港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区まち創り研究会の活動の状況やまちづくりについての様々な情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

世界の街から101---タイ バンコクその1

2013-08-31 06:53:12 | タイの街から
短期間の旅行ですが、娘が住んでいるバンコクを訪問しました。まずは、全体的な印象を述べてみたい。
1 急成長をしたタイと格差社会
 30年前にバンコクを訪れたことがあるが、そのときとは街の様子が一変している。以前はなかったオフィス、マンション、ホテルなど超高層ビルが林立している。20年前位から、変わっていったそうである。
 一方、超高層ビルのすぐ隣りには低層のバラックが建ち並んでいる。また、食べ物などの屋台は町中にあふれている。土着的な街並みと超近代的な街並みが混在し、共存しているのがバンコクである。一般的なタイ人は、住居より車に関心がある人が多いようだ。食事もほとんど屋台で済ませるので、台所がない家もあるそうだ。
 高額所得者の税率が低くまた、相続税がないため富裕層はますます富を蓄えるので、貧富の差が大きい格差社会となっている。

2 交通渋滞が激しい
 、高速道路もかなり建設されているが、道路にはまだ車があふれており、どの道路も交通渋滞が激しい。ひと頃よりかなり改善されたと聞くが、たった、15km程度のところに行くのに、途中車が全く動かなくなり往復で3時間以上もかかってしまった。
 日本と同じ左側通行であるが、信号はほとんどない。交通事故は日本の7倍と多く発生している。車は日本車がほとんどである。ともかく、バンコクでは交通渋滞の改善が急務である。
 大量輸送機関は、最近できたスカイトレイン(BTS)と地下鉄である。スカイトレインは、駅に行くのに地上から長い階段を上ることになり、エスカレータ・エレベータのある駅は少なくお年寄り・障害者などは利用しにくい。
また、切符の自動販売機も小銭しか対応していない駅がある、バスなどに比べて運賃が高い(50円から120円位)など欠点は多いが、時間が正確、早いなどメリットがあるため結構混んでいる。車の交通渋滞を避けるにはありがたい交通手段である。
 タクシーは初乗り1kmまで35バーツ(90円)、10kmで80バーツ(210円)とめちゃめちゃ安いが、遠距離だと逆に乗車拒否に会うという。交通渋滞にはまるとタクシーも大損するので近距離でかせぐことになる。
 バスはエアコンがないと7バーツ(20円)と安い。エアコンがあっても大体20バーツでお釣りがくるようだ。しかし、渋滞に巻き込まれるとやはり時間がかかってしまう。
 その他、トゥクトゥク(3輪タクシー)や小型トラックの荷台に10人以上が乗る小型バスがあるが、値段は交渉制となっている。

3 歩道が狭く公園が少ない
 どの道路も歩道が狭く、また屋台などがはりだしており非常に歩きにくい。しかし、歩いている人は少ない。広い歩道があるとバイクが通ったりする。歩くことを楽しむ文化になっていない。また、公園も少ないようだ。

4 失業率0.5%の国
 2012年の統計では、失業率が0.5%と世界でも一番低いグループに属する。今は経済成長がものすごい訳ではないのに、どうしてこんなに失業率が低いのか、ちょっと不思議だ。
 これは、私の想像だがタイ人は仲間意識が高く仲間同志で仕事を分け合っているのではないだろうか。沖縄でも親族で仕事を分け合うという話を聞いたことがある。競争社会ではなく、相互扶助の社会なのだろう。タイ人は、与えられた一定の仕事をこなすが、特に仕事熱心という訳ではない。

5 親日的ではあるが
 タイ人は一般的に、親切で親しみやすい。特に日本人に対しては、敬意を持って接しているように見える。バンコクは日本に見習っている部分が多く、ミニ東京を目指しているようだ。
 日本文化、欧米文化がかなり浸透しているが、英語、日本語を話すタイ人は少なく、英語、日本語は比較的通用しないと思った方がよい。


高層マンションとバラックの住宅の混在

超高層ビルの林立

高層ビルの屋上から見るバンコク夜景

BTSに登る長い階段

BTSのホーム

至るところにある屋台

バスは重要な交通手段。バス停も立派。
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映画のご案内「東日本大震災と障害者」

2013-08-24 08:13:04 | 港区まち創り研究会
会員の関根さんから次のような映画のご案内がありました。
「逃げ遅れる人々」東日本大震災と障害者というタイトルです。
障害があるということは、災害時には普段以上のハンデになります。
東日本大震災の時の様子を映画にしたものです。
今回の秋山先生の講演の参考になりますね。
以下がちらしです。

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港区まち創り研究会の総会が開催されました

2013-08-23 09:02:36 | 港区まち創り研究会
まち研は年度の区切りを7月31日にしているので、8月の定例会が総会になります。
 まず、今年度の体制の議論がありました。2年間を区切りとするので、今年は特に体制は変えないことになりました。
 代表は、安藤、松本、宮口の3人で行い、会計は山田が担当し、その他の幹事の役割も前年度のまま行います。
 次ぎに、山田さんから会計報告がありました。あまり、お金の動きが少ない会計で前年度より少し繰越金が増えました。
 港区社会福祉協議会助成の9月14日「福祉のまちづくり」の講演会の進め方が今日の議論の中心でした。港区の担当課として、都市計画課、障害者福祉課の他、防災課、高齢者支援課などにも声をかけることになりました。また、区議会議員さんにも多くの方に声をかけようということになりました。
講演される秋山先生と会場の皆さんとのやりとりする時間をできるだけ多くとりたいという意見がでました。会場から区民の方の率直な意見もお願いしたいです。区民、行政関係者、区議会議員さんなど交えて自由な意見交換できる場になることを期待したいです。ご関心のある区民の方、どうぞご参加ください。
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「港区みどりの街づくり賞」受賞作品その1 NFD花のファッションハウス

2013-08-22 12:53:27 | 高輪地区のできごと
「港区みどりの街づくり賞」は優れた緑化を行い、その緑地を維持している民間施設を表彰する制度で今年10年目になります。
 高輪3丁目の「NFD花のファッションハウス」がみどりの街づくり賞を受賞しました。
 早速、訪れてみました。近くに東禅寺や高輪公園など緑が多い住宅地にあります。
円筒形と四角形を組み合わせた小規模な建物です。円筒形の外壁の木製ルーバーのように見える外壁に暖かみが感じられます。
 建物の壁は細いワイヤーをはりそこに蔓性のバラを這わせています。5月には大きなバラが咲きバラの館になります。残念ながら、筆者(安藤)はバラの季節に訪れたことはまだありません。建物の足下にも植え込みがあります。屋上庭園も外から見えます。
 この建物はフラワーデザイナー協会によって建てられており、1,2階が研修室、3階がサロンと図書室になっています。3階と4階に一体となった屋上庭園がありいろいろな花が植えられています。
 この建物は、花とのコラボレーションにより受賞したものと思われます。バラの咲く季節にもう一度訪ねたいですね。

外壁の緑化はバラ 円筒形の建物のウッドの感じがやさしい

3階と4階の屋上緑化が見える

アプローチ

足下の緑化
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世界の街から100---ロンドンの再開発

2013-08-21 11:23:58 | イギリスの街から
私(安藤)が、ロンドンのテームズ川沿いのドックランズの再開発とバービカン地区の再開発を大分前に視察したことがある。その時、感じたことをまとめて見た。
 バービカン、ドッグランズの再開発に共通していることは、開発の動機が明確であること、大規模であること、多様な用途が混在する総合的な複合開発であること、長期間計画が練られて、強い国家権力の基で実行されたことなどである。
 住む人にとってよく練られた計画であるとともに、地域の活性化に大きく寄与している。


・バービカン地区の再開発
 かつては路地や倉庫が迷路のようにあった都心地区で第2次世界大戦の空襲で全面的に破壊された。10年間放置されていた後、業務・商業・住居などの複合用途ビルにより大規模に再開発し1982年に完成した。37階超高層住宅3棟など住宅が2000戸ある。住宅関連施設の他教会や音楽学校もあり、さらにヨーロッパ最大級の複合文化施設であるバービカンセンターがある。バービカンセンターは音楽ホール、映画館、アートギャラリー、図書館などがある。また、立体的な歩行者路が整備されている。多様な用途を含む総合的な再開発は世界の大規模再開発の一つのモデルとなった。

・ドッグランズの再開発
 ドッグランズはテームズ川沿いの港湾、倉庫、造船所などで使われていたところである。
 船舶の大型化、コンテナ化などの物流革命により、ドックランズは使われなくなっていった。そこで1980~1990年代にかけて、ドックランズを住居・ビジネス・商業・軽工業の複合用途に再開発された。
 ドックランズとシティの間は無人運転の新交通システムが導入された。
 これらの開発により、人口は2倍になりカナリー・ウォーフなどは超高層ビルが林立し一大ビジネス拠点に変わっていった。
 テームズ川沿岸は商業施設・住居や広場を整備し、テームズ川沿いの景観を生かし魅力的なスポットに変身させた。



バービカン再開発 住居ゾーン 立体歩道がある

バービカン再開発 池や広場などを配置している

バービカン再開発 高層棟も見える

バービカン再開発 低層住居棟 緑を配置

バービカン再開発低層住居棟

バービカン再開発 オフィスをある

ドックランズ 新交通の駅舎

ドックランズ 新交通の駅舎の屋根

ドックランズ カナリーウォーフの超高層ビル

ドックランズ カナリーウォーフ

ドックランズ カナリーウォーフ ホテル

ドックランズ お洒落なバス停

ドックランズ テームズ川沿いの開発

ドックランズ ロンドン橋近くの開発

ドックランズ ヨットハーバーに

ドックランズ 屋根付き広場の整備
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祝い! 22万アクセスを突破しました

2013-08-21 07:09:55 | 港区まち創り研究会
祝い! ブログ開設から861日目で22万アクセスを突破しました!
今日までの総アクセス数は220176 総訪問者数は85515人です。
カテゴリー分類をしてから、アクセス数は1日平均500と急増しています。
ブログの数は1917663 ありますが、その中で1849位に入ったことがあります。
これからも港区のこと、高輪のこと、まちづくりのことなど情報を発信していきます。
ご高覧ありがとうございます。
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日本の街から5----札幌市大通り公園

2013-08-17 06:38:51 | 日本の街から
札幌大通り公園は、初代の北海道庁長官岩村通俊が大火の延焼を防ぐ火防線をつくるために、105mの幅の空間を計画したことから始まる。当時、日本の都市の常識を超えた幅であった。
戦後進駐軍が管理していたが、昭和25年に返還され通りの中央65m幅の公園として徐々に整備されていった。
 その時から造園関係の会社に一定のスペースを与え、花壇をつくらせた。このアイディアは秀逸である。今でも造園関係の会社が競いあって素晴らしい花壇をつくっている。
 ワシントンのナショナルモールは、芝生があるだけで殺風景の印象すらあるが、この大通り公園は造園的に随分力が入っていて見応えがある。まさに市民の憩いの空間になっている。また、冬はさっぽろ雪まつりの会場になり、大勢の観光客で賑わう。観光の一大拠点となっている。
また、大通り沿道の建物の高さがほぼそろっているのも気持ちがよい。
札幌市都市マスタープランでは大通り沿道は20m~60mの範囲で一定の高さにそろうようまちづくりガイドラインが定められている。
また、美化推進重点区域、喫煙制限区域に指定されており、ゴミやたばこの吸い殻を捨てたりすると罰金をとられる。
札幌大通り公園とその沿道の都市景観は、日本の都市計画でも最も成功した事例ではないかと思う。

花やみどりがきれいに整備されている

噴水やベンチが市民の憩いの場になっている

沿道の建物の高さがそろって気持ちがよい

造園会社の花壇の競演

造園会社の花壇の競演

花壇の競演

美化推進重点区域、喫煙制限区域の看板

緑が多い
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無料のテニススクールが開校します

2013-08-16 08:44:39 | 高輪地区のできごと
東海大学高輪キャンパスの学生ボランティアグループ、「東海大学共育プロジェクト」の主催で無料のテニススクールが開校します。キャンパスにあるテニスコートを開放し、テニス部の学生さんが指導するテニススクールです。
福崎先生を団長に東海大学学生さんをメンバーとする「東海大学共育プロジェクト」は地域貢献に大活躍しています。地域の住民にとって、ほんとにありがたいです。
スクールの開催日は9月8日(日)、10月13日(日)、11月10日(日)、12月8日(日)午前10時から12時まで4回開催されます。
参加希望の方は傷害保険に入っていただくことが必須です。
大学の更衣室、シャワー、ロッカーも使用できます。
ラケットを持っていない方は貸していただけます。
いたりつくせりですね。
みなさん、どうぞご参加ください。
ちらしは以下の通りです。

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港区まち創り研究会の講演会「福祉のまちづくり」が開催されます

2013-08-15 08:38:10 | 港区まち創り研究会
 港区社会福祉協議会の地域福祉活動助成を受け、「福祉のまちづくり」の講演会が開催されます。
 講師は秋山哲男先生で、ユニバーサルデザインなど永年福祉のまちづくりの研究に携わってきた方です。
 現在、福祉のまちづくり学会会長などを勤められています。
 テーマは「東京大震災時に障害者・高齢者の命を守るまちづくり」で、安全な道づくりと災害時の避難という副題です。
 いざ大震災の時、障害者や高齢者の避難はどうなるのでしょうか?港区ではきちんと対策がとられているでしょうか?
 港区の行政担当者や港区議会議員の方も含めて、これからの対策を一緒に議論したいです。
 入場は無料です。
 福祉や防災、まちづくりに関心のあるかた、ぜひご参加ください。
 下のちらしをご覧ください。

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高輪の悲しいできごと

2013-08-14 08:46:32 | 高輪地区のできごと
昨日の朝日新聞の記事によれば、高輪1丁目のお宅で熱中症により78才と87才の夫婦が倒れており、78才の女性が亡くなり、87才の男性も脱水状態で病院に運ばれたとのこと。同じ家の2階に住む夫婦の兄89才はすでに一週間前に死亡していたとのこと。都心はヒートアイランド現象で夜の気温が下がらないので、寝ているうちに熱中症になったと思われます。また、同居していたお兄さんは、ほとんど付き合いがなく孤独死だったのでしょう。
 ほんとに、今年は恐ろしいほどの暑さですね。
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