという願いから建設されたと言う。中央ドームは高さ43m、直径27.5mでまわりに中小ドームが取り囲む。
ドームの重なりによる建物の形態が美しい。
3 トプカプ宮殿
 トプカプ宮殿は1467年に完成し、その後400年間わたり増改築された。広さは日本の皇居の約2倍もある。いくつかの大小の中庭を囲んで建物が配置されている。その一翼に日本の大奥のようなハーレムがある。
それぞれの建物は質が高く豪華な装飾がほどこされている。(文責安藤)

アヤソフィア

アヤソフィア

壮大な内部のドーム

ドームの天井

アヤソフィアの内部空間

ブルーモスク

ブルーモスクの中庭

ブルーモスク 天井の繊細な装飾

ブルーモスク 壁の装飾

トプカピ宮殿の全体模型

トプカピ宮殿の入口

トプカピ宮殿の塔

中庭をはさんだ建物の配置

トプカピ宮殿からボスボラス海峡を望む
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世界の街から54---トルコ アンカラ

2012-08-18 05:25:56 | トルコの街から
アンカラは1923年、トルコ共和国が成立した時、首都に定められた。当時、人口は3万人しかない小都市であったが、現在は350万人を超すトルコ第2の大都市である。
1928年アンカラ市全体を対象とする都市計画コンペが開かれ、ドイツ人のヘルマン・ヤンセンの案が採用され、この計画に基づき都市が発展した。
 私が見たのは、アンカラ城跡とアタテュルク廟とアナトリア文明博物館付近で、アンカラの都市計画の是非を語ることができないが、航空写真やアンカラ城から街を俯瞰した感じでは、①しっかりしたゾーニングが守られている②低層ゾーンと高層ゾーンのめりはりがある③緑地がうまく配置されているなどが読み取れる。
 しかし、トルコ特有の不法占拠による丘陵部の住宅地の形成をあるようだ。
(アンカラの都市計画については土田哲也・土肥真人氏による2007年日本都市計画学会論文集の中の「トルコ共和国アンカラ首都建設における近代都市計画技術の受容」に詳しく述べられている。)
アタテュルク廟は広大な広場と大きな建物が幾何学的に配置されている。権威的な感じが強調されているだけで、造形的には見るべきものはない。
アナトリア文明博物館は貴重なヒッタイト文明の遺産などが展示されている。

アンカラの航空写真の一部  右上にアタテュルク廟が見える

アンカラ城址

アンカラ城から見た風景 低層部と高層部のメリハリがある

アンカラ城から見た風景 水や緑が配置されている

アンカラ城から見た風景 丘陵部の住宅は不法占拠か?

アタテュルク廟

アタテュルク廟の前の広場

アタテュルク廟からの景観

アタテュルク廟からの景観

アナトリア文明博物館 ヒッタイト文明のレリーフ
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