港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から56---トルコ イスタンブールその2

2012-08-25 21:13:23 | トルコの街から
トルコ街歩きの続きです。

4 地下貯水池(地下宮殿)
 3、4世紀につくられ、火災に遭ったが6世紀に再建された。高さ9m、長さ143m、巾65mという巨大な貯水池である。336本の大理石の柱で支えられている。
暗い地下に柱が並んでいる景観は圧巻である。メドゥーサの首の彫刻が水中にある。

5 ドルマバフチェ宮殿
 ドルマバフチェ宮殿は、ボスボラス海峡に接する新市街地にあり、対岸の旧市街地を見る景色が素晴らしい。1843年から10年かけてつくられた。以後、トプカピ宮殿に代わって王宮として利用された。大理石を用いたヨーロッパのバロック様式とオスマン様式を折衷させた建築である。デコラティブな建築であるが、内も外も繊細かつ瀟洒に飾られている。

6 グランドバザール
 イスタンブール名物のグランドバザールを覗いてみる。15世紀から続いている歴史あるマーケットで、64のストリート、3600ものお店があるという。
 歩いているだけで迷子になりそうであまり深入りはしなかったが、あるとあらゆるお店があり、確かに安い。同じような品物がいくつもの店で売られており、買物に迷う。

7 ベリーダンスショー
 最後の夜は、ベリーダンスショーを見に行く。ショーは素晴らしくそれだけでも楽しめるが、観客参加型のイベントが面白かった。席につくとき、自分の国の旗を持たせられた。
 観客にベリーダンスコンテストを行うから、それぞれの国からでるようにアナウンスがあった。なんと15~6カ国の女性が舞台にでた。
 遠いところではブラジル、ヨーロッパの国々、アジアの韓国、日本、シンガポール、インド、オセアニアのオーストラリア、近いところではギリシャ、シリアなど多様であった。さすが国際都市だと実感する。 コンテストも上手下手ではなく珍しい国、遠い国の人に賞品を渡すように仕組まれている。観客がみな楽しめるようショーの演出がうまい。(文責安藤)


地下宮殿 柱の林立が圧巻である

メドゥーサの首の彫刻

ドルマバフチェ宮殿の門

ドルマバフチェ宮殿の外観

宮殿アプローチ

ボスボラス海峡を見る

グランドバザールの入口

迷路のようなマーケット

マーケット

ベリーダンスの国際コンテスト風景

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世界の街から55---トルコ イスタンブールその1

2012-08-22 08:50:13 | トルコの街から
イスタンブールは人口880万人を超えるトルコ第1の都市である。紀元前7世紀ごろから都市があったが、ローマ帝国末期330年に首都に定められ、以後1100年以上に渡りコンスタンチノープルとして東ローマ帝国の首都になっている。
その後、イスラム教徒の支配下に入り、1923年まで約500年オスマン帝国の首都となっている。
イスタンブールはボスポラス海峡を挟んで、大きな二つの大陸を結び、黒海や地中海にも連絡する世界の陸路・海路の拠点になっている。ボスボラス海峡の西側が旧市街地、東側が新市街地になっている。旧市街地の歴史地区の遺跡公園地区に歴史的建造物が集中している。旧市街地は曲がりくねった坂道が多い。
1 アヤソフィア大聖堂
360年に建設、537年に再建されたキリスト教の大聖堂。15世紀にはモスクに転用された。
その時、ミナレット(細い塔)がつくられた。
20世紀には博物館となる。大聖堂はビザンティン美術の最高峰と言われる。今から1500年以上も前にこんなすごい建物があったのかと驚く。中の巨大ドームは高さ50mを超える。
日本でいえば、古墳時代、飛鳥時代にあたる。
2 ブルーモスク
7年かけて1616年に完成した。アヤソフィアを超えるものをつくりたいという願いから建設されたと言う。中央ドームは高さ43m、直径27.5mでまわりに中小ドームが取り囲む。
ドームの重なりによる建物の形態が美しい。
3 トプカプ宮殿
 トプカプ宮殿は1467年に完成し、その後400年間わたり増改築された。広さは日本の皇居の約2倍もある。いくつかの大小の中庭を囲んで建物が配置されている。その一翼に日本の大奥のようなハーレムがある。
それぞれの建物は質が高く豪華な装飾がほどこされている。(文責安藤)

アヤソフィア

アヤソフィア

壮大な内部のドーム

ドームの天井

アヤソフィアの内部空間

ブルーモスク

ブルーモスクの中庭

ブルーモスク 天井の繊細な装飾

ブルーモスク 壁の装飾

トプカピ宮殿の全体模型

トプカピ宮殿の入口

トプカピ宮殿の塔

中庭をはさんだ建物の配置

トプカピ宮殿からボスボラス海峡を望む
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世界の街から54---トルコ アンカラ

2012-08-18 05:25:56 | トルコの街から
アンカラは1923年、トルコ共和国が成立した時、首都に定められた。当時、人口は3万人しかない小都市であったが、現在は350万人を超すトルコ第2の大都市である。
1928年アンカラ市全体を対象とする都市計画コンペが開かれ、ドイツ人のヘルマン・ヤンセンの案が採用され、この計画に基づき都市が発展した。
 私が見たのは、アンカラ城跡とアタテュルク廟とアナトリア文明博物館付近で、アンカラの都市計画の是非を語ることができないが、航空写真やアンカラ城から街を俯瞰した感じでは、①しっかりしたゾーニングが守られている②低層ゾーンと高層ゾーンのめりはりがある③緑地がうまく配置されているなどが読み取れる。
 しかし、トルコ特有の不法占拠による丘陵部の住宅地の形成をあるようだ。
(アンカラの都市計画については土田哲也・土肥真人氏による2007年日本都市計画学会論文集の中の「トルコ共和国アンカラ首都建設における近代都市計画技術の受容」に詳しく述べられている。)
アタテュルク廟は広大な広場と大きな建物が幾何学的に配置されている。権威的な感じが強調されているだけで、造形的には見るべきものはない。
アナトリア文明博物館は貴重なヒッタイト文明の遺産などが展示されている。

アンカラの航空写真の一部  右上にアタテュルク廟が見える

アンカラ城址

アンカラ城から見た風景 低層部と高層部のメリハリがある

アンカラ城から見た風景 水や緑が配置されている

アンカラ城から見た風景 丘陵部の住宅は不法占拠か?

アタテュルク廟

アタテュルク廟の前の広場

アタテュルク廟からの景観

アタテュルク廟からの景観

アナトリア文明博物館 ヒッタイト文明のレリーフ
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世界の街から53---トルコ パムッカレとヒエロポリス

2012-08-17 08:11:59 | トルコの街から
パムッカレは、白い石灰が広く棚状に広がる今までみたことのない不思議な景観である。台地の上は温泉が湧き出ており、暖かい池になっており観光客が裸足で歩きまわって楽しんでいる。これは台地にある石灰岩が雨で溶けて地下水になり、地熱で暖められて地表にでて温泉となり、石灰が堆積して棚状になったものである。
温泉は古代からあり、ローマの都市ヒエロポリスは紀元2世紀ごろ、ローマ帝国の温泉保養地として栄えた。その後、大地震で破壊されたが、現在温泉プールの中に、ローマ時代の石の柱などが沈んでいる。遺跡が沈んでいる温泉プールで泳ぐのが面白い体験であった。
台地の上にも、ヒエロポリスの遺跡があった。

白い棚状の不思議な景観

白い棚状の景観

温泉の池があり、観光客は裸足で歩いて楽しむ

石灰の堆積する様子

遺跡が沈んでいる温泉プール

台地にあるヒエロポリスの遺跡

白い石灰の台地を下から見る
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世界の街から48---トルコ  カッパドキアその2

2012-08-07 06:16:57 | トルコの街から
ガイドさんと運転手さんはトルコ人でとても親切にしてくれた。たいていのトルコ人はとても親日家だそうである。
 トルコ人の普通の家庭の様子を見たいと頼んだら、カッパドキアにある若い運転手さんの家庭を訪問することができた。普通の住宅地にある一軒家で、日本の家よりも部屋数は多いようだ。どの部屋もきれいにしてあり、さすが立派なトルコ絨毯が敷かれていた。ご両親、おばあさん、お兄さんと一緒に暮らしていた。一部屋はいつでも親戚が泊れるように、あけてあるそうだ。お年寄りを大事にし、家族の絆がしっかりしていて、親戚同士の付き合いが深いことが感じられた。一昔前の日本の家族のようである。
 今回、洞窟ホテルに泊らなかったが岩をくり抜いた洞窟レストランで食事をした。中はひんやりして快適であった。

自然の風景には見えない

洞窟レストラン

洞窟レストランから見た風景 洞窟ホテルが見える

奇岩を住まいにしていた

中から景色を見る

奇岩と住居跡

特異な風景

案内してくれたトルコ人の運転手さんの家 左がお母さん

ご家族

家の中はきれいである

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世界の街から47----トルコ カッパドキア

2012-08-06 20:48:06 | トルコの街から
2年前に旅行したトルコの街をいくつかご紹介する。第1回はカッパドキアである。
カッパドキアはトルコの中央部の高原にある。今まで見た街の中でも最も印象に残った街である。どこを見ても驚くような風景が続き、写真が多くなったので2回に分けてご紹介する。カッパドキアの第一の特徴は地下都市の存在である。ローマ時代後期にキリスト教徒が迫害を受け、ここに逃げ込み地下都市をつくりあげたという。地下数十メートルも岩に穴を掘り、1万5000人も生活した時代もあったという。世界に類を見ない都市である。地下都市は夏涼しく、冬暖かく結構快適な場所であったらしい。通気口が縦に通り、換気は十分である。住居の他に礼拝堂や集会室なども備えていた。敵がくると入り口を石扉で閉めてしまうようなしかけがあった。
 もうひとつのカッパドキアの特徴は柔らかい凝石灰層が雨で浸食されてできた奇岩がおりなす特異な風景である。こんな風景が世界にあるのかととにかく驚く。その奇岩にも穴をあけて住居にしている。これを使ったレストランやホテルもある。
特異な自然と人とのかかわりも面白い。

地下都市内部 有機的な空間が面白い

地下都市内部 地下にも続く複雑な空間

地下都市内部 石の扉

トンネル状の空間

地下都市 有機的な空間

特異な自然地形

特異な自然地形

特異な自然地形

特異な自然地形

塔のようになった地形

特異な自然地形

自然の地形を利用した住居 キリスト教徒の隠れ家

キリスト教徒の隠れ家の内部 キリストの絵がある



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