港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から112 台湾 台北 淡水と紅毛城

2013-10-29 09:19:28 | その他アジア・中近東の街から
士林夜市駅からMRTに乗り40分ほどで淡水に着く。淡水駅からまず、タクシーで突端の紅毛城にいく。紅毛城は1628年スペイン人が建て、1648年スペイン人が撤退後、オランダ人が再建した台湾で最も古い建築である。その後、19世紀にはイギリス人の領事館になったり、一時は日本軍が接収したり、戦後はオーストラリア大使館、さらにアメリカ大使館が管理した時期もあったが、1980年に台湾に返還された。
 こんなにめまぐるしく管理する国が変わる建物も珍しい。それだけ、戦略的な位置にあるからなのであろう。紅い洋風な建物の外観は淡水の景観とよくマッチしている。
淡水河沿いに歩いていくと、河の対岸にあるなだらかな山の姿がよく、台湾のベニスと言われるほど美しい景観が楽しめる。夕焼け時を狙っていったが、あいにく雲が多く雲の間から太陽が見え隠れしていた。それでも十分淡水の夕焼けを楽しむことができた。
 対岸の美しい景色を見ながら、水辺に接して長く歩くことができる場所は日本ではなかなかない。独特の雰囲気のあるおすすめのスポットである。
 また、屋台も並んでおりちょっと食べることもできる。

紅毛城

紅毛城

淡水の景観にマッチしている

中から淡水の景観を望む

紅毛城 室内の様子

対岸のなだらかな山の景観

淡水 夕日が沈みます

淡水 美しい夕日の景観

淡水 夜景

淡水 屋台
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世界の街から75 カンボジア アンコールワット遺跡群その5 ブノン・バケンとカンボジア舞踊

2012-12-18 21:58:57 | その他アジア・中近東の街から
アンコールワット遺跡の近くにある山、ブノン・バケンに登る。ここから見る夕日は絶景ということで、観光用の象に乗って登った。山道は結構厳しくバランスを崩すと斜面に落ちそうになるので、ちょっと怖かったが象はもくもくと登ってくれた。狭い道を2頭の象がすれ違う時もうまくお互い避けながら行き違う。確かに象はおとなしく人間のいうことを良く聞くので、大きな荷物を運ぶ家畜として最適であったのだろう。
 ブノン・バケンの山の頂上には、10世紀頃に建てられたピラミッド状の寺院の遺跡がある。ちょっと霞んでいたが、アンコール遺跡などが広く見渡せる絶景のポイントである。大勢の人が夕日を見にきている。次第に沈んでいく夕日を見るのは、まさに自然のショーである。
夜、カンボジアの舞踊を見にいく。カンボジアの舞踊には2種類があり、きらびやかな衣装で踊る王宮古典舞踊と庶民舞踊があり、庶民舞踊は田植えの踊りとか漁労の踊りとかである。ここでは、両方の舞踊が披露された。王宮古典舞踊は優雅で美しく、庶民舞踊はコミカルで面白いものであった。

象の乗り場

急な山道を登る

行き違いも慣れている

屋上にある寺院の遺跡と眺望

夕日が沈んでいく

徐々に沈む

ほとんど地平線近く

王宮古典舞踊

王宮古典舞踊

庶民舞踊
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世界の街から52----トルコ エフェソス遺跡

2012-08-16 06:23:36 | その他アジア・中近東の街から
再びトルコ街歩きの続きです。
エフェソスは、世界最大級の古代都市遺跡である。BC2000年頃から集落があったといわれる長い歴史のある街である。現在残されている主な遺跡はローマ時代紀元1~2世紀に建てられたものである。神殿、図書館、浴場、野外劇場などがある。
 ここにあったアルテミス神殿は古代世界7不思議の一つであり、パルテノン神殿の4倍もあったという巨大な神殿であったようだが、今は1本の柱が残されているだけである。
 このエフェソスにアントニウスとクレオパトラも滞在したといわれている。当時の拠点都市の一つであったのであろう。野外劇場も2.5万人収容できるという巨大なものである。エフェソス遺跡全体は広く、いろいろな建物が建てられており、ローマ時代の文化の凄さを想像できる。
 公衆トイレの遺跡もあり、穴が並んでいて、下に水が流れていたという。仕切りはなく皆並んで座っておしゃべりしながら用を足していたそうだ。今とは習慣が違い、開放的で面白い。

アルテミス神殿の遺跡 柱一本のみである

アルテミス神殿の復元想像図

図書館の遺跡 大きい

図書館の遺跡

図書館内部

野外劇場とマーブル通り

野外劇場

神殿の一部

レリーフ

ニケの女神のレリーフ

メインストリート クレテス大通り

クレテス大通り 浴場のあたり

公衆トイレ
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世界の街から51--ベルガモンのアクロポリスとイズミール

2012-08-14 09:28:15 | その他アジア・中近東の街から
再びトルコ街歩きのつづきです。
ベルガモン アクロポリス
アクロポリスの遺跡は高台の丘の上にある。
アテネ神殿や図書館の遺跡などがあったようだが、今は主にベルリンのベルガモン博物館にあるそうだ。ガイドのトルコ人もこの場所にあるべきと怒っていた。
 それでもトラヤヌス神殿の柱の一部と野外劇場は残されている。丘の上に建つ当時の神殿のきらびやかさが偲ばれる。野外劇場は、急傾斜地を利用した壮大なもので10000人収容できるという。

イズミール
 その日はイズミールに泊る。
イズミールは人口240万人を超えるトルコ第3の大都市である。
紀元前1000年から人が住みついている歴史ある街であるが、現在は高層ビルが立ち並び近代的な街に見える。
 街のデートスポットといわれるしゅろの街路樹が立ち並ぶ通りは、なかなかおしゃれである。こんな大きなしゅろの街路樹は見たことがない。
 エーゲ海に面して船着き場のあるところは、明るく開けておりヒルトンなど高級ホテルが立地している。

現場にある全体復元想像図

全体配置図

現場にあるトラヤヌス神殿復元想像図

斜面を利用した野外劇場

野外劇場

残されている神殿の柱

神殿の柱

神殿の下の通路

遺跡の風景

イズミール しゅろの街路樹の続くまち デートスポット

イズミール しゅろの街路樹

イズミール おしゃれなカフェ

イズミール エーゲ海の船着場
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世界の街から50--トルコ ベルガモンその1 アスクレピオン

2012-08-11 11:01:58 | その他アジア・中近東の街から
ベルガモンは紀元前3~2世紀ごろ栄えたヘレニズム時代の都市でエーゲ海に近い位置にある。ベルガモン遺跡のアスクレピオンから紹介する。
 アスクレピオン(古代の病院)
 アスクレピオンは、医療技術を身につけた神官が医療を行う病院の始まりのような施設である。 入り口に長い参道がある。ガイドの説明では、この施設に入る人が亡くなってしまうのを恐れ、まずこの参道を数百メートル走らせ元気のある人だけを治療したといわれている。入所を許された患者はまず、聖なる泉で身を清めた後、長い地下道を通り治療院に行く。治療院には、日光浴をするテラス、浴室、静かな水音を聞かせ、心の安定を得る場所などがある。主に心理療法のようなものがほどこされたらしい。


アスクレピオン全体復元図

長い参道 これを走らないと治療を受けられない

蛇がシンボルマーク

聖なる泉

地下道

治療院

回廊の柱

野外劇場 音楽療法の場
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世界の街から49---トルコ トロイ遺跡

2012-08-10 07:11:40 | その他アジア・中近東の街から
神話にあるトロイの国をドイツ人のシュリーマンが発見したことで有名なトロイ遺跡を見に行く。少年の頃読んだ本からトロイの発掘を夢み、生涯かけてその夢を実現したシュリーマンは世界の偉人となっている。しかし、ガイドのトルコ人の話では多くのトルコ人はシュリーマンに対して決してよい感情を持っていないという。彼の説明では、シュリーマンはトルコの遺跡の財宝を目当てにきた遺跡泥棒の一人であった。シュリーマンは発掘の素人で遺跡をめちゃめちゃにした上、財宝を個人で独り占めしたという。国によって、これほど人の評価が違うのも面白い。
 トロイの遺跡は9層になっており、一番古い1層の遺跡は紀元前3000年というとてつもない古い時代から人が住みついていたようだ。その後、エーゲ海交易で富を得て独自の文化を形成していたようだ。神話に出てくる時代(紀元前1200年頃)は7層に当たると推定されるが、7層の遺跡は確かにシュリーマンによって破壊され、ほとんど何もなく神話の検証はできていないようだ。それはともかく、地形の状況から執念でトロイの場所を見つけたシュリーマンの功績はすごいと思う。
 入口にトロイ戦争に使われた「トロイの木馬」のレプリカがあり中に入れるようになっている。
 遺跡自体は城壁の跡があるだけであるが、観光客はあのトロイの時代に想いをはせる。遺跡の高台から遠くダーダネルス海峡の海を望むことができる。

観光用の「トロイの木馬」のレプリカ

城壁の遺跡

遺跡

井戸の遺跡

遠くに海を望む

現場にある復元想像図

現場にある復元想像図

現場にある復元想像図
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世界の街から18---アブダビの未来都市マスダールシティの計画

2011-08-29 22:02:28 | その他アジア・中近東の街から
世界の街から18―――アブダビの未来都市マスダールシテイの計画

マスダールシティ


マスダールシティ

 インターネットから見つけた情報で、アブダビに世界初の環境都市の建設計画がある。
私には最近見られない未来都市計画として興味深いのでご紹介する。
立地は、アブダビ市から17kmの位置にある。
二酸化炭素排出量が0、ゴミの排出量が0を目指す都市である。2006年から計画されていて、2015年完成を予定されている。予算は2兆円。都市の大きさは6.5k㎡、人口4.5~5万人、就業者は6万人を予定している。
 エネルギーは太陽光発電、水力発電、地熱発電、風力発電の組み合わせでまかなう。
車の進入は禁止されている。都市交通は大量公共輸送機関と個人用輸送機関(PRT)で行う。有機性のゴミは、土壌などに還元されゴミの焼却熱は、発電にも使われる。
 また、プロモーションビデオを見る限り、すべてがコンピュータで制御される電脳都市になっているようだ。

 全貌は完成してみないとわからないが、私の感想として
・居住と生産の機能を備えている。
・すべて自然エネルギーでまかなう。
・ゴミの排出量を0にする循環都市である
・密度が高く、コンパクトな都市である。
・高層ビルもない。
・車を排除している。
 などの観点は、賛成でき、評価できる素晴らしい計画である。
 一方、あまりに計画が理論的、人工的で、一般の人がこの都市になじむかは疑問が残る。
暖かみや人間らしさ、コミュニティの育成ができるかが課題になるだろう。
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